BACK 白鳥山から黒岩平
8月6日
テントを撤収して、6時半に歩き始めた。今日はいい天気で、テント場からは雪渓の横を登る。「黒岩平」という名だから、平らなところと思っていたが、山の斜面なのだ。池塘が点在する湿原を登ってゆく。急な道を登って草原に再び出ると、ここが「アヤメ平」。その名の通りアヤメが群生して、紫の花の色がひどくきれいであった。
再びに急登する。緑に山の斜面にはニッコウキスゲ(北海道ではエゾカンゾーなのだ)が咲いている。
ようやく台地の上に出ると、そこは広い砂地の平で、よく見るとたくさんの高山植物が花を咲かせていた。その砂礫の台地に小高い盛り上がりがあって、そこが長栂山であった。
長栂山の標高は2072m、海抜0mから登り始めて3日目、ようやく2000m峰にたどり着いたことになる。8時45分になっていた。
この山頂からは通ってきたアヤメ平を見下ろすことができる。緑の草原の中にいくつもの池塘が真っ青な空を映していた。きれいである。
さて、次の山は日本三百名山の朝日岳である。砂地に咲く高山植物を見ながら少し行くと、ゆるやかな下りになって、下には大きな池が見えてきた。照葉の池である。この池のあたりから木道になって、コバイケソウの大群落の中を行く。15分ほど行くと蓮華温泉への分岐があって、さらに展望の開けた広い尾根を登って行く。雪渓が残っていたりして、青い空と流れる白い雲を見ながら登って行く。
朝日岳直下は、けっこう急な登りが待っていた。登り切ったところは木道になっていて、そこに白馬岳との分岐がある。
朝日岳山頂にはこの分岐から少しだけ右に入るのだ。意外と早く山頂に着くことができて、時間は10時半であった。
山頂の広場には、丸太を並べてたてた標識がたっていて、その前には方向盤が置かれていた。
朝日岳からはすさまじい下りが待っていた。登山道からははるか下に山が見えるのだがそれが赤男山、その下を登山道が走っているのが見える。あんなに下まで降りてしまうのかと、がっかりしてしまう。そして眼をあげると、遠くに大きな山塊が立ちふさがっている。それが雪倉岳なのだ。
急降下を続けて、T字路に出た。ここが朝日小屋に通じる水平道との合流点である。たくさんの人が休憩していた。
道が平坦になると小桜ヶ原に着く。ここはお花畑が広がっていて、その中を木道が続いている。
沢の流れがあった。地図にある水場はこのことなのだろうが、さらに先に進む。
樹林の中を抜けて、少し登ると行く手には、大岩壁が聳えていた。これが「つばめ岩」である。ツバメ岩のあたりにも水場があるはずなのだが、それがない。今夜は雪倉避難小屋に泊まる予定なのだが、そこに水場はないのだ。なんとしてもここで水を補給しておかなければ小屋泊まりができない。大岩が累々とする道をさらに行くと、小さな沢を渡る。ここで水を補給することにした。この小さな沢を遡って、水がきれいそうなところで水を汲んだ。なんとか水を確保できたので、もう野営は大丈夫である。
ここからひたすら登る。雪倉岳への道は遠かった。
山の斜面を登って尾根に着く。方向を右に変えて尾根を登って行くと、行く手に大きな雪の斜面が広がっていてすばらしくきれいだ。振り返ると、朝日岳が堂々とした山容で聳えている。
広い砂礫の尾根を登って行く。登山道の脇に咲く高山植物はすばらしくきれいであった。なんども立ち止まって写真を撮ってしまった。
雪倉岳山頂に着いたのは14時25分、広い山頂である。岩が積みあがったところがあって、そこに山名を刻んだ黒石のプレートがおかれていた。
山頂からの眺めはすばらしくて、向かいに朝日岳、そして赤男山。白馬方向は雲の中であった。
山頂からジグザグに下って行くと、やがて、はるか下に小屋が見えてくる。
小屋に着いたのは3時であった。
中はきれいに片付けられていて、居心地はよさそう、…とおもったが、この小屋はトイレの臭いがすさまじかった。窓を開け放して、空気をいれかえたが、それでも一晩中、この悪臭に耐えなければいけなかった。
5時頃、おばさん二人がやってきて、この夜、小屋に泊まったのは私を含めて3人であった。
夜10時頃、激しい雨になって、雷の音がすごかった。。
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アヤメ平を行く

長栂山山頂

行く手に朝日岳が大きい

照葉の池から木道を行く

蓮華温泉との分岐

朝日岳山頂

小桜ヶ原を行く

雪渓を見ながら雪倉山頂へ

雪倉岳山頂
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