てしおだけ

標高 1557m
滝上コース登山口→30分→尾根取付点→1:10→尾根上→1:000→天塩岳山頂→1:00→前天塩岳→1:00→分岐→20分→尾根上→40分→尾根取付点→30分→登山口

天塩岳には一度登ったことがあるのだが、時間があまったので再登することにした。すばらしい天気で、山頂からの眺めはすばらしかった。目の前には大きく前天塩岳が聳え、北には雪をいただいた大雪山。いうことなしの山である。
前天塩分岐から天塩岳


1991年旧道コース登山
BACK 北見富士

75

4時に目を覚まして携帯で天気予報を確認したら、今日は曇りから小雨になって、明日は雨なのだそうだ。テント泊まりで雨は最悪である。大雪山縦走は明後日からにして、今日は近場の山に登って、明日は休養日にすることにした。
さて、どの山に登ろうかと考えたら、昨日、浮島湿原の手前に天塩岳の登山口があったのを思い出した。天塩岳も登山予定に入れていたのだが、一度登ったことがあるので今回はパスしようと思っていたのだ。ガイドブックで浮島湿原の登山口を調べてみたら、私が以前登ったルートとはまったく違うのだ。これなら登っても面白そうだ。往復5時間弱なので午前中には下山できるから、雨には会わずにすみそうだ。天塩岳に登ることにした。
昨日、走ってきた道を戻る。
国道の天塩岳登山口の標識に従って林道に入る。登山口の林道終点は広場になっていて充分車が駐車できる。
出発は5時半であった。
広い道を歩いて行く。15分ほど歩くと、道には蕗や夏草が覆いかぶさるようになった。でもその下の道はしっかりしている。昨日の北見富士のようなめちゃくちゃな道ではないので安心である。
平坦な道が続き、やがて沢の流れにぶつかった。徒渉しなければいけないのだ。でも、流れは小さくてまったく靴を濡らすことなく渡ることができた。これも昨日の北見富士の登山道とはまったく違う。
この徒渉したあたりから、登山道は沢の流れに沿って続くようになる。なんどか小さな流れを渡ったが、道はしっかりしていて安心だ。
沢に沿って歩き始めて15分で右に一段上がる。ここが尾根取付点で、沢の流れを離れて山道を行くことになる。夏草が生い茂る道で、しかも倒木が多い。大きな倒木をいくつも越えて行くのはけっこう体力を消耗する。
沢がずいぶん下に見えるようになって、右にカーブしたところからとつぜん荒れた道になった。今までの道と雰囲気が違うので引き返してみると、右に尾根に向かって登って行く道があった。危なかった。
ここからはすさまじく急な登りが続く。尾根の左側につけられた道をほとんど直登するのだ。5分ほど登ると樹林が途切れるところがあって、そこから真っ白な雪田を抱えた高い山が見えた。これが天塩岳なのだ。すごくりっぱな山で、ワクワクしてしまう。
再び樹林の中に入ってひたすら登る。この急登は1時間ほど続くのだ。
尾根の近くになると道はジグザグに登るようになった。おかげで少しラクになった。尾根の上に着いたのは7時少し前である。
ここからはほとんど平坦な道になったが、樹林の中の尾根道が続く。次第に笹が目立つようになって、それが道に覆いかぶさるようになった。道はしっかりしているのだが、笹で足場が見えないのが困ってしまう。ステッキで掻き分けながら登っていった。
ダケカンバが目立つようになると傾斜がきつくなて、
ようやく樹林から抜け出した。行く手には高く天塩岳が聳えている。そして天塩岳から吊尾根が右に延びて、その先にもりっぱな山が聳えていた。これが前天塩岳である。さらに左手遠くには雪をいただいた大雪山が見えた。今日は曇りと言っていたのに、まったくいい天気で、山々を展望がすばらしい。
尾根の登りは益々急になってきた。行く手に岩峰が見えてきて、この岩峰に向かって急登する。岩場の急な登りになって、この岩峰を越えると傾斜は少し緩やかになって、登山道の両脇には白い花が咲き乱れていた。
視界を遮るもののない尾根を登って、前天塩岳との分岐に着いたのは
8時であった。ここから山頂はすぐである。
私の少し先を登山者が一人登ってゆく。彼は前天塩から登ってきたのだ。
天塩岳山頂到着は88分。
前天塩岳や大雪山の眺めに圧倒される。以前登った山であるが、すっかり忘れてしまっているので再登して本当によかったと思う。山頂から西に下った稜線に三角屋根の小屋が見えた。

山頂はすごく風が強くて、寒くなった。先に登っていた登山者とお話をしたら岐阜から来たのだそうで、登山は定年後の57歳から始めたのだそうだ。岐阜の山の話になって、霊仙山でヒルにやられた話をしたら、鈴鹿の山にはヒルがめちゃくちゃに多いのだそうだ。私が来年登ろうと思っている藤原岳にもヒルがいるという。いつか鈴鹿山脈を縦走しようと思っていたが、ヒルがそんなに多いのではあきらめるしかないようだ。やるとしたら初冬の寒くなった時期か…。でも、いい情報を仕入れることができた。
さて、山頂から目の前に聳える前天塩岳を眺めていたら、どうしても登りたくなった。往復で1時間半かかるのだが、こんな立派な山に登らずに帰ってしまってはいかにも悔しい。寄って行くことにした。
分岐まで緩やかに下って、そこからは吊り尾根を一直線に下る。
雪田が残る鞍部から登り返す。これはきつい登りだった。登って行くと捲き道の分岐があって、そこから少し登ると草原の斜面には白く枯れたハイマツがたくさん散らばっていた。この中を登って山頂に着く。登山者が一人いた。
目の前には天塩岳が大きく聳えていて、その右奥には大雪山。すばらしい眺めである。天塩岳には沢から真っ直ぐに登ってゆく登山道が見えた。これが沢コースからの道で、私が昔登ったときはこの道を歩いたのだ。よくあんな急な道を登ったものだと感心してしまう。

ここで少し長めの休憩をした。山頂をあとにしたのは935分である。
吊り尾根を急降下して、鞍部から登り返して分岐まできたところで
15人ほどの団体とすれ違った。この団体は天塩ヒュッテから西天塩岳経由で登ってきたのだそうだ。
あとは登ってきた道を引き返すだけである。
登山口の車の前に戻ったのは125分であった。天気が崩れる気配はまったくなくて、日が射している。今日、大雪山に登ってもよかったのでは…とも思ったが、やはり天塩岳に登って本当によかったと思う。明日は雨のはずなので、旭川で買出しをして、1週間の長期縦走に備えようと思う。


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登山口への林道入口


草茫々の道になった


沢を徒渉する


沢に沿って徒渉を繰り返す


倒木が多い道を登る


笹薮の道になった


尾根の途中の岩峰


前天塩岳との分岐


天塩岳山頂が迫る


天塩岳山頂


吊尾根の鞍部


前天塩岳山頂



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