2009年晩秋山陰登山
こうれいざん

標高751m
林道ゲート→45分→登山口→10分→尾根の上→30分→孝霊山山頂→30分→登山口→45分→林道ゲート

往復1時間ほどの山なので、時間つぶしみたいに登った。でも、登山口の3.5kmも手前で通行止めになっていて、1時間半も余計にかかってしまった。登山道は荒れていて、ヤブをかき分けて登らなければいけなかった。でも、山頂からは大山を間近に眺めることができるのだ。
林道付近から仰ぐ孝霊山

 林道ゲートから尾根上へ
入口には通行止めの標識があった


右側が開けていた


電波塔が見えてきた


ようやく登山口に着いた


登山口の標識


車道から下る


茂みを掻き分けて行く


鞍部に着いた、ヤブの中だ


尾根に着くとアカマツの林があった

BACK 笠取山


20091024

関東の登山を一旦打ち切って、中国地方に向かう。今回の登山旅行で「中国百名山」を完了しようと思っているのだ。塩山のマクドでパソコン入力をしていたら、22時になってしまった。(塩山市は今は甲州市というのだが…)
あわててカーナビをセットしたら、米子までは650kmもあるのだった。8時間以上かかる。ガソリンも途中で補給しなければいけない。高速の入口にむかう途中でガソリンを入れるつもりが、途中は暗い道でスタンドはなかった。
中央道を走って行ったが、どうにも眠たくて、0時ころにSAに入って仮眠した。

1025

目が覚めると4時半であった。小牧ICから名神に入って、さらに吹田から中国道に入る。落合ICから米子道に入ったときはもう昼近かった。
超長距離運転で疲れているので、簡単な山に一つだけ登るつもりである。米子市のすぐ近くにある孝霊山というのだ。標高はわずか751mで、1時間ほどで帰って来れる山である。
山に向かって車を走らせて行くと、丸い頂が二つ並んでいて、低い方にはアンテナ塔がいくつも立っているのが見える。高い方が孝霊山である。車でアンテナ塔のところまで行って、そこから歩き始めるのだ。
ところが、山に向かって林道を走ろうとしたら、通行止めになっていた。カーナビを見たら、あと1kmを残すだけだったので、ここから歩くことにした。(1kmというのは間違っていた)
登り口に車を停めて身支度をする。車が3台停まっていた。けっこう登られている山なのだろうか。(まったくそんなことはないのだ)
舗装道を上って行く。道は山の斜面にほとんど水平につけられていて、舗装されている。すぐに樹林から抜け出して、右の展望が広がった。下には畑が広がっていて、その中に風力発電の風車が見えた。美保湾が広がっていて、米子から境港に続く海岸線が弧を描いて続いている。
道端には紅白のポールがたっていて、そこに距離を書いたプレートがつけられている。これは通行止めのゲートからの距離であるらしい。樹林の中に入ると
960mの標識があった。1kmのはずだからすぐだと思って歩いていったのだが、1460mを過ぎても登山口に着かない。ここまで来て、あのカーナビの距離は間違っていることに気がついた。(ルートを少し外れたので、直線距離を表示していたのだ)
樹林に入ると道は緩やかに左にカーブして行き、北に張り出した尾根を回り込むのだ。ヘアピンカーブで右に曲がるので、ここが登山口かと思ったが、違っていた。登山口のすぐ近くにはアンテナ塔がたっているはずなのだが、何も見えない。
さらに歩いて行って、ヘアピンカーブを左に曲がる。ここまで来て、地図で自分がどこにいるかわかった。この先700mほども登らなければいけないのだ。2960mの標識のところから、行く手にアンテナ塔が見えた。近い…と思った。
歩いて行くと、道の右に大きなアンテナ塔がたっていて、さらに3240mの標識を過ぎると、再び大きな電波塔がたっていた。道は緩やかに右にカーブして行って、ヘアピンで曲がるところに、登山口の標識がたっていた。ガイドブックには標識はないと書いてあったのだが、これで道がはっきりした。
鎖のゲートから、結局3.5kmほども林道を歩いてしまった。45分かかった。
この標識からガードレールのワイヤーをまたいで、道から下に下る。
登山道はすごく荒れていて、折れた枝や枯葉で覆われている。道も踏み固まっていない感じだ。でも、テープの目印がしっかりとつけられている。よかった。
この樹木の間の道を緩やかに下って行く。木が倒れかかっていたり、樹木が道に覆い被さったりしている。
これを掻き分けるようにして歩いて行き、鞍部に着く。ここから樹木の生い茂る斜面をジグザグに登って行くのだ。
ピークに着いたと思ったら、そこは尾根の上であった。この右手に大きな山塊が聳えている。まだ遠いのだ。登山口から眺めたとき、山頂の手前に前衛峰が見えたのだが、その鞍部に登り着いたということである。平坦な尾根が伸びている。そこにはアカマツの林があった。



 尾根をたどって山頂へ
猛烈な笹藪になった


よやく山頂が見えた


山頂手前の小さな広場


山頂へはコンクリートの階段を上がる


孝霊山山頂

樹林の尾根を緩やかに上って行く。でも、ここからの道はしっかり踏み固まっているような気がした。
傾斜が増すと、笹藪が登山道を覆い隠すようになった。これを掻き分けながら登って行く。すぐにすさまじい急登になって、急斜面をジグザグに登って行く。道はきっちりと稲妻形につけられていた。
この登りから、樹林の間にアンテナがたつピークを眺めることができた。あそこから来たのだ…。
ジグザグの急登が終わって、傾斜が緩まると、道はまっすぐに尾根を行くようになる。樹林から抜け出すと、笹藪の間に小さな広場があった。ここからは北に広がる畑地を展望できる。さらに灌木の中に入って少し行くと、巨岩がある…と思ったら、それはコンクリートで、階段がつけられている。この山頂には昔、軍事設備でもあったのかと思った。

階段を上ったところが山頂である。143分であった。ガイドブックには登山口から30分と書いてあるのだが、45分もかかってしまった。
ススキの藪の中に山名を書いた白い木柱がたっていて、ほとんど埋まった三角点もあった。二等三角点だと思うのだが。
山頂からは南に大山を眺めることができる。今日は白く霞んでいるのだが、それでも、大山は圧倒的な迫力で聳えていた。この山の良さは山頂から眺める大山の景色だけである。
孝霊山は、山と渓谷社の発行する「中国百名山」に登載されているから登ったのだが、百名山の価値はないのではないかと思う。この山より登って面白い山はたくさんあると思ってしまうのだ。
山頂では写真だけ撮ってすぐに引き返した。登山口に着いたのは1445分、さらに3.5kmの林道を下って、車の前に戻ったのは1530分であった。
なんかつまらない登山であった。この山を人に勧めようとは思わない。でも、米子市に引き返して行く道から振り返ると、大山と並んで聳える、けっこう立派な山であった。米子市からは本当の目立つ山なのだ。これなら、やっぱり登ってみたい山になるのかもしれない。


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