2008年春 山陽山陰登山
よしわかんむりやま

標高 1339m
登山口→30分→オオタキ→20分→クルソン仏岩分岐→1:00→冠山山頂→30分→クルソン仏岩→10分→クルソン仏岩分岐→15分→オオタキ→25分→登山口

岩見にも冠山があるので、区別するために吉和冠山といっている。渓流がきれいで山頂付近にはすばらしいブナ林が広がっている。そしてクルソン仏岩やローソク岩という岩塔頭もそそり立っているのだ。
ローソク岩から見るクルソン仏岩

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2008524

今日は雨になるので、魅惑の里というキャンプ場施設の中の温泉で一日過ごすことにした。
温泉は11時が開館なでそれと同時に入って18時過ぎまでいた。昼はここのレストランで食事をした。外に出たら土砂降りの雨であった。

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魅惑の里の駐車場に2日も泊まったことになる。
明るくなって目を覚ますと、曇っているが雨は止んでいた。登山口に車を走らせる。昨日のうちに車で登山口を下見してあるので、状況はわかっている。
林道の終点に駐車スペースがあるので、ここに車を停めた。
すぐ目の前に鉄製の橋がかかっていて、これが登山口である。
歩き始めたのは653分、橋を渡って流れを左に見ながら緩やかに登って行くと。左に朽ちかけた橋があった。通行止めになっているのだが、ここには国体の登山コースの標識があった。こんなとこを国体では歩いたのかと驚いてしまう。
鬱蒼とした杉林を行くのだが、杉木立の下に素晴らしい渓流が見える。
急な登りになって渓流がはるか下になった。右に曲がるところに「滝ヶ休」という表示があったので、滝があるのかと下を見たが、よくわからなかった。
右から流れ込む沢を真新しい木橋で渡る。こんな新しい立派な橋がかかっているのだから、登山道はきちんと整備されているようである。
杉の林越しに見える渓流はすばらしく美しい。巨岩を噛んでしぶきを上げて流れていて、つい立ち止まって写真を撮ってしまう。
この渓流を左に渡って、岩の間のはっきりしない道を行き、すぐに渓流を渡り返す。
少し行くと、巨岩の絶壁があって、その下の流れがすごい。写真ばっかり撮っている。
このすぐ先に橋が二つ連続してかかっていた。最初のは桟で、次の橋で流れを渡る。橋のすぐ下で左から流れが合流している。ここは二股になっているのだ。どっちが本流なのかはわからないが、道は左に曲がってそっちの沢に沿って登って行くのだ。この沢がクルソン谷である。二股のこの付近をオオタキというらしい。
杉林はオオタキまでで、この先は鮮やかな緑の自然林を行く。でも、傾斜はきつくなって、左に流れの音を聞きながら登って行くと、オオタキから15分ほどでこの流れを渡る。この頃には本当の小さな流れになっていて、簡単に渡ることができる。
急な道を5分ほど登ると「岩場へ近道」という標識があった。これがクルソン仏岩への道らしいのだが、しっかりした道に思えなくて、これを通過してしまった。でも、本当はこの道を登らなければいけなかったのだ。(この道は下山時に通った)
この分岐から緑のきれいな林の中を15 分ほど急登して再び分岐に着く。ここがクルソン仏岩の上部の分岐である。「国体コース帰路、狗留孫仏岩」という標識があった。
ここから急な道を登るが、すぐに傾斜が緩やかになった。
気持のいい自然林の中を歩いて行くのだが、このころから霧がかかり始めた。今日は午後から天気が回復するはずなのだが、まだ雨雲が山に残っているのだ。
小さな流れを渡ると急な登りになった。霧に霞む中にブナの巨木が見えるようになった。このブナ林を見ながらの急登が続く。ようやく行く手が明るくなって山頂に着く。ところがそこには左右に道があって標識はない。えっと思ったが、右のすぐ先に山頂標識があった。843分になっていた。
山頂は樹林に囲まれていて展望はない。あったとしても雲の中で、何も見えないのだが…。
冠山山頂にあるのは一等三角点である。休憩しながらガイドブックをよく読むと、北側に展望場所があるというので行ってみた。50mほど緩やかに下ると展望の開けたところがあった。でも、やっぱり真っ白で何も見えなかった。
来た道を引き返す。下山ではブナの写真を撮りながら下った。
クルソン仏岩分岐からその岩に向かう。平坦な道だと思っていたが、急な登りが待っていた。でも、すぐに緩やかな下りになって、10分ほど行くと道の両側に大きな岩があった。この間を抜けるとすぐに目の前に岩塔がそびえていた。これがクルソン仏岩かと感動してしまう。ともかくすごい岩塔で、上の方には小さな潅木が枝を広げているのが見えた。
この先にローソク岩があるので行ってみる。クルソン仏岩の下を左から捲くとすぐに下って行く道があった。これが下山路である。この道を見送って、岩塔の後ろに回りこむ。道は心細いものになって、岩場にぶつかる。この岩を越えると、大きな一枚岩が斜めにそそり立っていた。これがローソク岩のようである。なんとか登れそうなのだが、昨日の雨と流れる霧のせいで岩が濡れて滑りやすい。ローソク岩に上るのはあきらめようかと思ったが、登れるところまで上がってみようと、チャレンジすることにした。でもこれは怖かった。岩の手がかりや潅木に捕まって、なんとかウルソン仏岩が見えるところまで登った。樹林の上に岩塔が突き立っている。すごい眺めである。でも、ここまで来たのだからと、ローソク岩のてっぺんまで登った。意外と岩の上は平らで広かった。この上に立ってもう一度ウルソン仏岩の写真を撮った。でも、登ってきた岩場を見下ろすと、これをどうしたら無事下れるんだと足がすくむ思いだ。
枝やしっかりした岩の手がかりを確保しながら慎重に下って、無事登山道に降り着いたときはほっとした。すごく怖かったけど、ウルソン仏岩を展望できてうれしかった。
分岐に戻って、下って行く。すさまじく急な道であった。本当は登りでこの道を来なければいけなかったのだ。
下って行くと、4人の登山者とすれ違った。今日は日曜なのだ。以後、3組ほどの登山者とすれ違うことになった。
分岐から10分足らずの下りで、下の分岐に戻った。あとは登ってきた道を引き返すだけである。
きれいな林の写真を撮りながら下って、オオタキからは渓流の写真を撮りながら戻った。
登山口に着いたのは1035分である。


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右の橋が登山口


国体コースの朽ちた橋


渓流に沿って行く


杉林の下に渓流が見える


滝ヶ休


二連の橋のあるオオタキ


岩場への近道の分岐


国体コースの標識


冠山山頂


クルソン仏岩を見上げる


ローソク岩を登る


きれいな渓谷を眺めながら下った




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