日本アルプス全山縦走 
別山 2874m
真砂岳 2861m
大汝山 3015m
雄山 2992m
竜王岳 2872m
獅子岳 2741
剣沢小屋→1:10→別山→50分→真砂岳→50分→富士ノ折立→20分→大汝山→20分→雄山→40分→一ノ越→30分→浄土山分岐→10分→竜王岳→40分→鬼岳東面→1:00→獅子岳→1:00→ザラ峠→40分→五色ヶ原テント場

剣沢から立山連峰を縦走した。すばらしい天気に恵まれて、大展望が欲しいままの稜線を歩いて行くのだ。振り返れば昨日登った剣岳、東には後立山の峰々、行く手にはこれからたどる薬師岳、遙か遠くには笠ヶ岳も見える。でも、雄山から下ったら、待っていたかのように雲がわき出してしまった。霧の中を行く五色ヶ原まではすごく遠く感じた。
別山から立山への稜線

1999年の登山記録
 剣沢から別山へ
剣沢テント場を出発


剣御前小屋と別山との分岐


ガラガラの道を登る


別山山頂に着く


別山山頂

BACK 剣岳

2008813

今日は立山連峰を縦走して五色ヶ原まで行くのだ。9時間以上も歩かなければいけないので、かなりきつい。早立ちをするつもりだったが、パッキングに時間がかかって、結局出発は6時少し前になってしまった。
剣沢のテント場から南に向かって歩いて行く。テント場はカールの底のようなところにあるので、すぐにカール壁に向かっての急な登りになる。岩礫のガラガラの斜面をジグザグに登って行く。今日も快晴で、振り返るとたくさんのテントと朝日があたる剣を眺めることができる。
25分ほどの登りで剣御前小屋のある別山乗越分岐に着く。私の後から10人ほどの団体が登ってくる。昨日の素人集団の渋滞でこりているので追いつかれないように歩いていたのだが、この団体はけっこうしっかりしていた。こういう団体ばかりならいいのだが…。
私は別山乗越を経由せずに直接別山をめざすつもりである。傾斜はどんどんきつくなって、浮石が多くなった。大きな石がゴロゴロする道を登って行くと、右手に稜線が見えてその上に剣御前小屋が見えた。道の両脇はお花畑で、チングルマの白い花やハクサンイチゲの群落がすごくきれいである。
登山道は斜面を右にトラバースして行くのだが、山頂に向かって直登する踏み跡があったので、これを行くことにした。きつかった。重いザックが肩にくいこんで、朝からバテてしまいそうだ。
ようやくピークに着いたと思ったら、そこは山頂の少し西の尾根で、その先に別山山頂が見えた。
傾斜が緩まって、息を整えながら山頂に向かって登って行く。
別山山頂に着いたのは7時少し前であった。山頂には石垣があって、これは何だろうと思って回り込んだら、その中に祠があって、その祠には別山という木札がかかっていた。
別山山頂からの展望は本当にすばらしい。朝の澄んだ空気のおかげで、遠くの山まで眺めることができるのだ。すぐ近くには真砂岳から富士ノ折立・雄山へ続く立山連峰、その右に見えるのは竜王岳だ。さらにその奥に砂礫に覆われた山頂を見せているのが薬師岳。下には室堂平が広がり、ミクリガ池が青く光っている。その後に聳えるのが大日岳だ。北には剣岳の眺めがすばらしい。さらに東にはシルエットとなって連なる後立山連峰、もう言うことのない大展望である。
山頂で休憩していたら、昨日、剣岳の下りで一緒だった4人家族が登ってきた。二人の子供は剣の岩場でもまったくビビルことがなかったのだが、今日もすごく元気であった。私は朝からかなりバテているのだが…。




展望の稜線を行く


真砂岳山頂


富士ノ折立直下


立山の最高峰、大汝山山頂


雄山への道


雄山山頂
 別山から立山へ


別山からは砂礫の広い尾根を行く。傾斜も緩やかで快適な縦走路だ。展望を楽しみながら歩いて行く。

真砂岳の手前で道が分岐する。山頂を捲いて稜線にでる道なのだが、私はまっすぐに真砂岳山頂を目指す。さすがにきつい登りになった。砂礫の急斜面をジグザグに登って行く。振り返ると別山が大きく聳えていて、その山頂の上に剣がチョコンと頭をのぞかせていた。
真砂岳山頂に着いたのは8時少し前である。山頂は平らかな尾根の上で、ちゃんとした山名の標識はなかった。山頂に立ってこれから辿る道を目で追うと、目の前には険しい岩峰が聳えている。これが富士ノ折立で、その奥に雄山が見える。富士ノ折立へはかなりの標高差を登らなければいけないようだ。
山頂のすぐ先に捲き道の合流点が見えて、そこからさっきの家族がやってきた。捲き道でも直登する道でも、あまり時間は変わらないようだ。

展望を十分楽しんだので、富士ノ折立に向かう。ケルンがたくさん立っている縦走路は砂礫の道で、傾斜もなく快適である。行く手の左には後立山連峰の眺めがすばらしい。白馬とその横に旭岳、そして白馬鑓・五竜・鹿島槍の稜線が一望できるのだ。なんかうれしくなってしまうではないか。
いよいよ富士ノ折立に向かっての急登が始まる。岩がゴロゴロする急な斜面で、これをジグザグに登って行くのだ。目の前に高く聳えるのはすごく険しい岩峰で、こんなのに登るのか…と思ってしまう。
ガラガラの道を登って、着いたのは岩峰右の鞍部であった。あの岩峰に登らなくてよかった…とほっとした。よく見たら、この岩峰に登る踏み跡はちゃんとあった。…でも、登るのはやめた。(ナンジャク者!)
ここから振り返ると、別山はかなり下に見えてその上には大きく剣が聳えている。稜線からは剣の頭しか見えなかったのだが。
これからたどる稜線の先には岩礫に覆われた大汝山が見える。室堂平の眺めもすばらしくて、その上に聳える大日連峰の眺めもすごいのだ。
ガラガラの岩の道を行く。ほとんど平坦な道なのだが、岩礫のせいで歩きにくい。
大汝山の下にある休憩小屋に着いたのは95分である。この小屋の前で少し休憩した。
ザックを置いて山頂に向かう。この大汝山の標高(3015m)は雄山(3003m)よりも高くて、立山連峰の最高峰なのである。ガラガラの岩道を登って山頂に着く。山頂には大きな岩が立っていて、そこに「立山最高峰」という標識があった。ここからも360度の展望である。東の下にはエメラルドグリーンの黒部湖が見えた。そして雄山が間近に見える。祠がたつ鋭いピークが特徴的である。
岩礫の稜線を20分ほど行き、祠がたつ岩峰を右から回り込むと拝殿前の広場に着く。人がいっぱいであった。ここからは祠がある山頂に登ることができるのだが、それにはお金を払わなければいけない。山頂の祠をお参りすると、神主さんがお祓いをしてくれるのだが、私はその石段の前に立つ石標の前で記念写真を撮るだけにした。(貧民です)
雄山の広場の南端には方位盤があって、その前には三角点があった。一等三角点であった。



 立山から竜王岳へ
雄山から急斜面を下る


一ノ越山荘


竜王岳に向かって歩いて行く


富山大学立山研究所(浄土山の分岐)


竜王岳山頂


一ノ越に向かって下って行く。すごく急な下りで、しかもガラガラの岩礫なので油断すると落石を起こしてしまいそうだ。それにしても登ってくる人数がすごい、行列で登ってくるのだ。登山では上りが優先なので、すれ違うときは待っていなければいけないのだが、そうしていると一歩も前に進むことができなくなってしまう。アルペンルートを使って上ってきた観光客のような人であふれているのだ。
しかたがないので、本ルートから外れて踏み跡のような道を下ることにした。でも、この道は足場がしっかりしていなくて、慎重に下らなければいけなかった。下山路のちょうど中間に平坦地があって、祠がいくつかたっている。休憩している人も多い。この先の下りでは、真下に一の越山荘が見えるようになった。本当に真下に見えて、いかにも急な下りが続く。登って来る人を避けるために、右に左にルートを外して下って行った。

ようやく平坦な一ノ越山荘の広場に着いたのは1050分である。ここで休憩した。さっきまで広がっていた青空はいつのまにか雲におおわれていた。それでも雄山を眺めることはできるて、山頂に向かって登って行くたくさんの人が蟻のように見えた。
一ノ越から竜王岳に向かう。そんなにきつい登りではなくて広い稜線を行くのだ。大きな岩の間を登るようになると傾斜はきつくなって、振り返ると雄山の眺めがすばらしい。でも、雲が湧き上がってきていて、時々雄山は雲に隠れてしまう。
平らかな広い台地に着くと、そこには緑に塗られた富山大学立山研究所がたっている。この広場の奥にベンチがあったので、少し休憩。この頃、すっかり霧の中に入ってしまった。観光客のような家族連れがやってきて、休憩している。でも、こどもがぐずっていて、それを親は懸命にあやしている。こんなガキを甘やかす親ってけっこう情けない。せっかく山につれてきたんだったら、ビシバシ鍛えるばきだと思ってしまうのだが。ともかく、立山周辺は登山ではなくて観光地なのだから仕方がない。
時々雲が晴れると、すぐそばに岩山が聳えているのが見えた。これが竜王岳である。登山者が二人、この山に登って行くのが見えた。竜王岳はパスしようかと思っていたが、これを見て登ることにした。少し下って、竜王山の上り口にザックを置いて空身で山頂を目指す。岩だらけの急斜面をジグザグに登って行く。道は山頂までしっかりとついていた。10分ほどで山頂に着いたが、雲の中で何も見えなかった。





岩礫の道をジグザグに下る


お花畑が広がる


鬼岳東面


獅子岳山頂


ザラ峠への急下降


ザラ峠
 竜王山からザラ峠へ


上り口に戻って、ザックを背負ってザラ峠を目指す。ずっしりと肩に食い込む重さだ。
すぐに岩礫の急な下りになった。ガレた急斜面をジグザグに下ってゆく。雲が湧き上がってきて、視界はすっかり閉ざされてしまった。下に鞍部が見えてくると雪渓が広がっていた。

傾斜が緩やかになると、岩礫の道の両側にはお花畑が広がっている。白い霧の中、きれいな花を眺めながら行くと、大きな岩が累々とする中の登りになった。岩には赤いペンキで印がつけられているので迷うことはないのだが、稜線の左からは急峻な雪渓が突き上げてきている。これを見下ろしながら登って尾根の上に着くと、そこには鬼岳東面という指導標がたっていた。ここから右に続く尾根には鋭い岩峰がそびえている。これが鬼岳のようだ。1240分になっていた。
鬼岳の肩からの下りはすごく急で、ロープが張ってある。やがて鬼岳の岩壁をトラバースするように下るようになって、雪渓をいくつか横切って行くと、雲が晴れて行く手に高い山が見えた。獅子岳である。岩場にかかる雪渓を過ぎると平坦地になって、お花畑が広がっていた。道はその中に木道となって続いている。景色は見えないので花の写真を撮りながら歩いて行った。
広いお花畑の尾根はしだいに痩せてきて、急な登りになった。完全に雲の中に入ってしまって、真っ白な中をジグザグに急登する。ようやく獅子岳山頂に着いたのは1340分であった。
ここで休憩していたら、下の方が晴れてきて、黒部湖を見ることができた。エメラルドグリーンの湖水がすごくきれいであった。
山頂から下り始めたら雲が晴れて、振り返ると岩壁を持ってそびえる獅子岳を眺めることができた。
登山道が緩やかな稜線歩きになる頃、雲も晴れて行く手を眺めることができるようになった。緑の稜線でその中に白い雪渓が見える。お花畑も広がっていて快適な縦走路である。…と思っていたら、この快適な稜線は登山道ではなかった。この稜線は黒部湖に落ち込んで行く尾根で、登山道はすぐに尾根から外れて右に急降下するのだ。地図で確認すると、獅子岳からザラ峠までは標高差で
400mも下らなければいけないのだった。
すさまじい下降が始まった。足下はザクザクの不安定な道で、これをジグザグに急下降するのだ。すぐに二連のハシゴがあって、これを下る。高度感があってけっこう怖い。岩と砂礫の急斜面をどんどん下って行く。途中ではザラザラの滑り落ちてしまいそうなところもあった。
私にとってこの道は初めてではない。昔、黒部川の平ノ渡しから五色ヶ原に登って立山まで縦走したことがあるのだ。今回とは逆コースで登ったのだが、すっかり忘れていて、こんなきつい道だったっけと思ってしまう。
20分ほど急降下を続けると傾斜は緩やかになって、ようやくハイマツが広がる平坦地に着いた。でも、すぐに再び急な下降になって、その先に鞍部が見えた。これがザラ峠である。峠の右は切り立った断崖で、その赤さが異様である。
このザラ峠は佐々成政の厳冬期の峠越で有名なのだ。
峠に着いたのは1440分、霧が湧き上がってきていて何も見えなくなった。



 ザラ峠から五色ヶ原へ
峠の右は赤茶けた断崖


登ってきた尾根を振り返る


五色ヶ原の木道を行く


五色ヶ原キャンプ場


ザラ峠で休んでいると霧が晴れてきて、うっすらと行く手の絶壁が見えてきた。右側は赤い断崖の崩落地ですさまじい眺めである。そして上の方は絶壁が屏風のように連なっている。これは立山カルデラで、昔の火口壁なのだ。

この荒涼たる断崖を眺めながら登って行く。急な登りが延々と続くのかと覚悟していたら、意外とすぐに緩やかになった。いつのまにか霧が晴れて、振り返ると獅子岳とそこから真っ逆さまに下る登山道を眺めることができた。あのザレた急斜面を下ってきたのかと思うと、自分もたいしたものだと自信を持ってしまうのだ。
道が緩やかになると広大な草原が広がっていて、その中に木道が続いている。木道の向こうには小屋も見えた。これが五色ヶ原山荘と思って歩いて行ったのだが、その前に着いたらこの小屋は工事中で、五色ヶ原山荘は移転してしまったようである。
さらに木道を歩いてゆくと分岐があって、右が小屋を経由して薬師岳への道、左がキャンプ場への道であった。
キャンプ場に向かって木道をどんどん歩いて行くと、緩やかな下りになって、行く手に色とりどりのテントが見えてきた。
テント場に着いたのは1530分である。
近くに水道の蛇口が並ぶ水場もある。すぐ隣に4人のパーティがいて、それがすごく騒々しい。変わっているのは一人一人がテントを持ってきていることだ。
のんびりと本を読んでいたら、野営料金の徴収にやってきた。このテント場から小屋までは15分ほどもかかるので、手続きのために往復するのは大変だと思っていたのだが、むこうから徴収にきてくれて助かった。おまけに、ビールなどの飲み物も持っていて、それを売りながらまわっていた。


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