BACK 深入山
2008年5月27日
明日登る恐羅漢山の登山口はスキー場にある。細い林道を走って内黒峠を越え、このスキー場にやってきた。広い駐車場があって、すぐそばに牛小屋キャンプ場もある。エコキャンプ場と書かれているが、どんなキャンプ場なのだろう。この広い駐車場に車を停めて寝た。
5月28日
今日は天気がよくないのだ。携帯の天気予報によると朝の降水確率は50%になっているが、空を見上げても降る気配はない。登山することにした。
駐車場のすぐ前にコース案内図がたっているのだが、これがわかりにくい。今日はガイドブックに従って夏焼峠経由で恐羅漢山に登るつもりであったが、天気がすぐに崩れるかもしれないので、距離が短い立山尾根を登って山頂にたって、それからゆっくり夏焼峠に下ることにした。
その立山尾根の登山口がどこなのかよくわからない。案内板の横に遊歩道のような道が続いているので、これを歩いて行った。でも、どうもおかしいので、もう一度案内板のところまで戻ってよく探したら、スキーのゲレンデに上がるところに登山道の標識があった。登山道はスキー場のゲレンデの右端を行くのだ。
スキー場はさすがに傾斜があって、すごい登りが続く。スキーを楽しむのなら、ある程度傾斜があったほうがいいのだが、それを自分の足で登るとなると話は別だ。きつい登りが続く。
道は階段になったりしているのだが、階段を登るのは疲れるので横の踏み跡をたどった。振り返るとスキー場のレストハウスや私が車を停めた駐車場が見える。
リフト終点までくると、登山道はジグザグに斜面を登るようになって、少し行くと樹林の中に入った。ここからが本当の登山道である。
ブナなどの緑がきれいな森の中を登って行く。…でも傾斜はきつい。
登山口から45分間ひたすら登って、ようやく傾斜が緩やかになった。ほっとしながら歩いて行くと、すぐに「国設スキー場」の分岐があった。うれしいことに山頂まで10分と書いてある。道も平坦になってルンルンで歩いて行くと、指導標がたっていた。
左が山頂、右は夏焼峠である。もちろん山頂を目指す。
分岐から5分ほどで再び国設スキー場との分岐があった。山頂はすぐそこと書いてある。少し急な道を登ると山頂であった。まだ7時前であった。
東側が開けているので岩の上に乗って展望する。臥龍山や深入山が見えるというのだが、よくわからなかった。山頂にあるのは三等三角点があった。
すぐに旧恐羅漢山に向かうことにした。指導標にはここから25分と書いてある。山頂からは岩が重なる険しいところがあったが、その先は緩やかな下りであった。急な下りを覚悟そていたがそうではないのだ。明るい稜線から樹林の中に入ると、大きな杉の木が混じるきれいなブナやクヌギの林であった。でも、すぐに原始林のような森になった。道には木の根が張り出して、ぬかるんだ道が続く。このあたりが鞍部のようである。緩やかな道が急な登りになると、意外とあっさり山頂に着いた。指導標の通り25分かかった。
山頂は樹林に囲まれていて展望はない。山名の標識の隣には三笠宮が登頂された記念碑がたっていた。
その後ろには大きな岩がある。ガイドブックによるとこの岩に登ると展望が開けるらしい。この岩には杉の木が立てかけてあって、これで岩の上に登れるようである。最初はこの岩に登る気はなかったのだが、記念写真を撮ってしまったら手持ぶたさになってしまったので、登れるか試してみることにした。杉の木の枝が切り払われているのだが、それがちょうど足がかりになる。慎重にこの枝にすがって登って、なんとか岩の上にたつことができた。
見渡すと樹林の中に大きな岩が突き出ているのが見えた。西側の展望が開けていて、遠くの山が見えるのだがなんという山なのかはわからない。
大岩からの下りは怖かった。登るんじゃなかったと悔やんだ。足をガクガクさせながら下って、ようやく地面に足をつけたときはほっとした。
登ってきた道を引き返す。
恐羅漢山山頂に戻ったのは8時であった。来た道を戻って、立山尾根の分岐からまっすぐに尾根を下って行く。
きれいなブナ林を眺めながら行くと、道には笹が多くなってきた。
樹林から一度抜け出すと行く手に丸い山がそびえている。「山の甲」というらしい。すぐに樹林に入ると急下降になって、夏焼峠に着いたのは8時38分であった。
ここで右折して牛小屋高原に向かう。緩やかな樹林の中の下りが続く。きれいなクヌギやブナの林を下って行く。時々、急な下りがあったりするが、道は遊歩道として整備されているので、橋などもしっかりしたものであった。
道が広くなって行く手が明るくなると、ぽっかり樹林から抜け出す。右にはスキー場のゲレンデが広がっていた。そのすぐ先が駐車所の広場であった。車に戻ったのは8時57分であった。早かった。
今日は雨が降ると思っていたのだが、空は薄曇だが時々日も射す天気である。これなら雨が降る前にもう一つ山に登れるのではないかと、次の山に向かうことにした。
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ここに車を停めた
登山口の標識があった
スキー場の中を登る
山道になった
国設スキー場との分岐
恐羅漢山山頂
杉の巨木の倒木があった
旧羅漢山山頂
立山尾根の分岐
夏焼峠
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