2006/8/7

標高 1464m
ゲート→1:30→雷光坂上登山口→1:10→無意根尻小屋→1:10→無意根山山頂

登山道入口のゲートが閉ざされていたために1時間半ほど余計に林道を歩くことになった。快晴の中の登山で展望はすばらしかった。
テラスから無意根山


BACK ポンヤオロマップ岳


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ポンヤオロマップ岳から下りてきたが、明日登ろうと思うペテガリ岳はポンヤオロマップ岳からは縦走してゆけるのだから直線距離では近い。でも登山口はめちゃくちゃに遠いのだ。
今、私は日高山脈の東側にいるのだが、ペテガリ岳登山口へは襟裳岬をまわって、日高山脈の西側に回りこまなければいけないのだ。
でも、昔は襟裳岬先端まで行かなければ行けなかったが、今は天馬街道という日高山脈をトンネルでくぐってしまう道があるのだ。
豊似からこの街道に入って日高山脈に向かって車を走らせる。長いトンネルで日高の下を抜けて、下って行くと広大な牧場地帯に着く。このあたりはサラブレットの牧場が軒をなしているのだ。
海に出てからは海岸線にしたがって車を走らせて行くのだが、カーナビに温泉のマークがあった。三石温泉で、このあたりは海水浴場でもある。ナビに従って温泉の敷地に入って行くと、すでに閉鎖されていた。温泉で疲れをとろうと思ったのに残念だと思って少し行くと道の駅があって、その一郭に立派な温泉ができていた。
入浴料も390円で安い。ここで2時間ほどのんびりして、それからペテガリの登山口に向かった。
…ところが、静内ダムに向かって車を走らせてゆくと、道路の電光掲示板に「静内ダムから通行止め」と表示があった。地図で確認すると、静内ダムからペテガリ岳登山口までは20km以上の距離がある。その道を歩いていたら一日かかってしまう。
ペテガリは釧路に住んでいたときに一度登っているので、あっさり諦めることにした。
仕方がないので明日は無意根山に登ることにした。
途中、静内の道の駅で寝てしまった。


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3時頃目を覚まして車をスタートさせた。真っ暗である。
海岸沿いに走って苫小牧まで行き、そこから北上して札幌に向かう。この頃明るくなってきた。札幌の北部をかすめるようにして通過して定山渓に向かう。
登山口に着いたのは7時半頃であった。

ガイドブックにはこの山の所要時間を3時間50分と書いている。ところが林道が閉鎖されていた。思い出したのだが、去年来たときもゲートが閉まっていて、このために長い林道歩きをさせられたのだった。
ともかく歩き始めた。出発は745分である。
林道歩きは異様なくらい長く感じた。
最初は森の中の道を行く。虫が多くて防虫ネットをつけてしまった。
30分ほど歩いてようやく森から抜けて明るくなる。でも、林道はまだまだ続く。
歩いていて不思議に思ってしまうのは行く手に山が見えないことだ。私は登山口に向かって歩いているのだから、目指す無意根山の高い山が見えていいはずである。それがまったくないのだ。どこまでも林道は続く。本当に嫌になるほど歩いて、もしかしたら道を間違えたのかと思うくらいのとき、ようやく登山口にたどりついた。95分であった。
1時間20分の林道歩きだったが、これほど長く感じたこともめずらしい。
登山口の前には小さなログハウスがあって、この中に登山届けのノートが置かれていた。ここで少し休憩。今日は天気がいい。青空が広がっている。
登山口から山道に入る。ガイドブックには雷光坂とか見返り坂とか書かれているのだが、どこがそうなのかよくわからない。
そんなに大層な登りはなくて、たんたんと樹林の中を歩いて行くだけであった。
小さな草原があって、黒檜の木が目立つところに出た。これが大蛇ケ原かと思ったが、どうも違う。
さらに行くと、沢の流れを渡ってもう一度壊れた橋で流れを渡る。その上が大蛇ケ原であった。
草原である。花はほとん見れないがいかにも湿原といった感じで、緑の広がりが清清しい。踏み跡が草原の奥に向かっているのでこれをたどってみると、赤い広がりがある。毛氈苔の群落で、その傍には小さな池もあった。
この大蛇ケ原から10分ほど行くと無意根山荘に着く。10時であった。
大きな小屋である。この小屋の前のベンチで休憩。小屋の中を覗いてみることはしなかった。

今日はいい天気で暑いくらいだ。考えてみたら、もう8月なのだから暑くてあたりまえなのに、北海道で登山をしているとあまり暑さを感じたことがないのだ。
小屋の前に告知の張り紙があって、それによると小屋から500mのところで大規模な土砂崩れが発生しているのだそうだ。通行不能とは書かれていないので登山はできるのだろうと判断して山頂に向かう。
小屋から歩いて行くと、ようやく目の前に山がそびえてくる。今までは森の中を歩いていただけという感じだったのだ。
いよいよ登山だ。目の前に屏風のような緑の稜線が立ちふさがる。登りが急になったところで土砂崩れの現場に着いた。すごい崩壊で、この山の最も厳しい登りのところが崩落しているのだ。急な斜面の中の踏み跡をたどる。赤いテープがつけられているが、崩落した土砂で道がよくわからない。
長いロープが下がっているところが2箇所あった。ものすごく滑りやすいところで、このロープにすがってなんとか崩落帯を登り終える。
しっかりとした山道に出たときはほっとした。すぐに傾斜はゆるやかになって、そこに「山頂まで1.6km」の指導標がたっていた。
目の前には緑の長い稜線が壁のように連なっている。その稜線を左に目で辿ると、崖をもった山頂らしきものが見える。これが山頂のようだ。
広い笹原が広がっていて、その中を登山道は稜線に向かうのだ。緩やかに登って行く。真っ青の空が広がっていて、気持ちのいい登山である。
振り返ると定山渓天狗岳や岩峰が連なる神威岳が見える。
道は稜線より少し下を平行に行くようになり、見下ろすと笹の草原が広がっている。この山は緑の草原に覆われた山なのだ。
元山からのコースと合流する。そこには山頂まで1.2kmの指導標がたっていた。もう山頂はすぐそこと思っていたのだが、まだこんなに距離が残っていたのだ。
今、歩いている水平な道が「テラス」と呼ばれるものらしい。
道は稜線に向かって登る。でも着いた稜線はハイマツがつくるトンネルであった。
ほとんど平坦な道なのだが、視界のきかないハイマツの道を延々と歩いて行くのだ。これはものすごく長く感じた。行けど行けど、ハイマツのトンネルである。
ガイドブックには最高点を過ぎてから山頂に着くとある。最高点の表示があるのだろうかと注意しながら歩いていったら、左に踏み跡がある。それをたどったら遭難者を悔やむケルンがたっていた。また引き返してトンネルの道を行くと今度は左手に石の祠があった。
ガイドブックによると、ここから山頂は近いはずである。
本当にすぐだと思ったのだが、さらに5分ほど歩かなければいけなかった。11時半、山頂到着。
ハイマツのトンネルから抜け出たところにある山頂はすばらしい展望である。
ここから見る羊蹄山の姿はすばらしいのだそうだが、雲に隠れていて見えなかった。でもよくみると、湧き立つ白い雲の上にうっすらと山頂が見えていた。霞んでいるが驚くほどの大きさで、羊蹄山は近いのだということに気づかされる。
山頂のさらに奥には緑の草原に覆われたなだらかな山が見える。これが中山である。昔の無意根山登山道はこの中山経由でつけられていたのだそうだ。
遠くの山々は霞んでしまっているのだが、すばらしい展望である。
私が昨年この山を訪れたときは、すべて霧の中でまったく展望は得られなかった。どこをどう歩いたのかもよくわからなかったのだが、今日、こんな快晴の日に登るとこの山のすばらしさというのが理解できる。山って天気だよなあとつくづく思ってしまうのだ。
山頂からさらに続く踏み跡を辿るとケルンがあって、ここからは羊蹄山と中山の展望がすばらしい。
コーヒーを飲みながらずうっと展望を楽しんでいた。なんともすばらしいひと時である。
帰りは登ってきた道をそのまま引き返した。
土砂崩れの箇所の下りはものすごく緊張させられた。でも、もっとも大変だったのは登山口からの長い林道歩きであった。
行けど行けど林道は続く。登りのときも長いと思ったが、下りはもっと長く感じた。
林道ゲートが見えてきたときは本当にほっとした。240分になっていた。


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JR浦河駅


三石温泉


無意根山登山道入口はゲートで閉まっていた


登山道閉鎖の理由


延々と林道が続く


雷光坂上登山口


最初の草原


黒檜が目立ちはじめる


大蛇ケ原


無意根尻小屋


行く手には屏風のような稜線が立ちふさがる


崩落地を登る


急騰して平原に着く


無意根山山頂をめざしてテラスを登る


ハイマツのトンネルを行く


登山道から少し左に入るとケルンがあった


無意根山山頂


山頂の先にケルンの広場がある



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