BACK 仙台から甲府へ
BACK 甲斐駒ケ岳
2007年8月8日
甲府から登山口の広河原に向かうバスは駅前を4時に出発するのだ。夏山シーズン中はバスの便が都合よく出ていて、本当に助かる。
バス停のベンチに座って待っていると、真っ暗な中、だんだん人が集まってくる。外人のグループもいた。
バスがやってくる頃にはバス停に長い列ができていた。登山者の話を聞いていると、それでも今日は平日なので人数は少ないらしい。
結局バスは2台出ることになって、定時より少し遅れて甲府駅を出た。まだ暗い中、甲府の町を走って行く。途中で私は眠ってしまった。
目が覚めると明るくなっていて、山の中を走っている。
広河原に着いたのは6時を少し過ぎた頃である。バスの駐車場はかなり奥にあって、北岳登山口まではかなり引き返さなければいけない。でも、私はバスを乗り継いで北沢峠まで行くので、登山口まで歩く必要はない。バスを降りたすぐそばにテントが張ってあって、これが北沢峠へのバス乗り場であった。
甲府のコンビニで買ったサンドウィッチやおにぎりを食べながらバスを待つ。待っていたら、南アルプス市と書かれたバンに乗ったネクタイの男の人がやってきて、バスの切符の販売を始めた。広河原〜北沢峠間のバスは南アルプス市営バスなのだ。切符は荷物代込みで790円、私は大きなザックをかかえているので、荷物代を払うのは当然なのだ。
ようやくやって来たのは小型バスで、並んでいる人数の全部は乗れないだろうと思っていたらもう1台やってきた。シーズン中は行列の状態によって、バスはどんどん増発されるのだ。
ガタガタの道を走って北沢峠に向かう。途中、両股小屋入口で下車する人がいた。私は、今日、仙丈岳に登ったあとは両股小屋に下るつもりなのだ。
北沢峠に着いたのは7時20分頃。すぐそばに長衛荘があって、小屋の前には登山者があふれていた。バス停のすぐ近くに登山口がある。身支度を終えて、歩き始めたのは7時35分であった。
登山口からは、深い樹林の中を登って行く。9日分の食料が入っているので、ザックはものすごく重たい。そんなにきつい登りではないのだが、ゆっくりゆっくり登って行く。先は長いので、ともかく体力温存が第一である。
一合目へは16分で着いた。単純に計算すると「16分×10」で、頂上までは3時間ほどかかることになりそうだ。
針葉樹の中を登って三合目に着く。ここはちょっとした平坦地になっていて、休憩するにちょうどいいところであった。
ここから四合目まではすごく急な登りになった。樹木の根が登山道を被う中、急登が続く。尾根が狭まって、傾斜が緩やかになったところに4合目の表示があった。もう9時近くなっていた。標準時間よりもかなり遅い登りだ。
4合目からは尾根の左側の斜面を斜めに登ってゆくのだが、大きな石がゴロゴロしていて歩きにくい。途中、丸太の梯子がかかっていたりして、だんだん険しくなってきた。傾斜もきつくて、なかなか五合目に着かない。
樹林が途切れるところがあって、そこから北岳の鋭鋒を見ることができた。そうしたらすぐに「大滝頭」という分岐に着いた。ここから右の道を行くと藪沢小屋を経由して馬の背から仙丈岳山頂に至ることができる。私は直進して、小仙丈岳経由で山頂を目指すのだ。この分岐が五合目だと思うのだが、この先、合目の標識はなかった。
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北沢峠と乗ってきたバス
北沢峠の千丈ヶ岳登山口
一合目
二合目を過ぎると登りがきつくなる
四合目
大きな石がゴロゴロする道
丸太のハシゴ
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