BACK 笠取山
2009年10月24日
関東の登山を一旦打ち切って、中国地方に向かう。今回の登山旅行で「中国百名山」を完了しようと思っているのだ。塩山のマクドでパソコン入力をしていたら、22時になってしまった。(塩山市は今は甲州市というのだが…)
あわててカーナビをセットしたら、米子までは650kmもあるのだった。8時間以上かかる。ガソリンも途中で補給しなければいけない。高速の入口にむかう途中でガソリンを入れるつもりが、途中は暗い道でスタンドはなかった。
中央道を走って行ったが、どうにも眠たくて、0時ころにSAに入って仮眠した。
10月25日
目が覚めると4時半であった。小牧ICから名神に入って、さらに吹田から中国道に入る。落合ICから米子道に入ったときはもう昼近かった。
超長距離運転で疲れているので、簡単な山に一つだけ登るつもりである。米子市のすぐ近くにある孝霊山というのだ。標高はわずか751mで、1時間ほどで帰って来れる山である。
山に向かって車を走らせて行くと、丸い頂が二つ並んでいて、低い方にはアンテナ塔がいくつも立っているのが見える。高い方が孝霊山である。車でアンテナ塔のところまで行って、そこから歩き始めるのだ。
ところが、山に向かって林道を走ろうとしたら、通行止めになっていた。カーナビを見たら、あと1kmを残すだけだったので、ここから歩くことにした。(1kmというのは間違っていた)
登り口に車を停めて身支度をする。車が3台停まっていた。けっこう登られている山なのだろうか。(まったくそんなことはないのだ)
舗装道を上って行く。道は山の斜面にほとんど水平につけられていて、舗装されている。すぐに樹林から抜け出して、右の展望が広がった。下には畑が広がっていて、その中に風力発電の風車が見えた。美保湾が広がっていて、米子から境港に続く海岸線が弧を描いて続いている。
道端には紅白のポールがたっていて、そこに距離を書いたプレートがつけられている。これは通行止めのゲートからの距離であるらしい。樹林の中に入ると960mの標識があった。1kmのはずだからすぐだと思って歩いていったのだが、1460mを過ぎても登山口に着かない。ここまで来て、あのカーナビの距離は間違っていることに気がついた。(ルートを少し外れたので、直線距離を表示していたのだ)
樹林に入ると道は緩やかに左にカーブして行き、北に張り出した尾根を回り込むのだ。ヘアピンカーブで右に曲がるので、ここが登山口かと思ったが、違っていた。登山口のすぐ近くにはアンテナ塔がたっているはずなのだが、何も見えない。
さらに歩いて行って、ヘアピンカーブを左に曲がる。ここまで来て、地図で自分がどこにいるかわかった。この先700mほども登らなければいけないのだ。2960mの標識のところから、行く手にアンテナ塔が見えた。近い…と思った。
歩いて行くと、道の右に大きなアンテナ塔がたっていて、さらに3240mの標識を過ぎると、再び大きな電波塔がたっていた。道は緩やかに右にカーブして行って、ヘアピンで曲がるところに、登山口の標識がたっていた。ガイドブックには標識はないと書いてあったのだが、これで道がはっきりした。
鎖のゲートから、結局3.5kmほども林道を歩いてしまった。45分かかった。
この標識からガードレールのワイヤーをまたいで、道から下に下る。
登山道はすごく荒れていて、折れた枝や枯葉で覆われている。道も踏み固まっていない感じだ。でも、テープの目印がしっかりとつけられている。よかった。
この樹木の間の道を緩やかに下って行く。木が倒れかかっていたり、樹木が道に覆い被さったりしている。これを掻き分けるようにして歩いて行き、鞍部に着く。ここから樹木の生い茂る斜面をジグザグに登って行くのだ。
ピークに着いたと思ったら、そこは尾根の上であった。この右手に大きな山塊が聳えている。まだ遠いのだ。登山口から眺めたとき、山頂の手前に前衛峰が見えたのだが、その鞍部に登り着いたということである。平坦な尾根が伸びている。そこにはアカマツの林があった。
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