2004/7/12

標高 490m
礼文岳は花のきれいな山である。私が訪れたときは、最盛期から少し遅れたようで、ちょっと残念だった。
山頂からは四方の海を眺めることができて、間近に聳える利尻岳がすばらしい。
礼文岳


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2004713

稚内から礼文島に渡る一番早いフェリーは620分である。
今回は登山だけなので車は稚内において行くことにして、適当に路上に停めてしまった。
フェリー乗り場はけっこう賑わっていた。
団体も多くて、2等客室はそうした団体に占められてしまった。
定刻でフェリーが稚内港を出発した。
遠ざかるに連れて、昨晩テントを張った稚内市街の後ろに聳える丘が見えてくる。海には霧がかかっていて、フェリーはその霧の中に入ってゆく。今日の天気が心配になった。
2等客席のすみっこに陣取ってウトロウトロしていたら、なんか歓声がするので、デッキに出てみたら、いつのまにか霧が晴れて、利尻島がきれいに見えていた。そして行く手には、平べったく広がる礼文島が見えている。
天気はよさそうだ。うれしくなってきた。

礼文島に着いたのは8時15分。
登山口に向かうバスを探したら、もう行った後で、次は2時間近く待たなければいけないらしい。これはタクシーを使うしかないと思ったら、ちょうど相乗りを頼まれた。
おかげで、1000円で登山口まで行くことができた。
バス停で帰りのバスの時刻を確認したら14時頃である。十分時間のゆとりはある。

登山口には大きな看板が出ていて、登山口と分かる。
すぐに急登が始まるのだが、海岸の一つ上の丘に出てしまったら、あとは平坦な道であった。振り返ると青い海と小さな港が見える。今日は快晴である。
樹林の中の道を行く。
視界が開けると遥か向こうに山頂らしき頂きが見える。
なんかずいぶん遠く感じた。
1時間半ほど歩いて岩の上に出た。
真っ正面に礼文岳が聳えている。
一旦下って、急な道を登る。10分ほど急な道を登ると山頂に着いた。
すばらしい展望である。礼文の海岸線がきれいに見えた。
礼文は花の島だという。緑の絨毯のような起伏が連なっていて、この中に花々が咲いているのだ。
山頂で、元の職場に電話をしてしまった。驚いたことに礼文岳山頂では携帯が使えるのだ。
3月の末まで働いていた3人女の子らと話したのだが、めちゃくちゃに懐かしかった。
どこにも書いてなかったと思うのだが、私はこの3月末で会社を辞めてしまったのだ。
なぜ辞めたかというと、山登りに専念するためなのだ。
同僚達からは非難轟々だったのだが、せっかくの人生である。自分の好きなように生きなくて、なんの人生だと思ってしまうのだ。
私はいま53歳なのだが、定年の60歳まで勤めていたら体力がなくなってしまって、登山ができなくなってしまう。なんとか生活していける目処はたったので辞めてしまったというわけである。

真っ青な空の下で、礼文のすばらしい景色をみながら、電話をしたりしていたら、すぐに11時をまわってしまった。山頂にいた人に訊いたら、1215分のバスがあるらしい。
この山頂から1時間で下ったらそのバスに間に合うのではないかと思ってしまう。
せっかく礼文に来たのだから、山だけではなく、礼文を観光してみたくなった。
急いで下ることにした。
少し走った。
バスには10分以上のゆとりで間に合うことができた。

フェリー乗り場に戻ってきて、さてどうしようかと思う。私は山のことしか考えていなかったので、礼文を観光するとしたらどこへ行ったらいいのかよくわからないのだ。
礼文の北端はスコトン岬といって、夕日がすばらしくきれいなところらしいのだが、バスの便がないので却下。
南に行くことにした。
南には「知床」とう所があって、そこから遊歩道が続いている。知床といったらオホーツクの知床しか浮かばないのだが、礼文にも知床があるのだ。

スライドショー→ 礼文島、花の遊歩道

レンタサイクルで行くことにした。
自転車を走らせて知床に着いて、さらに海岸線に沿ってすすむと行き止まりであった。これで終わりなのかと思ってしまうのだが、集落まで戻ると、ここにハイキングスタイルの中高年がかなりたむろしている。
後で知ったことなのだが、礼文の一番の観光のポイントは、実は桃岩からこの知床まで続く、お花畑を巡る遊歩道だったのだ。
フェリーの中で会った中高年の団体は、このコースを歩きにきているのだった。
ともかく自転車でそのハイキングコースに入って行った。
すぐに案内があって、この先車自転車は通行止めと書かれていた。
自転車を置いて、灯台に向かって歩いて行く。
砂利道を歩いて行くと、中高年の団体といくつかすれ違った。
フェリーでも観光ツアーの団体がかなりいたのに、礼文岳の登山ではまったく会わなかった。不思議に思っていたのだが、彼らの目的は登山ではなくて、この遊歩道を歩くことだったのかと、気が付いた。
灯台まで来ると、ここから眺める海岸の景色はすばらしい。断崖になっていて、遥か下に真っ青な海が見える。この断崖はずうっと連なっていて、遊歩道はその断崖の上に続いているのだ。断崖の反対側にはゆるやかな起伏を描く草原が広がっていて、それがお花畑になっている。礼文の素晴らしさは、この遊歩道を歩いて花を見て廻ることなのだ。
10分ほど断崖に沿って遊歩道を歩いて行ったが、切りがないので引き返すことにした。この遊歩道は桃岩展望台からつづいているらしい。
レンタサイクルはフェリー港に戻る頃は2時間をちょうど越えてしまいそうなので、3時間借りることにして、港を通り越して桃岩に向かうことにした。
レンタサイクルの主人がこの道を登って行くのはちょっと無理ですよ、と言っていたのだが、むりくりペダルを踏んで登っていった。自転車は3段変速なのだが、ちょっとこれはきつかった。
途中1ヶ所だけ、どうしても登れない急坂があったが、他はなんとか自転車で登って行くことができた。
桃岩展望台からは利尻がきれいに見えた。うれしくなってしまう。
港に返ってきて、フェリーの時間には1時間ほどの待ち時間。
稚内に帰ってきたのは18時過ぎであった。




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稚内フェリー乗り場


礼文島行きのフェリー


稚内港を出航


礼文フェリー乗り場


礼文岳登山口


ここから登山道が始まる


登山口の内路港を振り返る


こんな道を行く


1km歩いた、あと3km


山頂まであと70分の指導標





山頂直下


礼文岳山頂




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