2008年春 山陽山陰登山
ひがしほうべんざん

標高 734m
ナマナマ登山口→1:00→二ツ堂ルート分岐→15分→主尾根鞍部→15分→東鳳翩山山頂→5分→主尾根鞍部→20分→ショウゲン山分岐→10分→板堂峠→35分→萩往還入口

東鳳翩山の山頂からは360度のすばらしい展望が広がっている。帰りは昔の面影を残す「萩往還」を歩いた。石畳道をのんびり下るのは楽しかった。
尾根から東鳳翩山

BACK 右田ヶ岳

2008年5月16日

今日は山口市の観光もするつもりなのだが、まず東鳳翩山に登ってしまうことにした。

山口の市街を抜けて北に上って行く。登山口は金鶏の滝の入口にあるのだ。
車を走らせて行くと東鳳翩山登山口の標識があった。この方向に車を乗り入れたが、どうもカーナビやガイドブックの地図と違う。カーナビを信じてもう少し先に行くと、錦鶏ノ滝の入口駐車場があった。ガイドブックの地図を確認すると、さっきのは二ツ堂ルートの登山口のようである。
私はガイドブックに従って、錦鶏ノ滝から登って萩往還を下ってくるつもりなのだが、錦鶏ノ滝からのルートは以前は消えていたようで、テープを見落とさないうように行く難路のなのだ。一般的なのは二ツ堂ルートのようで、これを行ったほうがよかったかな…と少し悔やんでしまった。でも、私は滝が大好きなので、錦鶏ノ滝を見たいという気持がまさっている。
入口には説明板やイラストマップがあるのだが、その地図にも錦鶏ノ滝から東鳳翩山への道は書かれていなかった。でも、10時半に覚悟を決めて歩き始めた。
車道を歩いて行く。ツツジの花がきれいな明るい道から深い樹林の中に入って行く。沢の流れが近づいてきて、林道の行き止りで橋を渡る。ここからは遊歩道を歩くのだが、男滝と女滝の分岐に出た。女滝までは150m、行って見ることにした。右に渓流を見ながら緩やかに登って行く。下を見ると渓流がきれいな滝を作っていた。でもこれが女滝ではない。その少し先に大きな滝が見えてきた。こっちのほうが男滝といってもいいような、真っ直ぐに流れ落ちる豪快な滝であった。
女滝に満足して分岐に引き返し、男滝を目指す。分岐からは100mである。
行く手に展望台と滝が見えてきた。この男滝のほうを一般的に錦鶏ノ滝というのだ。展望台から滝を眺めると、岩盤の上を流れ落ちていて、角度の急なナメ滝のようである。変化があってきれいな滝である。滝へ通じる道には不動尊が置かれていたが、あまり上手な造りではない。その奥の岩に彫られた不動尊のほうが趣きがある。
さて、東鳳翩山への登山道だが、新しい指導標が立っていて道もしっかりしている。指導標には「ナマナマコース 悪路 山頂まで90分」と書かれていた。こんなりっぱな指導標があるのだから、道ははっきりしているだろうと安心した。まったくその通りで、道に迷うことはなく、しっかりした道であった。
滝の遊歩道からロープの下がる急な道を登って行く。滝の上に出てからは、その流れに沿って歩いて行く。こんな山の上なのに砂防ダムがあった。
沢が合流すると、流れを渡って次の沢に沿って登って行く。
杉林の中の涸れた沢を登って、左の急斜面を登ると尾根の上に出る。そこから少し行くと広い登山道に合流した。これが二ツ堂コースである。滝から40分たっていた。
しばらく緑の樹林の中を行くが、尾根から外れると鬱蒼とした杉林を行くようになった。左に深い谷を見ながら歩いて行き、左に大きくカーブすると急な登りになった。
階段の急な道を上ると杉林から抜け出して尾根の上にでた。明るい緑に囲まれた広場があって、三叉路になっている。右は
21世紀の森への下山路で、山頂へは左の道を行く。
長い階段の登りが待っていた。行けど行けど緑の中の階段が続く。樹林から抜け出して頭上に青空が広がると傾斜も緩まって、赤やピンクのツツジの花がきれいに咲いている。さらに階段を登って行くと山頂が見えてきた。
右に水場の標識があった。ところが、標識には大腸菌が検出されたので、飲めないと書いてあった。

明るい道を登って山頂に着く。1215分であった。
山頂からは360度の展望が広がっている。山頂の真ん中にはケルンが積まれ、そこに山名の標識が立っている。その下には三角点のような石柱があるのだが、どうも本当の三角点とは違う。でも、ここには二等三角点があるのだ。探したが他にはなかった。
ケルンを囲むようにベンチが置かれているので、ここで休憩した。他にも登山者が
3組ほど休憩していた。
登って来た道の反対側の下にもベンチの置かれた広場が見えた。ここには中国自然歩道が通っていて、この道を辿ると西鳳翩山に至るのだ。
山頂から下って分岐に戻る。ここからは稜線歩きである。きれいな緑の中を行くのだが、展望が開けることはほとんどなかった。けっこうきついアップダウンが続き、上り下りには階段がつけられていた。ピークにはかならずベンチが置かれている。30分ほど稜線を行くと、左に下って行く道があった。ショウゲン山の分岐に着いたのかと喜んだが、それは自然観察路であった。
ここから
5分ほど行くと林から抜け出して、ベンチと中国自然歩道の案内板がおかれたシヨウゲン分岐についた。ここからは板堂峠に向かって下って行けばいいのだが、せっかくなのでショウゲン山に登って行くことにした。
緑の樹林の中を緩やかに登って行く。5分ほど行くと指導標がたっていて、そこには小吹峠660mと書いてある。ショウゲン山はどうしたんだと思ったら、ここがショウゲン山山頂であった。平坦な道の途中で、まったく山頂らしくない。でも、この指導標の足元に四等三角点があった。
分岐に引き返して、どんどん下って行く。階段の急な下りが続いて、10分ほどで東屋がたつところに着いた。ここが板堂峠かと思ったら、たんなる休憩所で、峠まではさらに5分下らなければいけなかった。階段を下って、車道のような砂利の道に出る。こここが板堂峠で、広い砂利道が萩往還であった。
緩やかに下って行くと5分ほどで車道に出た。これを横切って、階段を登ると石畳の道になった。いかにも古い街道といった雰囲気である。下って行くと、道端に石垣で囲んだ湧き水があった。これがキンチヂミの湧水であった。そんなに冷たいのかと思うのだが…。
このすぐ先に「御駕籠建場」という説明板がたっていた。昔、ここは展望が開けていて西中国一といわれた景勝地だったらしい。さらに5分ほど行くと「一ノ坂一里塚」があった。往還という街道はほんの地方のものにすぎないから一里塚なんてないと思っていた。ここは萩往還(三田尻から萩)の中間点だったのだ。
石畳の道が所々に現れる。石畳になっているのはほとんどが急な斜面のところである。
下って行くと石垣が組まれた段々の平坦地があった。大きな東屋のようなものがたっている。ここが六軒茶屋跡であった。この階段状に設けられた平坦地はそれぞれ、身分によって休む場所が決まっていたのだ。
ここから少し下ると車道に出て、あとは石畳の道をひたすら下るだけである。林から抜け出して田んぼの中の道を下って、民家の横を行くと今朝出発した駐車場であった。
1435分であった。


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ここから歩き始める


林道終点


錦鶏の滝に着く


新しい登山道の標識があった


沢を渡る


二ツ堂コースと合流する


樹林から抜け出した


東鳳翩山山頂


板堂峠分岐


ショウゲン山山頂

階段の道を下る


板堂峠に着いた


萩往還入口に戻った





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