私の近畿の山百選
いずみかつらぎさん

標高 858m
春日橋→40分→ハシカケの滝→40分→和泉葛城山→5分→展望台→5分→和泉葛城山→45分→枇杷平→40分→藁原

葛城山といったら奈良と大阪の県境に聳える山しか思い浮かばないのだが、それは大和葛城山で、この葛城山は和歌山と大阪の境に聳える山なのだ。この山は日本南限のブナ林で有名なのだ。
葛城山山頂の標識

 登山口からハシカケの滝へ
道の駅いずみ山愛の里


路肩に車を停めた


春日橋を渡る


車止め


流れに沿って行く


地べたに置かれた指導標


ハシカケの入口にたつ看板


BACK 高野山参拝

2009522

24時間営業のスーパーの駐車場で寝ていたのだが、4時頃に起きて車を走らせて行くと、「道の駅いずみ山愛の里」があった。これはカーナビにも道路地図にも載っていない道の駅で、最近できたようである。ここに車を停めて、もう少し眠ることにした。今日の天気は午前中雨で、天気が回復するのは午後からなのだ。昼近くから山に登ろうと思う。でも、6時半になったら、すごく明るくなって目が覚めてしまった。雨はほとんど降っていなくて、時々薄日がさしたりする
道の駅には8時頃までいたのだが、これならいけるんじゃないかと、車を発進させた。
今日登る和泉葛城山は往復3時間45分なので、昼くらいには降りて来ることができる。それからのんびりしようと思う。
登山口のある蕎原に着いたのは9時頃であった。私のガイドブックでは、ここから沢筋を登って、帰りは尾根を下ることになっている。尾根を下って着くのは塔原で、そこからは車道を1.5kmほど歩いてここに戻って来なければいけないのだ。ところが、バス停近くに登山道のマップがあって、それによると尾根コースからここに直接下ってくる道がある。これは助かったと思った。登りの沢コースがAコースで、下りに使う尾根のコースをBコースと呼ぶらしい。
車を走らせて行くと、すぐにBコースの入口があった。ここに戻ってくるので、近くに車を停める。少し走ったら路肩に車を停めれるスペースがあった。
身支度を終えて、歩き始めたのは915分である。
舗装された林道を歩いて行く。最近、歩き始めるとき腰が痛くてかなりつらい。足をひきずるような感じで歩いて行った。これではすごく時間がかかりそうだ。
鬱蒼とした樹林の中に林道は続いていて、右にはきれいな沢が流れている。15分ほど行くと、道端に近畿自然歩道の指導標がたっていた。そのすぐ先に黄色いハンカチを万国旗のように張った小屋があった。これが「そぷら山荘」であった。営業はしているようである。でも、この付近の駐車スペースには1500円という標識がしつこいくらいにたっていた。
きれいな渓流を眺めながら、さらに500mほど行くと大きな橋があった。その向こうには駐車場がある。この橋が春日橋かと思ったら、やすらぎ橋であった。でも、ここから、少し行くと再び橋があって、その正面にたくさんの案内表示がたっていた。ここが春日橋であった。940分になっていた。
正面には大きな石碑があって、そこには「本谷改修碑」と刻まれている。昭和2年にたてられたものであった。
ここから左に行く林道が本谷線で、すぐに車止めの鎖が張ってあった。左に渓流を観ながら歩いて行くのだが、次第に傾斜はきつくなってきた。渓流は小さな滝をつくって流れていてすごくきれいである。でも、鬱蒼とした林の中で、しかも天気がぱっとしないので、かなり暗い。
春日橋から10 分ほど歩くと、左に橋がかかっていて、登山道はこれを行くのだ。地べたに「葛城山ブナ林登山コース」という指導標が置かれていた。
この橋でターンをするように曲がって、左下に歩いてきた道を見ながら上って行く。
杉林の中を行き、尾根を回り込むと遙か下に沢が流れている。どんどん歩いて行くと、この谷がせり上がってきて、道のすぐ横を流れるようになった。
道の傾斜もかなりきつくなって、流れは小さな滝を連続させていた。
沢を橋で二度渡るとさらに傾斜はきつくなって、道幅も狭くなると行く手に滝が見えてきた。これがハシカケの滝だと思うのだが、どうもガイドブックの写真とは違う…。
この滝の前には「蘇れ!和泉葛城山のブナ林」という案内板がたっていた。(これと同じ物はこの先何度も見ることになる。)葛城山のブナ林は大正12年に国の天然記念物に指定されたのだが、最近は大木が次々と枯れていって、反面若木が育っていないのだという。その再生に努力しているらしい。
さて、私は滝が大好きなので、ハシカケの滝の写真を撮りにいったのだが、暗くてうまく写らなかった。



 和泉葛城山山頂へ
ハシカケの滝からは山道


丸太の階段を登る


葛城神社の鳥居


葛城神社、ここが山頂


展望台への道


ここからすぐ先で山道に入る。ここまではずうっと簡易舗装の道を上ってきたのだが、ようやく土の道になった。

急な道を登って行き、尾根を右から回り込むと傾斜は緩やかになって、階段の道になった。時々分岐する道があったりするのだが、必ず指導標が立っているので迷う心配はなかった。近畿自然歩道の指導標もあった。
鬱蒼とした杉林がいつのまにか自然林になると、そのあたりからブナの木が見られるようになった。この付近の道はしっかりと整備されていて、板張りで手すりが着いた道になったりする。きれいな緑の林を見ながら、山襞に沿ったほとんど平坦な道が続く。
木の柵に沿って緩やかに下ると、左から上ってくる道に合流した。これが帰りに使うコースの登山道なのだ。この合流点のすぐ先に鳥居がたっていた。登山道は山頂にある葛城神社への参道なのだ。鳥居の両脇には狛犬も置かれていた。
鳥居をくぐって、急な石段を上て行く。最後の登りはきつかった。
ようやく境内に登り着くと、鳥居の奥にトタンのプレハブのような小屋がある。これは登山者のための休憩小屋のようなのだが、中にはなにもなかった。
これを抜けると正面に古い石の祠が鎮座している。葛城山は役行者が開いた修験道場の山で、この大きな石の祠は享保年間に、ときの岸和田藩主だった岡部氏が寄進したものである。
この祠に手をあわせて、さらに進むと、この後ろにもう一つ神社があった。竜王神社である。葛城神社と同じような石の祠があるのだが、これは比較的新しいような気がする。竜王神社のすぐ先に指導標がたっていて、右が展望台となっていた。山頂は樹林に囲まれていて何も見えなかったので行ってみる。
ブナを保護するための柵に沿って行くと、すぐに林から抜け出して、目の前に大きな展望台がたっていた。すごく大きくてりっぱなものである。
螺旋階段を上って、上にたつとすばらしい眺めであった。今日は天気が良くなくて、遠くは霞んでいるのだが、それでも360度の展望である。十分満足。
風が強く吹いていたが、ここで休憩することにした。
景色を眺めながらパンをかじった。
竜王神社に引き返したが、この下に駐車場や東屋が見えたので行ってみることにした。竜王神社の石段を下って車道に出ると、そこには茶屋があって、園地になっているのだ。園地のイラストマップがたっていたが、それには竜王神社はあるのに、葛城神社はかかれていない。たぶん、この案内板は和泉市がたてたもので、葛城神社は大阪府に属するから書いていないのだろう。縄張り意識はすごいのだ。
葛城神社に戻って、ここで記念写真を撮ってから石段を下った。



 Bコースを下山
葛城神社から下る


ブナ林の展望台


玉冷泉付近


車道に出た


竹林があった


車に戻った


分岐に戻って、ここから
コースを下って行く。蕎原へ3.5kmと書いてあった。
このあたりはブナの林が広がっている。きれいなブナ林を眺めながら下って行くと、突然、林の中なのに展望台があった。これはブナの林を見るための展望台なのだ。
道は林道といっていいくらいに広くてしっかりしている。岩がゴロゴロすることもなくて、すごく歩きやすい。そういえば「バイク乗り入れ禁止」という標識があって、こんな山の上でどうしてだと不思議に思っていたのだが、この道ならバイクで十分走れそうである。
道を下って行くと道端には丁石がたっている。登山道は神社への参道なのだ。その他にメートルで書かれた新しい標石がある。200mごとにきちんとあって、これは岸和田中央ライオンズクラブのたてたものであった。山頂までの距離がかかれているので、登山者にはすごく便利だと思う。
この頃雨が降り出した。12時少し前である。天気予報では午後から天気が回復するはずなので、この時間に雨に遭うとは思わなかった。これなら、もっと早く登山を始めるべきであった。
雨ではあるが林の中なので、傘はささずにそのまま下って行く。
600mの標石を過ぎると、自然林は終わって杉の林に入ってしまった。
道端に大きめの古い丁石があると思ったら、それには玉冷泉と刻まれている。右の踏み跡をたどるとすぐに水場があった。でも、それは枯葉などが浮かんでいて、とても飲めそうもなかった。
登山道に戻ってどんどん下って行く。溝の中の道を下って行くと、突然、林道に出てしまった。ここには「大阪みどりの百選」という石標がたっていた。
この先は頭上に樹林がないので傘をさすことにした。林道を右に行くとすぐに舗装された車道に出て、しばらくこの車道を歩くのだ。
傘をさして車道を歩いて行く。車道が尾根を回り込むところに登山道の入口があった。鬱蒼とした樹林の中を下ると、すぐにまた車道に出たが、これを横切るようにして登山道は続いていた。急な道を下って行くと、車止めの柵があって、その先で道が緩やかになると、石灯籠が一対たっていた。ここが「枇杷平」で、かっては葛城神社の遙拝所だったのだ。指導標にはここから山頂まで
2200mと書かれていた。
広い道をどんどん下って行って、2600mの標石を過ぎたら、蕎原と塔原の分岐があった。
左の道を行く。傾斜はどんどんきつくなって、ジグザグに急降下してゆく。竹林を過ぎて、沢にぶつかって、沢沿いにジグザグに下ると、林から抜け出して民家の間に出た。家の間を抜けて車道に出る。ここにはお地蔵様もあって、登山道の入口にある大きな小屋の屋根の下に登山口の標識があった。
傘をさして車道を歩いて行く。振り返ると、山は雲に隠れてしまっていた。
車の前に戻ったのは1240分である。

明日は妙見山に登るのだが、カーナビでルートを設定すると、大阪のど真ん中を通ることになる。これが一番近いのだが、大阪市街地は避けて、国道170号線を行くことにした。そうしたら、今朝停まった道の駅の前を通るので、ここで夕方までのんびりすることにした。雨が降り続いていて、止みそうにもない。明日はちゃんと晴れてくれるだろうか。


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