樹林の中を登って行くがかなり急な登りである。海抜0mから一気に尾根に向うのである。25分登ったら送電線の鉄塔があった。その手前に左に下って行く分岐があって、そこには「青海75」という林道の番号が書かれている。これは道を間違えて沢をさまよったときにみた踏み跡の入り口にあった番号である。やっぱりあそこからも登れたんだと納得した。
急登が続く。樹林の中をひたすら登って行くのだ。これはかなりきつい。
最初の目的であった入道山に着いたのは8時45分である。私の古いガイドブックの地図では、登山道はこの山頂は通らないことになっているのだが…。入道山の山頂は、きわだったピークではなくて、樹林の中の平坦な道の横に、ぽつんと標識が立っているというものであった。
かなり疲れている。昨日の睡眠不足と荷物の重さで、バテバテである。ここで20分ほど休憩してしまった。
尻高山に向かう。入道山山頂からは二本松峠に下る。峠は樹林の中にあって、そこにはこの峠が交通の重要な峠であったことを書いた説明板が立っていた。
二本松峠からはひたすら登りである。全般にいえることなのだが、この栂海新道はすさまじいアップダウンの道なのだ。これが体力を消耗させられる。
緩やかに下ると、立派な林道に出てしまった。そして登山道は道の向こうに急な階段となって続いていた。ここからは少し展望が開けるのだが、すぐにまた樹林の中に入って急な登りが続く。
尻高山に着いたのは10時40分である。標高は677m、0mから登り始めたのだから、稼いだ高度は標高そのままである。林の中に小さな広場があって、その真ん中に三角点と山名の標識が立っていた。この広場の端には石仏もあった。
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