2008年春山陰登山
ごさそうざん

標高 682m
登山口→40分→岩屋観音跡→15分→高尾山→50分→水分岐分岐→20分→呉娑々宇山山頂→15分→水分峡分岐→1:00→登山口

呉娑々宇山は広島市のすぐ東に聳える山で、たおやかな山に見えるのだがほんとうはけっこうきつい岩峰である。山頂近くの露岩からは広島市街と瀬戸内海の眺めがすばらしいのだ。
登山道から見る呉娑々宇山

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2008年5月7日

今日も二つ目の山に登る。広島市のすぐそばにそびえる呉娑々宇山で、白木山下山口の
上深川駅から15kmほどである。カーナビに従って走って、登山口の水分峡森林公園駐車場に着いた。まだ11時半なのでラーメンをつくって食べることにした。私は朝は食事をせずに登山をしているので、山から下りてくると、けっこう腹がすいているのだ。
腹ごしらえをしてから出発。
駐車場から階段を上ると休憩所があって、中には鳥の写真が飾ってあった。この森林公園ではバードウォッチングが盛んなのだろうか。
休憩所の横から遊歩道に入って、5分ほど歩いて橋を渡ると水分神社がある。水分と書いてミクマリと読むのだ。この神社には神武天皇の伝説があって、天皇は宮崎から船出して大和に東征したときにこの地に滞在したのだが、ここで水を汲み取ったというのだ。すごく由緒ある神社ではないか。
石段を上って鳥居をくぐると拝殿があり、その後ろに社がある。この横の石段を少し上ったところに分岐があった。真っ直ぐに行くとキャンプ場を通って呉娑々宇山に行けるのだが、私は左の岩屋観音を経由して呉娑々宇山を目指すのだ。帰りはキャンプ場の道を戻ってくるつもりだ。
道は明るい粘土が乾いたような道で、ときどき階段が現れる。木が少ないと思っていたら、数年前の山火事で森が失われたところなのだそうだ。今植樹をして復元に努めているという。
10分ほど登ると東屋の前に着いた。ここから山道になるのだが、いままでの遊歩道とあまり変わらない。明るい緑のトンネルの道を15分ほど行くと、左からくる広い道と合流した。これは中国自然歩道なのだ。
道は独特な砂岩の岩盤で、スラブになっているところもあった。どんどん登って行くと、巨岩に覆われた鋭鋒が見えてきた。これが岩屋観音の岩峰なのだ。これに登るのかと思うとワクワクしてしまう。

岩峰の直下に着くと、地蔵などの石仏がたつ石段の前に着いた。この石段を上ると平坦地に着いて、そこに基壇の跡がある。ここに岩屋観音があったらしい。今は何も残っていないのだ。でも、目の前にはすさまじい岩峰がそびえている。
この境内を奥に進むと岩峰への登り口で、石段の両脇には石仏や石碑がたくさんたっていた。
すさまじく急な岩場の登りになった。

庇のように巨岩がせり出す絶壁の下に着いく。見上げるとすごい迫力だ。ここからは広島湾と市街が一望できて、すばらしい展望台である。
このせりだした巨岩の左を登って行く。岩の間を急登するすさまじく険しい道である。ようやくピークに着くと、そこには巨岩が重なり合っていて、その一つには「南無阿弥陀仏」と刻まれていた。巨岩の上に登ると、ここからも広島の眺めがすばらしい。遮るものが何もなくて、さっきよりもすばらしい眺めだ。
この岩峰のすぐ隣にもピークが見える。これが次に目指す高尾山であった。
広島の展望に満足して、高尾山に向かって登って行く。一旦下ってから登り返すのだが、この登りも岩場の連続で、巨岩の間をよじ登って行く。
樹林の中に入って傾斜が緩まると、すぐに高尾山山頂であった。樹林の中で展望はない。
でも、樹林の中で助かった。今日は快晴で、太陽がガンガンに照りつけるので、休憩するには木陰がいいのだ。暑くてバテぎみなので、長めの休憩をとった。

ここには三等三角点があった。
さて、十分涼むことができたので、呉娑々宇山に向かって元気に出発する。ここからは傾斜も緩やかで、巨岩の間を縫って行く快適な稜線歩きである。樹林の中を行くのだが、時々展望が開けて素晴らしい眺め。稜線が電波塔のたつピークまで続いるのが見える、これが呉娑々宇山のようである。
稜線の途中には送電線の鉄塔が見える。ずいぶん遠いなぁと思いながら歩いていったが、意外と簡単にこの鉄塔の下に着いてしまった。道はこの鉄塔のまん中を通り抜ける。
道端にはピンクのツツジの花が咲いていてすごくきれいである。展望や花を楽しみながら歩き、下りになったと思ったら、意外と早く十字路鞍部に着いてしまった。
10分ほど登ると送電線の鉄塔の下に着いて、そこから少し上ったら真新しい林道に出た。困ったことに、その先の登山道が見当たらない。しかたがないので林道を歩いていったが、かなり歩いても登山道が見つからない。しかたがないので引き返してきたら、林道に出たすぐそばに登り口を示すテープを見つけた。この林道はつい最近造られたばかりで、登山道のあったところを削り取ったため、登山道が寸断されてしまったのだ。だから私が見つけたのは最近つけられた踏み跡である。

かすかな踏み跡をたどると、しっかりした登山道になった。
この登山道を行くと主稜線に合流して、そこに指導標がたっていた。ここから右に行くのがキャンプ場への下山路である。
まず、ここから呉娑々宇山を往復するのだ。
やかな稜線を行くと、5分ほどでバクチ岩に着いた。この岩の上からも広島市街を展望することができた。きれいであった。
バクチ岩から山頂までは長く感じた。明るい樹林の稜線の道が続く。途中、右に休憩広場という標識があったが、立ち寄る元気がなかった。
ひたすら山頂をめざして歩いて行くと、電波塔が迫ってくる。反射板が現れて、その少し先に電波塔がたっていた。この右を抜けて、奥のピークが山頂であった。
山頂には二等三角点と陸軍と刻まれた古い石柱がたっていた。樹林の中で展望はないのだが、木陰で涼しい。

ベンチに座って休憩。ここで、ポリタンの水をほとんど飲んでしまった。今日は日差しが強くて、本当にノドが乾くのだ。

落ち着いてから、山頂の周りを見回したが、呉娑々宇山という山名を書いた標識がまったくないのに気づいた。三角点があるから山頂で間違いないのだろうが、心配になってもう少し先まで行ってみた。でも、すぐに下りになったのでここが山頂で間違いないようだ。
山頂でゆっくりしていたが、時計を見たら
15時を過ぎているので、下山を少し急がなくてはいけない。
登ってきた道を引き返して三叉路に戻る。ここからは主稜線を真っ直ぐに進むのだ。7分ほど行ってから、稜線を直角に右に曲がる。まっすぐ行くのは笹ヶ峠への道である。
ここから急下降で、どんどん下って行く。今朝の白木山で膝がガクガクになったのに、ここでも同じ目にあっている。
すぐに林道に出るのだが、その直前はロープが下がるまっさかさまという感じの下りであった。林道を横切って、再び急下降すると送電線の鉄塔をくぐった。そこには駐車場まで
2.6kmという指導標がたっていた。まだ、2.6kmもあるのかとタメ息が出てしまう。
急下降は続き、林道は全部で4回横切るのだ。幸いなことに、林道を渡るとすぐに登山道があって迷うことはなかった。
4回目の林道を横切ると、右には岩屋観音の岩峰と高尾山に連なる尾根が見えた。登ったときはすごい鋭鋒と思ったのだが、横からみるとそうでもないことが判る。
すぐに東屋があって、もう森林公園は近いのかと思ったが、そんなに簡単ではなかった。15分ほど下ってようやく舗装道路に出る。これを歩いて行くと、川の向こうに「振打岩」という巨岩があって、その少し先に草摺滝の入口があった。
私は滝が好きなので、もちろん寄って行く。
100mほど奥に岩盤の上を流れる落ちる滝があった。水量が少ないのだが、滑滝となって流れ落ちている。あまりたいした滝ではなかった。
このすぐ先がキャンプ場で、構内のツツジの花が満開で素晴らしくきれいであった。赤や白やピンクのツツジの花の写真を夢中で撮っていたら、道を間違えてしまった。あわてて引き返して、川に沿って下って行く。ダム湖の前で橋を渡って、細い道を下ると今朝の水分神社の分岐に着いた。1620分になっていた。今日は本当に疲れた。
車の前に戻ったのは16時半。
ガイドブックにはこのすぐそばにスーパー銭湯があると書いてあるので、ここに立ち寄ることにした。


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水分峡森林公園

水分神社


東屋があった


中国自然歩道と合流する


岩屋観音の登り口


南無阿弥陀仏の碑のある展望台


岩場を登る


高尾山山頂


十字路鞍部


寸断された登山道、ここから登る




キャンプ場への分岐


呉娑々宇山山頂


林道を横切る


東屋展望台、でも登山口まではまだ遠い


水分森林公園の中を行く





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