くにみだけ

標高 1739m
杉ノ木谷登山口→35分→植林地→15分→荒れた林道→1:20→15分→長谷分岐→30分→国見岳山頂→40分→水場→1:00→広河原登山口→20分→杉ノ木谷登山口

国見岳は九州のほぼ真ん中に位置する山である。
内大臣橋が登山道の入り口である。
国見岳山頂の祠

BACK 高隈山


2003年9月13日

国見岳というのは九州のほとんど真ん中に位置する山である。
宮崎県と熊本県の県境を南北に走る山脈があって、これを九州中央山地という。国見岳はこの中央山地の最高峰なのだ。
だから、本当に秘境といっていい山の中である。
国道を走らせて行く。カーナビで内大臣への入り口を設定してあるのだが、そのかなり手前で内大臣への分岐があった。
道標に従うことにする。
川に沿って、曲がりくねった道を走り続けて、突然内大臣橋の前に着いた。
意外と早かった。
もう、9時を過ぎていて、真っ暗である。
内大臣橋というのは、かっては東洋一と言われた高い橋なのだ。しかし、暗くて景色は何も見えないので、そのまま登山口を目指す。
ところが、登山口に続く内大臣林道がどうしてもわからない。この付近を30分以上走りまわって、結局あきらめた。明日の朝、明るくなったらなんとかなるだろう。
内大臣橋の前の広い駐車スペースに車を停めて、夕食にした。
車の中でビールを飲む。大缶を2本飲んで、ほどよく酔いが廻って寝てしまった。

朝、目が覚めると、どんよりとした雲が空を覆っている。
雨もぱらついているような。
今回の登山では携帯電話のiモードで天気予報を毎日確認しているのだが、この週間予報はくるくる変わってしまう。土曜日に調べたときは、火曜日以降は晴れになっていたのだ。
それが、今日確認すると曇りのち雨である。
どうなっているんだと思ってしまう。今年は天気に恵まれないようだ。
登山道入り口を探さなければいけない。昨夜は暗くて気がつかなかったのだが、私が車を停めたところから、右に入る道があって、そこにちゃんとした駐車場があった。私が停めていたのは駐車場ではなくて、広くなった路肩だったのだ。
その駐車場の前を直進すると、斜めになった十字路があって、そこに内大臣林道の案内があった。
明るくなると、本当になんとかなるものである。
この道を17km、走って行く。ガイドブックによると、内大臣橋入り口バス停から歩くと大変なので、タクシーを使うべしと書かれている。なるほどと思う。
どんどん山の中に入って行く。
道はものすごくダートであった。車の底を何度もぶっつけてしまう。私の車は本当にかわいそうで、車体の底は傷だらけになっている。今度の車検はこの10月なので、その時はていねいに修理してもらおうと思っている。
ダートな道を17kmというのは、自分の感覚以上に時間がかかるものである。
この辺に登山口があるはずだ、と思ったところから、さらに同じくらいの道を走らなければいけなかった。
ようやく広河原登山口に着く。
但し、私はこの先の杉の木谷登山口から登るつもりである。
杉ノ木谷登山口にはランクルが1台停まっていた。先客がいるようである。

まず樹林の中の急な道を登る。
20分も登ったら、突然傾斜がなくなって、道も広く整備されたものに変わった。
道を間違えたのかと思ったほどである。
これは旧林道なのだ。とろどころ崩壊していて、車の通行は無理である。この林道を15分ほど行って、ふたたび山道に入る。とたんにきつい登りになった。

山頂に着いたのは10時頃。
山頂の少し手前で展望が開けて、そこから国見岳の山頂が見える。山頂にはりっぱな祠がたっているのが見えた。
山頂に着いて、ザックを降ろそうとしたら、地面の穴から蛇が頭を出していた。
この山頂ではたくさんの蛇を見た。もしかしたら、ここは蛇の巣なのかもしれない。
さて、期待の展望であるが、遠くの景色は霞んでいて見ることができなかった。
本当は、霧島連山、桜島まで見ることができるはずなのだ。残念。
休憩していたら、一人の登山者が登ってきた。
昨日の高隅山では誰にも会わなかったので、今日もたった一人の山頂と思っていたのだが。
山頂を後にして広河原に下る。
指導標では中央尾根と書かれていた。どんどん下って行く。
40分ほど下ると沢の流れを渡る。
ガイドブックによると、全部で6つの沢を渡るのだそうだ。
この沢はそれぞれに特徴があって、きれいな沢であった。
最後の沢を越えたら、あとは一直線に下る。
登山口に着いたのは11時半であった。
でも、ここから車を置いた杉の木谷登山口までは、林道を30分歩かなければいけないのだ。

ダートな道を1時間くらいかけて走って、内大臣橋まで戻ってきた。この橋を見渡せるところがあって、写真を撮る。けっこう絵になる橋である。
谷底から橋までの高度感がすごい。
さて、明日は阿蘇山の根子岳に登るつもりである。
まず、北上して矢部町を目指す。
急な道をジグザグに登って行くのだが、すごい高度差である。
私はほんとうに、谷底にいたんだと思ってしまう。ともかく、このあたりは九州の脊梁山脈なのだから、ほとんど秘境といっていいところなのだ。
絶壁のような傾斜を登りきると、自分がいた集落が遥か下に見えた。
ここから、やはりアップダウンのある道を走って矢部町に着く。

この町に入る直前で
通潤橋を見ることができた。
以前写真で見たことがあって、一度は行って見たいと思っていたのだが、それはこんなところにあったのだ。ちょうど橋の真ん中から放水をしていた。すごい景観である。
橋げたのまんなかから両脇に放水するというのは、どんな意味があるのかよくわからない。
それでも、ともかく景色としてはすごい。
さらに車を走らせると道の駅があって、それが通潤橋の駐車場になっているのだ。
もちろん、ここに車を停めて、観光することにした。
遊歩道を橋に向かって歩いて行く。
橋の上を人が歩いているのが見える。欄干もない橋なので、なんかずいぶん危なげに見えるのだが、橋の上まで行って、この橋の幅は思った以上に広いことがわかった。
これなら安全である。
放水しているところまで行ったら、農作業中みたいなかっこうのおじさんがやって来て、作業を始めた。放水の栓を閉じているのである。木の栓があって、それを大きな木槌で打ち込むのだ。たちまちにして放水は止まってしまった。
あとで知ったが、この放水はいつもしているのではなくて、観光バスとかまとまった観光客がいるときに、予約して放水しているらしいのだ。
私は運がよかった。
ここからしばらく車を走らせて行くと、今度は清和文楽邑の道の駅があった。
こんな熊本の山の中に、どうして文楽があるんだと思ってしまうのだが、ともかく珍しいので、道の駅に隣接された館に入ってみることにした。
本当は文楽の公演を見たかったのだが、もう3時過ぎで、公演は終わっている。展示の見学だけする。
最初に文楽を上演する劇場にはいって、ビデオ映写をみて、なぜここに文楽が伝わったかを勉強させてもらった。
この劇場から外にでたら、どしゃぶりの雨になっていた。
びしょ濡れになりながら、車まで走った。夕立だろうか。
ともかく阿蘇山麓をめざす。
途中で道の駅があって、温泉の表示もあった。今日も温泉に入ろうと思う。
ここは新しい施設で、ゆったり風呂に浸かることができた。
車を走らせて、JR宮地駅を目指す。これが明日の根子岳登山の入り口になる。
宮地に着いても、雨は強く降り続いている。
駅前でコインランドリーを見つけた。車の中には、汗まみれの服や下着がそのまま積んであるのだが、それが臭くなってきている。ちょうどいいので洗濯をすることにした。
乾燥もして、明日からは再び、きれいな服で登ることができる。
…と思ったのだが、雨は翌朝になっても止むことはなかった。
天気予報を見ても、日曜になってようやく晴れるようである。これではどうしようもない。
雨の中、登ろうかとも思ったが、それでは登山が面白くない。あきらめて帰ることにした。
根子岳とはよほど巡り合わせが悪いようである。

宮地駅を出発したのは朝の7時である。
結局、丸一日かけて850kmの高速道路を、しかもどしゃ降りの中、走り続けることになった。
こうして、今年の夏山は終わった。
不完全燃焼である。

(この夏休みで登れなかった山は9月の3連休で登ることになる。…私は執念深いのだ。)


NEXT 阿蘇根子岳

内大臣橋


登山口


林道跡を行く


山頂まで2km地点


高岳との分岐


力水


山頂直下、広河原コースとの分岐


国見岳山頂が見えてきた


国見岳山頂


沢をいくつも渡る


広河原コース登山口


矢部町へは急坂を登って行く


通潤橋





清和文楽邑にて





山頂からの展望
通潤橋




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