山陽山陰の山
さんこほう

標高 1516m
大山寺駐車場→30分→大山寺→15分→大神山神社→50分→下宝珠越→30分→中宝珠越→50分→上宝珠越→35分→ユートピア小屋分岐→15分→三鈷峰山頂→10分→ユートピア小屋分岐

この山はすばらしい。山と渓谷社の中国百名山には入っていないのだが、絶対のお薦めである。鋭く切り立って聳える山容、何よりも大山の北壁の眺めがすばらしい。大山に登るときは絶対にこの山も登ってほしい。
上宝珠付近から見る三鈷峰

 大山寺橋駐車場から大神山神社へ
大山寺橋の駐車場


階段道を上る


夏山登山道。帰りはこれを降りてくる


阿弥陀堂前


山襞に沿って行く


南光河原


大山寺に着いた


大神山神社の神門

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20091028

岡成展望駐車場には三連泊してしまった。他に米子の近くでトイレのある駐車場はここだけなのだから仕方がない。
昨日、一日待ったかいがあって、今日はすばらしい晴天である。駐車場から張り切って発進した。
大山寺に向かって車を走らせて行く。道には標高の標識があって、どんどん高度が上がって行く。けっこうきつい上りが続くのだ。
登山口の近くに無料の駐車場があるのか心配だったが、大山橋を渡ったすぐ左に大きな駐車場があった。平日だというのにたくさん車が停まっている。さすがに日本百名山の山である。
私が今日登ろうと思っているのは三鈷峰といって、米子市街から大山を眺めると、稜線の左端に突き出て見える山なのだ。本当はここから剣ヶ峰に縦走したいたいのだが、大山の稜線は崩落がすさまじくて、通行禁止になっているのだ。状況が許せば登りたいと思っている。
登山者はみんな、駐車所の奥にある道に入って行くので、私も行ってみた。
林の中に入って、階段の道を上って行く。けっこう階段は広くてりっぱなものである。
道が平坦になると、説明板がたっている。大山の登山道は表土が薄くて浸食を受けやすい地質のため、階段を組んで、表土が流出しないように整備を続けているのだという。苦労してるのだ。
ここで、大山夏山登山道にぶつかった。私が今から20年ほど前に大山に登ったときはこ、の道を登ったのだ。ここには大山山頂まで2.6kmという指導標がたっていた。意外と近いのだ。
参道の石段を上って行く。300mほどで石段は終わって、ベンチの置かれた平坦地に着いた。右に阿弥陀堂があるので行ってみた。重要文化財に指定された建物で、さすがに風格がある。中には仏師良円作の阿弥陀三尊があるのだが、扉は閉まっていた。まだ8時なのだ。
ベンチの広場に戻って地図をよく見たら、私が上ってきた階段道は夏山登山道で、大山に登る道なのだ。私は三鈷峰に登ろうとしているのだから、道が違う。あわてて引き返した。石段を下って行くと、僧兵コースの分岐があって、この道が大山寺へ行くのだ。
樹林の中の平坦な道を行く。この道は大山寺の史跡をめぐるコースでもあって、まず利寿権現跡があった。大山寺が隆盛を極めたころは、この山麓には堂塔伽藍が満ちあふれていたのである。山襞に沿って水平道を行くと東屋がたっているのが見えてきた。そこにはお地蔵様がたっていて、石垣を組んだ水場がある。「利生水」というのだが、水は涸れていた。立っているお地蔵様が利生地蔵である。
さらに5分ほど行くと、石垣を組んだ壕のようなものがあった。氷室といって、この中に雪を蓄えて、蚕の種を保存したらしい。春に蚕種を掘り出した後は氷を米子の街に運んで大山氷として売ったらしい。
そのすぐ先には釈迦堂跡があって、かわいいお地蔵様がたっていた。
道は下りになって、下には元谷の広い河原が見える。
道はどんどん下って、この河原に降りてしまった。南光河原というらしい。道はこの河原を横切るのだ。橋はかかっていないのだが、流れはすごく小さくて簡単に渡ることができた。ここから緩やかに上ると、すぐに本堂の前に出た。大山寺本堂である。立派な本堂で、鐘楼や石塔もたっている。
ここから、大神山神社をめざす。指導標には500mと書いてあった。
本堂の左の道を行く。「重要文化財大神山神社奥宮」という大きな標識があって、そこには三つの日本一として、権現造社殿・内部極彩色白檀塗・自然石参道が掲げられていた。
山道だったが、すぐに石畳の参道にぶつかった。この日本一という自然石の参道を緩やかに上って行く。左に寂静山への分岐があって、そのすぐ先の林の中に「僧兵の力石」があった。
朝日がさし始めた参道を行くと、石の鳥居があって、これをくぐって広い石段を上って行く。石段の上に神門が見えてきて、これをくぐるとさらに急な石段が伸びている。その上に見えるのが大神山神社本殿である。すごく大きなりっぱな社殿である。大神山というのは大山の古名なのだそうである。本殿で今日の登山の安全を祈って手を合わせ、それから右に行くと、登山口がある。



 中宝珠越へ
登山道入口


下宝珠上り口


下宝珠


中宝珠


登山道入口にたつ指導標には「行者谷コース
大山頂上まで2.9km」と書いてあるのだが、私が目指す三鈷峰は書いていない。この道でいいのかと心配になってしまう。地図を見たら、この少し先に分岐があるようである。
自然林の中を緩やかに登って行く。林の中には大きな杉の木が混じっていて、歴史を感じさせる。5分ほど歩いたら分岐があった。直進する行者谷コースは遊歩道のように整備された道なのに、三鈷峰への道はすごく荒れている。杉の巨木の根元に「下宝珠上り口」という丸い標識がおかれていた。
すぐにすさまじい登りになった。字に窪んだ中に道が続いている。沢ではないのだが、道には大きな岩がゴロゴロしていて、これを越えながら登って行くのだ。
10分ほど急登を続けたら、突然、林道に出てしまった。でも、これは横切るだけなのだ。
この先もすさまじい急登が続く。登って行くにつれ、きれいな紅葉の林になった。上に稜線が見えてきたが、そこに至るまでは、さらに急な斜面をジグザグに登らなければいけなかった。ようやく尾根の上に着いたのは林道から20分も急登を続けてあとであった。指導標が地べたにおかれていて、ここが下宝珠越であった。
この稜線は宝珠山との鞍部で、宝珠山までは500mであった。行ってみたい気もするが、私が次に目指す中宝珠越までも500mなのだ。寄り道せずに三鈷峰を目指す。
すばらしいブナ林が広がっている。木々は鮮やかな紅葉で、すばらしくきれいである。美しい紅葉の中を登って行くと、樹林越しに大山の稜線が見えた。
下宝珠から30分ほど、ブナ林を登ると、左に岩壁の山が見えてきた。これが目指す三鈷峰であった。すごい山である。この険しい絶壁を見ると、自分に登れるか心配になってしまう。
紅葉に包まれたピークを過ぎると、急な下りになった。どんどん下って行く。せっかく登ったのに…。
下った鞍部には背の高い標識がたっていた。見上げると、ここが中宝珠越で、上宝珠越までは600mとなっていた。意外とすぐではないか。…と思ったのは甘かった。



 三鉾峰山頂へ
すさまじい登りが始まった


上宝珠越には危険の標識がいっぱい


白い三角櫓があった


三鈷峰とユートピア小屋の分岐


山頂直下


三鈷峰山頂


山頂からの下りは怖かった


すごい岩場の登りが始まった。ゴツゴツした岩の急斜面を登って、さらにロープの下がるスラブの急斜面を登る。

ピークにたって視界が開けると、大山の北壁が圧倒的な迫力で聳えている。そして左には目指す三鈷峰。これもすさまじい絶壁をもって聳えている。三鈷峰から右に弧を描いて伸びる稜線には小屋が見える。ユートピア避難小屋である。小屋が見えると、なにかしらもうすぐという気がしてしまうのだが、この先は遠かった。
今立っているピークから、大山稜線への尾根が望めるのだが、すごいアップダウンの長い尾根が続いている。まだまだ険しい道を覚悟しなければいけない。
灌木の尾根を登って行くと、「この先危険」の標識があった。ここまでも十分危険だったけど…とつっこみたくなったが、本当に危ない岩場の登りが待っていた。
ロープにすがって足場の悪い岩場を登る。その先は痩せた岩稜であった。足下はすっぱり切れ落ちていて、膝が震えてしまう。ここから振り返ると、私が登って来た痩せ尾根の起伏を一望できる。すごい尾根を登ってきたのだ、と我ながら感心してしまう。

さらに大山北壁が間近に聳えている。すさまじい崩落の絶壁である。
このすばらしく展望の開けた痩せ尾根を登って行くと、ちょっとしたピークに着いて、そこが上宝珠越であった。
ここで、下山して来たおじさんと話しをした。この人は弥山から剣ヶ峰に縦走して、こっちへ下ってきたらという。剣ヶ峰の縦走路の様子を訊いた。やっぱりかなり険しいらしい。結論としては、行けるところまで行ってみて、危ないと感じるようだったら引き返せということであった。
山の急斜面をトラバースして行くと、途中に三角に組んだ櫓が見えた。これはいったい何ナノだろう。
ようやく尾根に登り着くとそこがユートピア小屋と三鈷峰の鞍部である。ここからは三鈷峰が鋭い三角峰として見える。すごく立派な山である。そして振り返ると大山へ続く稜線が見える。この稜線をたどると剣ヶ峰に行けるのだ。
ともかく、まず三鈷峰に登る。
灌木の尾根を歩いて行き、登りになって、ピークの直前まで行くと「この先危険」の標識があった。ピークに立ったらその先に道がない…、と思ったら、ここから急降下するのだった。その先には痩せた岩稜が続いていた。
この痩せた尾根を通過すると、いよいよ山頂に向かっての急登が始まる。ガラガラの岩場の登りで、落石を起こしそうな不安定な登りである。左右はすっぱり切れ落ちていて、特に左には三鈷峰の大絶壁を眺めることができる。
大きなケルンが二つたつ山頂に着いたのは1127分であった。山頂はけっこう広くて、左に山名標識がたっていた。
ここから北には船上山と甲ヶ山を眺めることができる。振り返ると、ユートピア小屋から剣ヶ峰に続くすさまじい尾根を眺めることができる。これを行くのは無理だよなぁと思ってしまう。
山頂で、パンをかじって休憩した。見下ろす山麓は錦繍の紅葉に飾られている。すばらしくきれいだ。
三鈷峰からの下りは怖かった。浮石が多くて、手がかり足がかりは慎重に見極めなければいけないのだ。
ようやく分岐に戻ってきたときはほっとした。さて、これからどうするか。
とりあえずユートピア小屋まで行ってみることにした。


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