2008年晩秋山陰登山
ふたがみやま

標高 330m
高野坂古墳公園→25分→峠の分岐点→30分→二上山山頂→30分→広域林道出合→10分→高野坂古墳公園

二上山といったら奈良と大阪の県境に聳える双耳峰の山と思ってしまうのだが、これは鳥取市に東に聳える山で、南北朝時代中期の城跡でもあるのだ。山頂には城の堀や曲輪跡が残っているのだが、はっきりしたものではなかった。
二上山を振り返る

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2008114

奈良から鳥取までは200km以上あって、昨日登山口に着いたのは真夜中の1時近かった。疲れてしまった。
今朝、目を覚ましたら頭が痛い。昨日酒を飲みすぎたみたいだ。
お湯を沸かしてポットにつめたりしていたら8時過ぎになってしまった。
今日これから登る二上山は南北朝時代の城跡で、山頂までは遊歩道が続いていて、往復で1時間半なのでラクな登山なのだ。
駐車場からほんの少し行くと、右に古墳公園があって、その向かいに登山口がある。でも、その入口には指導標はなかった。この道は中国自然歩道なのに指導標がないというのは不思議である。
道は舗装されていて、鬱蒼とした杉林の中を緩やかに登って行く。道の左に小さな沢の流れがあって、これに沿って歩いて行くのだ。7分ほどで舗装道が終わると杉林からも抜け出す。でも、道はけっこう荒れた感じで、笹などが生えている。左にあった小さな沢を渡ると傾斜はきつくなって、丸太の階段になった。急な道を登って行くと、視界が開けて下に林道を眺めることができた。
深くえぐれた溝の中を登るようになって、ふと見上げると自然林の中に松の木が混じっていた。松林を登って行くのかと思ったら、再び杉林の中に入ってしまった。
鬱蒼とした林の中を行くと、傾斜は緩やかになって尾根の上に着いた。そこにはベンチがあって、指導標には二上城跡まで300mと書かれていた。すぐではないか。
自然林の尾根を緩やかに登って行くと、尾根が狭まってきて階段の急な登りになった。これを息を切らせて登ってピークに着いたが、そこに山頂の標識はなかった。
さっきの尾根の分岐から
300mだったので、ここだと思ったのに違うのかとがっかりする。樹林越しに鋭い三角峰が見えた。もしかしたら、あれが二上山なのか(そうだった)、300mにはとても思えない遠くに聳えている。
ピークから緩やかに下ると、鞍部からは急な階段の登りになった。見上げると、まっすぐに階段がどこまでも続いている。ここまではほとんど急な登りはなかったのだから、山頂直下くらい汗を流せということなんだろう。
階段を登って行く。これがいやになるほど長く続く。いったん階段が終わってほっとしたが、その先にまた長い階段が続いているのが見えた。これを必死で登って、ようやく傾斜が緩まると、頭上が明るくなって山頂らしきものが見えてきた。
この山頂のすぐ下に分岐があって、左に広いしっかりした道がある。でも、この道にはロープが張ってあって立入禁止と表示があった。不思議に思いながらも、ともかく山頂に向かう。

この分岐から少し階段を上ると広場に着いた。ここが山頂なのだ。すごく広くて、その奥に「史跡二上城跡」の説明板がたっていた。
ガイドブックには北側が開けていると書いてあるのだが、南の展望のほうがよかった。遠くに山々がみえるのだが、何という山かわからない。
北には日本海が見えるはずなので、倒木の上にたって眺めた。日本海の手前には低い山が連なっていいるのが見える。この山も中世の城跡で、説明板によると桐山城と道竹城なのだ。
青い日本海がきれいである。
さて、下山しようと思って、この広場をぐるりと巡って下山口を探したがみつからない。ガイドブックの地図をよく見たら、いったん引き返さなければいけないのだ。そうすると、下山口はあの立入禁止の道しかない。
しっかりした道なのでロープを越えて行ってみることにした。もしかしたら崩落したところがあるのかもしれないが、その時は引き返したらいいだろう。
山頂の少し下をぐるりと半周して、それから東側の尾根を下る。道には「帯曲輪」とか「壇」という城跡の標識がたっているのだが、それらしきものを特定することはできなかった。
ほとんど平坦な道を行くと広場に着いた。ここが二の平で、土塁という標識があったが何をさして土塁なのかまったくわからない。
ここからは整備された木の階段を下って行く。手すりとしてロープが張ってあって、まっすぐに下に続いている。この長い階段を下って行くと、ロープを張って通行止めにしてあった。このロープをまたいで、さらに下って行くと階段に立入禁止のカードが張られている。そのあたりの階段は腐って傾いていた。山頂直下の立入禁止はこのことだったのだ。ようは、この長い階段は腐っているので歩くのは危険だということなのだ。
快適な階段が突然、恐ろしいものに変わった。今更引き返すのも面倒なので、慎重に、そおっと下って行くことにした。これはけっこう怖かった。ようやく階段が終わってほっとしたが、すぐにまた階段になった。ここにもロープが張ってある。確かに階段が傾いていたりして、すごく怖い。
ようやく地面の道になってほっとした。これを下って行くと、木のデッキの展望台があった。ここにもロープが張ってあって、立入禁止の標識があった。このデッキもそおっと歩いて、あとは地べたの道を行く。この展望台は「東の出城」跡ということである。
すぐに林道に出た。そこには「階段腐食により危険なため、展望デッキの先は立入禁止」という表示があった。
ガイドブックではここから林道を歩くように書いてあるのだが、林道を横切ったところに遊歩道らしき道がある。これを行くことにした。すると竹藪の中に入って、その竹がたくさん倒れて道をふさいでいた。これを苦労して通って、再び林道に出たら、そこにも立入禁止の表示があった。
あとは舗装道を歩いて、すぐに高野坂古墳公園に着いた。940分であった。このすぐ先が駐車場である。


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ここが登山口


林道が見えた


山頂まで300m地点


長い階段の登り


山頂直下の通行止め


二上山山頂


二の平


長い階段の下り


林道に出た


竹が道をふさいでいた


高野坂古墳公園




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