私が初めて大峰山を歩いてから12年たった。そのときは洞川から稲村ヶ岳・山上ヶ岳に登って大普賢岳・行者還岳と縦走し、八経ヶ岳に登ってから川合に下山した。この縦走登山したときの日記の冒頭にこういうふうに書いている。


登山地図というと昭文社の「エリアマップ山と高原地図」を使っているのだが、その大峰山の地図を持っている。
但し1971年発行のもので、今から30年前のものだ。今の登山地図は化学樹脂でできていて破れにくくなっているが、昔の地図は本当の紙で、少し使うと折れ目から破れてくる。その地図がずうっと30年もの長い間、私の書棚に収まっているのだ。この地図を買ったのは大阪に住んでいたときで、大台ケ原山に登った後、次は大峰山を目指そうとして買ったものだった。
大峰山といえば修験道の山で、今から1300年前、奈良時代に役行者が開基したという。そして今でもなお、女人禁制が守られている山である。
この山は、どうせ登るのなら全山縦走をしたいと考えていた。大峰山は吉野から熊野まで続く長大な山脈である。そのプランは何度か建てたのだが、結局、登れないままに長野県松本に転勤になってしまった。
以来、30年間この地図は書棚で埃をかぶっていた。今、転勤で再び大阪に帰ってきて、この地図をもう一度開いてみると、あの若かった頃の熱い想いがふつふつと湧いてくるのだ。
30年来の憧れの山、大峰山にこの5月連休に登ることにした。            

199952日)

この時は会社勤めだったので、限られた日数では八経ヶ岳まで縦走するのが精一杯だった。今なら時間は十分にある。40年来の念願である大峰山奥駈け挑むときがやってきた。

【計画

奥駈けには熊野本宮から吉野に至る「順峯」と吉野から熊野本宮にいたる「逆峯」がある。どうせなら順峯を…とも思ったのだが、熊野古道は熊野本宮のお詣りを目的にするのだから、やっぱりゴールは熊野にすることにした。
この奥駈道は修験者の修行の場であったことから、コースには「靡(なびき)」という75の行場が設けられている。1番の熊野本宮から始まって、最後は75番吉野の「柳の宿」までである。柳の宿というのは「柳の渡し」のことで、大峰奥駈けに入る行者はここで水垢離をしたのだという。本来だったら、ここから歩くべきだろうが、これは省略して、近鉄吉野駅からスタートすることにした。

ガイドブックで調べてみると、56日のプランが紹介されている。
1日目は吉野山上駅から山上ヶ岳までで、宿坊に泊るとなっている。8時間20分の行程である。2日目は山上ヶ岳から弥山小屋までで9時間、3日目は深仙宿までで7時間10分。4日目が行仙宿小屋までで9時間25分、5日目は玉置神社までで10時間25分、神社の宿坊に泊る。最終6日目は熊野本宮まで9時間5分である。
1日の歩行時間がすごく長いのだが、これは小屋や宿坊に泊るので、荷物が軽くて何とかなるということなのだろう。でも、私はテントを担いで登るつもりなので、食料なども考えるとすさまじいザックの重さになってしまう。そこで、私は1日の歩行時間は7時間程度としてプランを組んだ。私は登山のために会社を辞めてしまったのだから、毎日が日曜日で、日数はいくらかかってもいいのだ。
テント泊でプランニングするときは水場のことを一番に考えなければいけない。1日の歩行7時間くらいとしても、そのあたりに水場がなかったら、歩行距離を伸ばしたり短縮したりしなければいけない。

第1日目は吉野をのんびり観光して、五番関にテントを張る。地図に水場の表示はないのだが、キャンプ適地となっているからなんとかなるだろう。6時間40分の歩行になる。
2日目は行者還小屋までの8時間20分距離が長くなるのだが、この手前には水場のあるキャンプ地がないのだ。
3日目は八経ヶ岳を越えて楊枝ヶ宿までの5時間50分。短いのだが、この先のキャンプ地はさらに3時間10分先の深山宿までないのだ。この日は休養日ということにする。
4日目は持経の宿まで9時間。いくつもの山を越えるコースで、持経の宿までは一切キャンプ地がないのだ。前日はゆっくり休養したので、ガンバルしかない。
5日目は貝吹金剛までの6時間45分。ここは地図にキャンプ適地と表示されているのだが水場はない。2時間半ほど手前の葛川辻で水を汲んで、背負って行くしかない。この日は短い歩行なのでなんとかなるだろう。
6日目は金剛多和までの8時間25分。ここにも水場がないので、かなり手前の玉置神社で補給するつもりだ。重い水を背負って長距離を歩くことになるが、明日でゴールなのでガンバルしかない。
最終7日目は熊野本宮まで4時間30分。
このような計画だが、これはあくまでも目安で、状況によって日程は変更するつもりだ。
念のため食料を10日分持ったらザックがめちゃくちゃに重たくなって、これで本当に全コース歩けるのか、自信がなくなってしまった。


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