2008年春 山陽山陰登山
とくさがみね

988m
神角バス停→10分→堰堤→1:05→林道終点→20分→十種ヶ峰山頂→15分→林道終点→35分→堰堤→10分→神角バス停

十種ヶ峰は長門富士とも呼ばれ、山頂付近は笹原におおわれて展望はすばらしい。山頂にある三角点は一等三角点である。
登山道から見る十種ヶ峰

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2008520

十種ヶ峰に登るつもりでカーナビをセットしたのだが、明日の観光の津和野のことを考えたら北側にある野外活動センターから登ったほうがいいのではないかと思って行ってみた。きれいに整備されたキャンプ場などがあって、登山口も見つかったが、ここからカーナビを津和野にセットしたら、結局、十種ヶ峰を南からぐるっと捲いて津和野に向かうのだった。これならガイドブックの通り神角から登ったほうがいい。
野外活動センターから県道に戻ったところに駐車スペースがあったので、ここに泊まることにした。

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6時頃に目を覚まして神角に向かった。昨夜は寒くて、あまりよく眠れなかった。寝不足だ…。
神角のバス停前はすごく広いので、ここに車を停めた。
バス停のすぐ前に登山道入口の標識があったので、これに従って歩いて行く。民家の間を抜けて緩やかに登ると、すぐに樹林の中に入って行く。すると、金網が道を塞いでいて、これは猪防護柵なのだそうだ。これを開けて登山道に入る。
杉林の中を歩いて行くと、砂防ダムの堰堤が見えてきた。それがものすごく長い。登山道はこの右を登る。少し行くと小さな流れを右に渡る。この小さな流れがさっきの大きな砂防ダムに堰き止められてているのだ。あのバカでかさにくらべてなんて小さな流れなんだと思ってしまう。
杉林の中を緩やかに登って行く。道は山の斜面を左に捲くようにして続いていて、それがけっこう長く続く。ラクな登りだと思っていたら左にターンして、そこからジグザグの急登になった。杉林から自然林になってさらに急登が10分ほど続く。再び杉林に入ると傾斜が緩まると、そこには森林開発公団の黄色の看板がたっていた。
鬱蒼とした杉林の中を登って行くと、いつの間にか谷あいの道になった。カールのような窪地をこのまま詰めて行くのかと思ったら右に曲がって、斜面を登りきると林道に出てしまった。最近できたばかりのようである。
この林道を横切ると明るい樹林の尾根道になる。道の両側は背の高い笹藪なのだが、道は広いので笹が覆いかぶさるということはない。快適な道が続く。行く手には山頂も見えてきた。
一旦、緩やかな下りになる。このあたりがガイドブックにある湿地なんだろうと思うのだが、それらしきものはなかった。その先も緩やかな登りが続く。
このあたりは林がすごくきれいである。笹原の上にコナラやクヌギが生えていて、その緑が本当にきれいなのだ。何枚も写真を撮りながら登って、振り返ると遠くの山々も見えるようになっていた。行く手には山頂が迫ってくる。

笹原の平坦地に着いて、これを少し行くとまた林道に出てしまった。目の前には新しい石の鳥居がたっている。さっきの林道はここまで通じていたのだ。でも、ここが林道の終点である。鳥居の額には権現社と書かれていた。
行く手に山頂を見ながら5分ほど行くと、左から来る登山道と交わる広場に着いた。この道が野外活動センターからの道である。交差点には山頂付近のイラストマップがあって、それによるとここから山頂には3つのコースが設けられているのだった。
3つのコースの山頂までの距離は、左側コースが笹原の中を登る417m、右側コースが熊野神社を経由して登る424m、中側コースは熊野神社の少し手前から左に入って山頂に至る409m。私は右側コースを登って左側コースを下ることにした。
ここから50mほどで分岐があって右側の道を行く。さすがに山頂直下は急な登りであった。潅木の間を階段が続き、潅木から抜け出すと笹原の斜面を登るようになった。
山頂が近づいてきて、そこにはなにかしら扇形のものが立っているのが見える。なんだろうと思いながら登って行く。
山腹を右から回りこむと赤い鳥居があった。これが権現社である。林道終点にあった立派な石の鳥居はこの小さな社のためのものなのだ。苔むした岩を積み重ねた祠があって、その中に苔むした小さな神像が置かれていた。ここにたつ案内板によると、熊野神社は古くから地震・雷災害からの鎮守として信仰をあつめていたもので、最近は交通安全の祈願の対象らしい。

ここから3分、展望の道を登ると山頂であった。
山頂には扇形の展望図が4枚円形に囲んだのだたっていた。下から見えたいたのはこれだったのだ。360度の大展望である。
東には今日これから登る青野山がみえる。きれいな丸い山で、その麓が津和野の町なのだ。西に見える立派な山は大蔵岳である。今回登山の予定にはないのだが、登りたくなる山である。下には神角の集落が箱庭のように見えた。
笹原の尾根もすばらしくきれいである。大満足の山頂展望であった。
下山は予定通り左側コースを下ったのだがものすごく急な下りであった。笹につかまって慎重に下らなければいけない。分岐に戻ると、あとは来た道を引き返すだけである。
きれいな樹林の写真を撮りながらのんびり下って、神角バス停に戻ったのは97分であった。


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神角バス停


金網が張ってあった


すごく長い堰堤が立ちふさがる


森林開発公団の看板があった


湿地があるはずのところ


林道終点の新しい鳥居


3つのコースの分岐する肩の広場


権現社


山頂直下から登山道を振り返る


十種ヶ峰山頂




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