2008年春山陽山陰登山
きのじょうやま

標高 397m
ビジターセンター→15分→鬼ノ城山山頂→45分→屏風折れ石垣→20分→岩屋入口→20分→岩屋休憩所→20分→鬼の差上げ岩→30分→皇の墓→10分→岩屋休憩所→10分→岩屋入口→20分→ビジターセンター

これは登山と言うよりは古代山城の史跡めぐりである。でも、私は史跡めぐりは大好きなのだ。鬼ノ城山の近くの岩屋には巨石・奇岩があるので、ついでに行ってみた。
西門の後の丘が山頂

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2008年5月4日

今日はこれで登山を終えるつもりでいたが、意外と早く戻ることができたので、もう一つ、鬼ノ城山に登ることにした。

この山は登山というよりは、古代山城の史跡を巡るもにおでもので、3時間ほどで戻って来れる。
車を走らせて行くと鬼ノ城山の麓にはキャンプ場があって、人であふれかえっていた。今はゴールデンウィークの真っ最中だということを思い出した。
山に向かって行くと、すごく細い道なのに大型の四駆が降りてきたりして、すれ違うのに苦労する。
登山口はビジターセンターにあって、ここには広い駐車場がある。まず、ビジターセンターに寄って、鬼ヶ城のことを勉強した。
この古代山城は、大和朝廷が朝鮮の白村江の海戦(663)で大敗したため、その後朝鮮軍の来寇に備えるために造られたらしい。こうした山城は九州や対馬でみたことを思い出した。
ビジターセンターの前の遊歩道を行くと、すぐに大きな岩がたくさん散らばる急斜面を登るようになる。観光客がいっぱいである。登りきったところに、学習広場への分岐があったので行ってみた。
展望台があって、ここからは復元された西門を展望することができた。造りは秋田でみた払田柵の城門に似ている。二階の欄干に彩色された盾が並べてあって、こんな立派に復元されているんだと感心してしまった。

遊歩道を進んで西門に近づくと、その手前には角楼がそびえていた。城壁から凸状に張り出した砦で、この上は展望台になっていた。
この角楼の下を通って西門に着く。西門の遺構は完全な形で残っていたため復元が可能だったのだという。

西門から角楼の上に出て展望する。角楼から城壁が続いていてその向こうに西門が見えるのだ。
角楼から少し上ると鬼城山山頂である。山頂の標識はないのだが、真ん中に東屋がたっていて、そこからの展望を写真で説明してある。
山頂からは観光客が行く遊歩道を歩いていったが、なにかしらおかしい。私は山頂をぐるりと取り巻く塀跡に沿って時計まわりに巡るつもりなのだが、磁石で方向を確認したら西に向かっている。地図ではまず南に向かうはずである。私は礎石建物群に向かう道を歩いていたのだ。あわてて引き返す。間違えて引き返すときって、けっこう疲れるのだ。とくに鬼城山からはかなり下ってきていたので、登り返すのはしんどかった。
西門に戻ると、ここから南に敷石が下に続いているので、これを辿る。右は崖になっていて、展望が広がっている。
遊歩道に沿って石組みが続くのだが、これは城壁の跡である。
3
00mほど行くと、第1水門・第2水門があった。標識がたっているだけで、水門ってどこにあるんだと探してしまったが、足元の崖がそうなのだ。下に降る道があって、そこから見ると石垣が組まれていて、その間に樋が口をあけていた。水門というのは城内の排水口なのだ。
崖に沿って250m行くと南門跡があった。ここにあるのは石組みだけなのだが、規模は西門とほとんど同じで、同じ設計で建てられたらしい。
敷石が残る道を行くと第3水門、これも下にまわって石垣を確認した。
ここから少し行くと展望の広場(突出部)があって、行く手に東門跡が見え、その向こうのかなり高いところに屏風折れの石垣が見えた。(このときは何が見えていたのかわからなかった、あとでわかった。)すばらしい展望である。ここには観音像が刻まれた巨石があって、ハイカーもここで弁当を広ろげていた。
ここから下って第4水門を過ぎるとすぐに東門跡があった。東西南北の門のなかでは最も規模が小さくて、柱は丸柱を使っているのだそうだ。
東門からは上りになって、第
5水門を過ぎるとすぐに屏風折れ石垣に着く。城外に鋭く突き出した城壁の一部で、石垣がよく残っている。そして何よりも展望がすばらしい。東に連なる山並みが見晴らせて、その山肌には巨岩が散らばっていた。しばらしい眺めである。
ここからは北に向かって歩いて行く。土塁跡を見て、さらに行くと道は西に向かうようになる。その角に岩屋に続く道があったがそれは通行止めになっていた。私はこの道を下って岩屋もまわるつもりでいたのだが…。でも、地図をよくみる、岩屋に下る道は北門で分岐するようになっている。こことは別の道があるのだろうと期待して進むと北門に着いた。北門は工事中のようであった。
想像したとおり、北門をくぐって下る道があった。この遊歩道を下って行き振り返ると北門のすぐ下には古い石垣の跡なのか、石がいっぱい散らばっていた。

すごく急な下りが始まった。これをどんどん下って行き、5分ほどで下の舗装道路に出るとそこに岩屋への入口があった。この前で少し休憩して息を整える。時間は1520分になっていた。
樹林の中を歩いて行き、林から抜け出すと段々畑が広がっていた。でも入口近くの田んぼは荒れ放題でススキなどの雑草が生い茂っていた。苦労して造った棚田だと思うのだが。
棚田の畦道を歩いて行くと、「皇の墓」への分岐があった。この先は本当の畦道で、行く手に民家が
2軒たっている。こんな山の中に住んでいるのかと驚いてしまった。棚田を耕している人がいて、よく見ると田んぼではなくて畑になっていた。
民家の横を通って少し上ると舗装道路に出るのだが、その手前で右から上がってくる山道があった。これがさっき田んぼの畦道だと思った皇の墓への道であった。帰りはこの道を下ろうと思う。車道に出るとそのすぐ先が広い駐車場になっている。ここが岩屋休憩所で、東屋休憩。

車道を登って行くと突き当たりに農家があって、その手前に左に上がって行く山道があった。これを行くとすぐに分岐があった。岩屋は一周できるので、どっちの道を行ってもここに戻ってくるのだが、私は東周りのコースを行くことにした。
鬱蒼とした樹林の中を緩やかに登って行くと、10分ほどで石垣が見えてきた。これが岩屋観音堂であった。
境内にたつ本堂は普通の民家のような建物であった。この本堂から右へ行く道に入って、深い樹林の中を上ると巨岩が重なるところに着いた。左に行くと広場があって、正面の巨岩の重なりが「鬼の差し上げ岩」であった。ここには岩屋寺の御堂がたっていた。もしかしたらこれが岩屋観音堂ではないか。さっきのはただの社務所だったかもしれない。
社務所からまっすぐここに上ってくる道があって、私は裏道を歩いてきたのだ。もう一度鬼の差し上げ岩に戻って、巨岩の間に置かれた御堂のところまで上がってみた。岩の間を通り抜けて裏に出ることができるが、その先は行き止まりであった。

差し上げ岩から巨岩の間を上って行く。鯉岩という指導標がたっているので、これを目指して登って行くと、巨岩が横たわっていた。これが鯉岩かと思って右から回り込んで岩の上に出ると、これは鬼の餅つき岩であった。
道のあちこちには石仏がたっていて、これは八十八箇所めぐりの石仏なのだ。二体並んでいて、そのうちの一体は弘法大師であった。
鯉岩と八畳岩の分岐から右に少し下ると鯉岩があった。鯉の形をしていると思ったのだが、どう見ても鯉には見えなかった。
さらに進むと八畳岩である。これはその名の通り、八畳ほどの平たい巨岩であった。ここからは岡山空港が見えるらしいのだが、遠くは霞んでいて見ることはできなかった。
樹林の中を緩やかに上ってゆくと屏風岩がある。屏風のような絶壁があるのかと思ったら変形した三角の巨岩があるだけであった。その横面は屏風のようでもあるが。
ここから稜線を行くと馬頭観音に着く。ここがこの山の山頂のようである。祠があって、そこには二体の石仏が置かれていた。一体は弘法大師でもう一体は三面憤怒の馬頭観音であった。

あとは下りが続く。どんどん下って行くと巨岩があって、それぞれ「方位岩」「汐差岩」という名前がつけられていた。指導標があって、岩切観音は尾根から左に下る。鬱蒼とした樹林の中をどんどん下って、岩切観音の分岐に出た。そこから左に進むと巨岩があって、その岩壁に観音像が刻まれていた。これが岩切観音なのだ。私はりっぱな御堂がたっていると思っていたのだが…。
分岐に戻って、右に進んで皇の墓に向かう。樹林の中に広場があって、その真ん中にぽつんと石塔がたっていた。これが皇の墓である。岩屋寺の開祖、善通大師の墓なのだが、大師は文武天皇の皇子だったので皇の墓というのだそうな。
皇の墓から急な道を下ると、意外とすぐに東回り・西回りコースの分岐に着いた。あとは来た道を引き返して、駐車場から山道に入り、さっき確認しておいた畦道にでる道を下った。こっちのほうが近かったような気がした。
岩屋の入口から車道を歩いて行くとビジターセンターに戻れるのだが、樹林の中を行く遊歩道があるので、これを行くことにした。

ビジターセンターまでは1kmほどで緩やかな登りが続く。疲れてきているのですごく長く感じた。ようやくビジターセンターまで戻ってくると、その近くでは木道になった。自然観察の植物園になっているのだ。でも、花はまったく咲いていなかった。
車に戻ったのは17時を少し過ぎた頃であった。

明日は天神山に登る。カーナビをセットして走って行くと、総社の町にマクドがあったので、ここで登山記録の入力を行った。これに時間がかかって終わったのが21時半、車を45kmほど走らせて、天神山登山口の駐車場に着いたのは11時近かった。


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ビジターセンターの広い駐車場


巨岩が散らばる斜面を登る


学習広場展望台から


角楼


西門をくぐった


鬼ノ城山山頂


西門から南に下る


南門跡


屏風折れの石垣


北門から下る


岩屋への入口


岩屋休憩所


周遊コースの分岐


岩屋寺


鬼の差上げ岩


山頂の広場、ここから岩切観音に下る


石仏の道をどんどん下る


ビジターセンターが見えてきた





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