雪倉避難小屋→白馬岳(2932m)→杓子岳(2812m)→白馬鑓ヶ岳(2903m)→天狗山荘

日本海の波打ち際から歩き始めて4日目、今日は白馬三山を縦走する。天気にも恵まれて、すばらしい縦走が楽しめた。
杓子岳



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同宿したおばさん2人は4時頃に出発していった。めちゃくちゃに早い。
私はそのあとでご飯を炊いて朝食の準備。米の残りが少なくなってきた。食料計画は失敗したみたいだ。今日から、炊く米の量を減らすことにした。コップ3分の1くらいで、ちょうどいいみたいである。
550分に小屋を出た。昨夜は激しい雨だったのだが、今は雨はあがっていて、展望は開けている。行く手には大きな山聳えているのだが、これが鉢ヶ岳である。ただし、登山道はこの山の左を巻いて行くのだ。ほとんど砂礫の道を行くのだが、途中、道に草がかぶさっているところでは昨日の雨が雫になって、ズボンがめちゃくちゃに濡れた。
鉢ヶ岳の鞍部に着く。ここから少し行くと、蓮華温泉に下る道が分岐する。ここからは広い砂礫の尾根をゆるやかに登って行く。左にはすさまじく切り立った岩峰の山が聳えている。地図で確認すると旭岳のようだ。白馬岳から西に伸びる尾根の上にある山なのだが、こんなにすごい山だったのかと、けっこう驚いた。私はこのコースを4度ほど歩いているのだが、この旭岳の記憶がほとんどないのだ。いつも、天気がよくなかったようだ。
尾根の東には小蓮華山へ続く稜線がみえ、その稜線をたくさんの登山者が歩いているのがみえた。その行列をなして歩いているのは、団体の一行みたいである。北アルプスの夏山シーズン真っ盛りには、こうしだ団体が多いのだ。この団体が前を歩いていたら最悪で、少しでも岩場の難しいところにさしかかったりすると、大渋滞になったりするのだ。
なんとか、この団体をやりすごすことを考えなければいけない。
この小蓮華山から尾根道が合流するところが「三国境」である。7時半に到着。
三国境は登山者であふれかえっていた。団体が着いたばかりのようで、てんでに休憩している。私はこの団体に巻きこまれないように、休憩はとらずにそのまま白馬山頂を目指す。
白馬の山頂に向かって登って行くと、ひっきりなしに登山者とすれ違う。白馬岳といったら、大雪渓とともに登山をするものには憧れの山である。人が多くてあたりまえなのだ。しかも、今日は日曜日ではないか。登山者が多くてあたりまえなのだ。
馬の背という痩せた岩稜を通過する。ここでも団体とすれちがうことになって、しばらく待たされた。登り優先なのだが…。
痩せた岩稜を登って、ガレ場を急登する。稜線にはお花畑が広がっている。右手には雲が流れる岩峰の旭岳、展望としては最高である。
白馬岳山頂に着いたのは8時を少し過ぎたころであった。あいにく雲の中で、展望は得られなかった。人があふれる山頂である。記念写真を撮ってもらって、すぐに下山開始。
ジグザグに砂礫の道を下って行くと、霧の中から白馬山荘が浮かび上がってくる。すごく大きな小屋である。
日本海の海辺から歩き始めて4日目、今、標高2933mの白馬までやってきた。これを祝うために山荘でビールを買って一人で乾杯した。ビールはロング缶で800円であった。
小屋の前のテーブルに座って、旭岳を眺めながらビールを飲む。ここで大休止してしまった。
出発は9時、大雪渓への分岐に着く。ここには村営頂上宿舎という山小屋があって、キャンプ場もあるのだ。このあたりで、突然携帯電話が使えるようになった。これまではまったく圏外でメールもうてなかったのだが、どういうわけなんだろうと思ってしまう。おかげで、ブログの日記を更新することができた。
少し登って丸山を越え、そこから下る。広い尾根をゆるやかに下って行く。行く手には砂礫の長い稜線を持った山が聳えている。これが杓子岳である。
白馬三山というのは、白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳をいうのだが、私は何度かこのコースを歩いているのに、杓子岳の山頂は登ったことがない。登山道はこの山頂を巻いてしまうのだ。広い尾根道を行くと、杓子岳が次第に迫ってくる。見るとその稜線を歩いている登山者の姿が見えた。ちゃんとした道があるみたいである。
白馬と杓子コルから杓子の山頂に向かって踏み跡をたどる。砂礫の道をジグザグに登ってゆく。山頂に着いたのは1035分。長い稜線の一番手前が山頂なのだ。山頂の信州側はすさまじい断崖絶壁であった。覗き込むと足がすくんでしまう。
山頂の長い稜線を歩いていって、その南の端から下る。岩礫の道をジグザグに下って、水平道と合流する。
今度は白馬鑓ヶ岳への登りである。急登が始まる。ザクザクの道を登って、ようやく登りが終わったと思ったら、さらにそのむこうに山がそびえていた。ここで半分くらい登っただけなのだ。少し平らな道を行き、ふたたびジグザグに急登する。
1150分、白馬鑓ヶ岳の山頂に着いた。大きな岩が重なるところに山頂の標識があった。
雲が晴れて、はるか向こうに天狗平のテント場がみえた。めちゃくちゃの遠くである。
山頂からはジグザグに急降下する。平坦な稜線を行きコブを越えると、その向こうに雪渓と小屋、テントが見えた。テントの数は少なくない。テント場に急ぐ。
天狗平に着いたのは1245分である。まだ時間は早いのだが、ここにテントを張る。
次のテント場は唐松岳で、その前には不帰キレットというすさまじい難所が待っているのだ。今日はゆっくりと休養して、明日に備えるつもりだ。
小屋に行ってキャンプの手続きをして、ビールと日本酒、ポテトチップを買った。明日が今回の縦走の最終日である。一人で祝杯をあげるのだ。
テントの中で酒を飲みながら本を読んでいたら、2時頃、雷が鳴り出してすごい雨になった。早めにテントを張って正解だった。
夕方、風が強くなって、ロープを張らなければいけなかった。


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雪倉岳避難小屋


登山者でごったがえす三国境


白馬岳に向う稜線


白馬岳山頂


白馬山荘


白馬から縦走路を行く


杓子岳山頂


白馬鑓ヶ岳への縦走路


白馬鑓ヶ岳山頂


鑓温泉への分岐


天狗平




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