2008年春 山陽山陰登山
うづきやま

標高 911m
雲月山登山口→10分→岩倉山→10分→高山→20分→雲月山山頂→25分→仲ノ谷→10分→展望台下駐車場→10分→雲月山登山口

雲月山は緑のじゅうたんを敷き詰めたような大草原が広がる山なのだ。ところが、私が登ったときは深い霧の中でそのほんの一部しか見ることができなかった。
雲月山に広がる草原

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2008528

夜になって、すごい風雨になった。強い風に車が揺れ、雨がは激しく打ち当たる。こんな山の上で、こんな天気の時に夜をあかすというのはけっこう怖いのだ。
本を読んですごしていたのだが、風雨の激しさに携帯で天気予報確認をした。台風ではないようで、低気圧が今、中国地方を横切ろうとしているのだ。でも、風の強さは半端でない、車が飛ばされて倒れてしまったらどうしようと本気で心配になった。

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朝、眼を覚ますと一面の霧であった。風は止んでいて、車の外に出て見ると霧が流れて、それが霧雨のようである。天気予報では午後から晴れるというので、天気の回復を待とうかとも思ったがすぐに登ることにした。
今日は雨具を着て登山をする。往復1時間半くらいなので、雨が降ってもたいしたことはない。
出発は735分。駐車場から峠へ車道を歩いて行ったが、峠に登山口はなかった。引き返して、駐車場をよく見たら踏み跡のような道があった。指導標がないのでわからなかった。
雲月山は草原におおわれた緑の山である。背の低い笹が絨毯のように山をおおっているのだ。その笹原のけっこう急な道を登って行く。
霧が流れていて視界はきかない。白い霧の中に登って行くと前方にピークがぼんやり見える。
登り始めて10分足らずでピークに立った。ベンチが置かれた山頂だが、山名なのどの標識はない。地図で確認すると、ここが岩倉山のようである。ガイドブックではここから緑の絨毯を敷き詰めたすばらしい雲月山の展望が広がっているというのだが、真っ白な霧に閉ざされて何も見えない。こんな日に登るんじゃなかったと思ってしまう。雨具を着て登ることになるんだたら、まだ視界が開けていた昨日のうちに登っておけばよかった悔やんでしまう。
岩倉山山頂から下りは登ってきたほど急ではない。すぐに緩やかな道になって、右に針葉樹の林をみながら歩いて行く。
鞍部に着くと、左から広い道が上がってきていて、登山道と合流する。行く手には鋭いピークがそびえているのだが、この広い道はこの山の左を捲くように続いている。私が歩いてきた道は山に向かって真っ直ぐ上って行くので、この広い道のほうがラクかもしれないと広い道に入った。でも少し行くとこの道はピークを捲いてしまうことがわかった。私は登山をしているのだから、山頂を捲いてしまうわけにはいかない。引き返して直登の道を登った。
すぐにピークに着いたが、山頂には何の標識もなかった。地図ではここが高山山頂のはずである。やっぱり、霧で何もみえない。
山頂から下って行くと、さっきの広い道と合流した。そこには「2→3」という標識がたっている。これは遊歩道のポイントを示す指導標なのだろうかと思いながら歩いていった。左には線を一本だけ張った柵のようなものが続いている。これは放牧牛のための柵で、高圧電流が流れているのだった。霧で気づかなかったが、すぐ傍に牛が数匹いて、その牛が私を見て近寄ってきた。この電線一本の柵だけだと、けっこう怖い。そしてこの牛が急に走り出して、群れになってやってくる。びっくりしたが、この牛たちは私の横を追い越して霧の中に消えていった。
「3→4」の標識があったが、この標識はこの放牧の柵に関係あるらしくて、すぐにこの牧場の中に消えて行った。
霧の中をのんびり歩いて行くと、傾斜が急になって、前方が明るくなったと思ったら雲月山山頂であった。
山頂広場真ん中には木柱が一本たっていて、そこに雲月山頂と書かれていた。その手前に三角点がある。確認したら二等三角点であった。
平坦な広い山頂なのだが、やっぱり何も見えないない。写真だけ撮って、すぐに先に進んだ。

霧の中を緩やかに下って行く。このあたりは展望が一番すばらしいところらしいが真っ白な道が続く。
尾根を下って行くと、その尾根が左にカーブして行く。山頂から15分ほど下ると前方の霧が少し晴れてきて、緑の絨毯の山腹が見えるようになった。下のほうは霧が薄いのだ。さらに下って行くと谷を挟んだ向こうに東屋がたっているのが見えた。これが登山道の終点である。
谷に向かっての急降下になった。ジグザグに急な斜面を下って行くと霧が晴れてきて、雲月山の草原の一部を見ることができた。晴れていたら本当にすばらしい眺めなんだろうと思う。
谷底に下って橋を渡ったところには柵が巡らしてあって、牧場の餌場であった。この横を過ぎると、今度は急な登りが始まる。
すごく急な登りなのだが、振り返ると草原の山襞がきれいであった。
登りきったところはトイレのある駐車場であった。ここには昨日立ち寄っている。駐車場からの下り口には「守ろう雲月山」という看板が立てられていた。でも、登山口の標識はないので、ここが登山道とはちょっと気がつかない。
あとは昨日走った林道を歩いて行くだけである。
8分ほどで私が車を停めた駐車場に戻った。93分であった。この山は絶対に晴れた日に登るべきだと思った。


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一面の霧だった


雲月峠に登山道はなかった


岩倉山山頂


2→1の標識があった


高山山頂


3→4の標識


雲月山山頂


霧が晴れてきた


向の尾根見えてきた


牧場の餌場




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