BACK 朝日山
2009年10月31日
朝日山に登った後、車を走らせて鼻高山の登山口に着いたのは10時20分であった。国道から少し北に入ったところに車を停めた。ここは客垣谷という集落である。
道をまっすぐに歩いて行ったら、住民の方に、この道では山に登れないと声をかけられた。道が崩壊してるのかと思ったら、道を間違えていたのだ。ひとつ右の道を行くのだ。ちゃんと標識もあった。見逃すなんてうかつである。
民家の間の細い道を山に向かって上って行くと、すぐに樹林に入って山道になった。矢尾峠・鰐淵寺という指導標がある。でも、鼻高山とは書いていない。ガイドブックでは、矢尾峠を経由して鼻高山に登ると書いてあるので、この道で間違いないのだ。
砂防ダムのすぐ下で沢を渡って、その先で左折して急登する。再び大きな砂防ダムの堰堤が見えてきた。これを左から捲いて、砂防ダムの流れを木橋で渡る。
その先は背丈以上のすごい笹藪の間を登って行く。この笹藪を過ぎると大きな岩があった。蔦岩という標識がある。ここには天平古道という標識もあって、昔、美保関と日御碕を結ぶ街道があったのだという。明治元年に廃止されてしまったのを、最近、地元の有志がその一部を復元して「天平古道」と名付けたのだ。
ここから天平古道を行く。小さな沢を木橋で渡った先に分岐があった。危うく、天平古道をそのまま行ってしまうところであったが、矢尾峠にはここから右に登って行くのだ。すぐに網を張った柵が道をふさいだ。鹿除けにつくらたもので、扉を開けて中に入る。杉の植林を抜けて、自然林の中を緩やかに登って行くと、白くザレた急登になった。この登りからは出雲の平野を眺めることができる。
これを過ぎたところに獅子岩があった。そんなに大きなものではなくて、どう眺めても獅子の形はしていなかった。
この5分ほど先には夫婦岩があったが、藪に隠れていて、どんな岩なのかよくわからなかった。
さらに急な道を登って休岩を過ぎる。樹林から抜け出して、山の右斜面を登って行く。しだいに松が多くなって、松林の中に入って10分ほどで「ぼたもち岩」があった。たしかにぼたもちのような大きな岩である。
樹林の中の平坦地を行くと「大岩」という標識が右をさしている。でもその方向には樹林が茂っていて、大岩らしきものを見ることはできなかった。
この大岩の標識のすぐ先に「矢尾峠経由鰐淵寺50分」という指導標があった。まだそんなにかかるのかと思ったのだが、5分ほど緩やかに登って行くと、行く手に青空の見える山際が見えてきて、そこが矢尾峠であった。直進して峠を越えると鰐淵寺で、左右の尾根は縦走路となっている。左に行くと弥山で右が鼻高山である。ガイドブックではここから30分で山頂に着けるのだ。
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