BACK 蛇谷ヶ峰
2007年9月12日
真夜中から雨になった。すごく強い雨で朝まで降り続いた。百里ヶ岳の登山は無理かなと思ったが、6時頃雨はやんだ。車のテレビを見たら、今日は昼から晴れてくるのだそうだ。空を見ると、なんか明るくなってきたような気もするので、道の駅から小入谷越に向かった。
登山口の小入谷越に着いたのは7時である。
鬱蒼とした樹林の中をひたすら登る。急な斜面をジグザグに登って、40分ほどで尾根道になる。これで傾斜が緩やかになるかと思ったら大間違いで、さらに急登は続く。
登り始めて1時間ほど、急登して着いたピークには「P805」の標識があった。標高805mという意味らしい。とすると「シチクレ峠」はもうすぐのはずである。このピークから少し下って、平坦な尾根に出ると、行く手に大きく聳える百里ヶ岳を眺めることができた。山頂には雲がかかっているので、ここで休憩して雲がとれるのを待ってみた。休憩するための言い訳のようなものなのだが、それでも休んでいたら雲が晴れて、百里ヶ岳がきれいに見えるようになった。
ここから10分ほど下ったら、シチクレ峠に着いた。
峠からは急登が始まる。すさまじく高く聳えるピークに向かってブナの林の中を登って行く。かなりきついと思ったのだが、10分ほどで県境尾根出合に着くことができた。左は根来峠への道で、帰りはこの道を下るつもりだ。山頂へは右に道を行く。
きれいなブナの林の尾根を登って行く。山頂まではすさまじく急な登りの連続で、しかも霧が出てきた。せっかくのブナの森は霧に霞んでしまった。でも、霧のブナの森というのも幻想的でけっこうステキである。
ロープにすがったりして20分ほど登り、ようやく山頂に着く。9時10分であった。
山頂にある三角点は一等三角点であった。でも、樹林に囲まれて展望はきかなかった。
展望もきかないので早々に下山を開始した。でも、下るにつれて霧が晴れてきて、きれいなブナの森を楽しみながら行くことができた。
県境尾根の分岐に戻って、ここからは直進して根来峠を目指す。針葉樹林の尾根を緩やかにアップダウンを繰り返して歩いて行く。行く手に高いピークが立ちふさがる。これが根来峠かと思いながら急登してようやく山頂に立つと、そこには「標高860m、白石山」という標識があった。ここが根来峠ではないのだ。この山頂では右折して、急な道を下る。5分ほど下ったところに祠があって、ここが根来峠であった。祠の中にはお地蔵さまがおかれていた。
峠から鋭角に左折して、尾根の右斜面をトラバースするように下って行く。
右下に林道が見えてきて、10分ほど下ると樹林から抜けて左側の展望が開けた。向かいに長く連なる尾根があって、これは私が今朝登った道なのだ。
どんどん下って行くと、下には林道が蛇行して続いているのが見え、登山道はこの林道に合流した。
林道を少しだけ歩くと左に「鯖の道」という標識があって、登山道に戻る。樹林の中の道を7分ほど下ると再び車道に出て、そこは焼尾地蔵の御堂があった。中には三体の地蔵さまが置かれていた。
ここから5分ほど林道を歩くと、カーブミラーの下に再び鯖の道の標識がある。ここで登山道に戻って急な道を下る。この道は細く溝になっていて、それが粘土岩にのためものすごく滑りやすい。歩きにくい道の急下降が続く。15分ほど下って、下から流れの音が聞こえてくる。道は広い流れに降り着いて、そこからは林道歩きになる。ここが大倉出合であった。
林道を5分ほど行くと人家が現れ、小入谷バス停に着いた。ここから小入谷越に向かう道があるのだが、指導標がない。バス停から川を渡って東に向かう道があるので、これを行くとすぐに指導標を見つけることができた。よかった。
新しくできたと思う林道を行くと、行く手に砂防ダム、その前を右折して流れを渡ったところに百里ヶ岳登山道の標識があった。樹林の中を5分ほど登ると駐車場に戻ることができた。11時15分であった。百里ヶ岳は6時間かかるつもりでいたのに、すごく早く戻ったことになる。明日の天気が心配なので、今日はもう一つ登っておこうと思う。三十三間山である。
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登山口
P805地点
下にシチクレ峠が見えてきた
県境尾根出合
百里ヶ岳山頂
860m地点
根来峠
林道から鯖の道が分岐する
小入谷のバス停
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