2000/5/6

高見山 1248m
葛城山  959m

2000年の5月の連休は関西の山を登ろうと思って出かけた。
登ったのは金剛山、伯母子岳、釈迦岳、高見山、葛城山の5つである。
伯母子岳は熊野古道から登り始めるのだ。
 

金剛山 伯母子岳 釈迦岳 高見山 葛城山

BACK 釈迦岳

56日(土)

朝、6時に行動開始。ここの登山口は、けっこうしゃれていて、水が竹筒から流れ出ていて、きれいな花がたくさん咲いている。
民家の庭先をかすめるようにして登っていくのだが、路地の石段を登って抜けると、すぐに登山道になる。
さらに少し登ると、旧伊勢裏街道という標識があった。道がしっかりしていて、道の脇には石仏が立っていたりする。落ち着いた歴史を感じさせる道であった。
この高見山は神武天皇のゆかりの山で、神武天皇はこの山に登って国見をしたのだそうだ。なんか地理的な感覚がなくなっているのだが、もしかしたら神武天皇が飛鳥に攻め込むときにここを通ったのだろうか。地図で確認してみると、この高見山は奈良県と三重県に県境にあって、山脈に沿って南下すると大台ヶ原に行き着くのだ。そうかもしれない…。
登山道は
ハイキングコースとして整備されていて、道の所々に解説板が立っている。
峠に着く、ガイドブックではお地蔵様があるはずなのだが、今はなくなっていた。盗まれたのだろうかと心配してしまった。
ともかく、この山は近鉄が薦めるハイキングコースで、関西の私鉄はこうした集客のためのハイキングコースの整備はきっちりやるのだ。
峠からはちょっとした登りになったが、尾根に出てしばらくいくと頂上であった。なんか、あっというまに着いてしまった。ものたりない。
頂上にはりっぱな神社が建っていた。その少し手前に鉄筋でできた展望台があって、そこに二人の登山者がいた。
展望台から周りを見ると、山に雲が押し寄せてきていて、山並みの半分が雲海になっていた。景色としては、快晴よりは絵になっている。
天気が崩れそうである。
地図で見ると、近くに大洞山があることがわかった。昔、東海自然歩道を歩いていた頃に登ったことがある山で、なんかなつかしい。

下山は反対の道から降りて、また最初の峠に戻るという、高見山を半周するコースをとった。
舗装道路に出てからの分岐は地図とどうも違うようで、ちょっと心配だったが、なんとか戻ってくることができた。
車に乗って、次の目的、大和葛城山を目指すことにする。


葛城山は金剛山から連なる山脈の一角である。金剛山を登ったときに、楠木正成は葛城山とも連携して幕府軍にあたったと書いてあったから、この二つの山は近いんだろうと思うのだが。
こあたり、金剛山から二上山まで繋がる長大なハイキングコースがあって、ダイヤモンドトレイルというのだそうだ。金剛山を歩いたときに、ところどころにその指導標が立っているのを見た。
葛城山の登山口は水越峠である。この峠は金剛山と葛城山の中間にあって、ここをそのダイヤモンドトレイルが通っている。

峠の上には車がたくさん停まっていて、すぐに登山口とわかった。
さっそく歩き始めたが、最初は石畳で歩きにくい。でも、登ってる人は多くて、下ってくる人も多い。この山は短時間で登れるので、この時間でも登ろうという人は多いのだ。
この葛城山もけっこう観光化された山で、奈良の方からロープウェイも通じている。

登山道は整備されているのだが、階段状になって、逆に歩きにくい。
かなり急な斜面である。あえぎながら登っていくと、1時間半ほどで尾根筋に出た。
ここからは登りは緩やかになって、あっさりと展望が開け、草原のようなところに出た。ひどく広々としていて、明るく感じる。公園のような感じで、たくさんの人がてんでに散策しているような雰囲気である。
とかく、広い草原なものだから、すぐには頂上がどこなのかわからなかった。
研修施設の名がついた宿泊所もあるし、お店も多い。
この頂上周辺は郊外の公園といった感じに整備されていて、つつじがきれいらしいのだが、今は開花前である。
軽装の観光客に混じって、頂上を目指す。

頂上はわかりにくかったのだが、なんとか草原のような広々とした頂上に着くことがでた。
頂上は街中を歩いているような伯母さんとか若いのがいっぱいで、登山で登ってきたと感じがない。
頂上の標識の前で記念写真を撮ってもらって、それからお湯を沸かしてココアを飲んだ。
下山の前にこの頂上一帯の地図を見ていたら、ビジターセンターがあるので、そこに行ってみることにした。頂上からロープウェイの駅に向かう途中にあって、売店とかが両脇に建ち並んでいる。そこを歩いていると本当に山の上にいるような気がしない。
ビジターセンターは探し出したが、閉館中だった。
帰りは来た道を引き返したのだが、途中の林の中で、カタクリの花の群落を見た。こんな観光化された山でも自然の花は咲く。
登山口に下りてきて、そこからは娘の家までは近い。5時半頃に着いた。

5月7日(日)
今日は帰らなければいけない。ともかく、渋滞に会わないように朝早く出かけることにした。
3時に娘の家を出て、すぐに高速に乗る。その前に高速入り口でガソリンを入れた。
ほとんど深夜に近い早朝のためで、開いているスタンドがなくてちょっと不安だったが、なんとか営業中のスタンドを見つけて満タンにすることができた。
吹田JCSから名神高速に入って、京都を通過する頃に夜が明けてきた。
ともかく、名古屋から中央道に入るまでが渋滞に巻き込まれるかどうかのポイントになると思うのでそこまでは急いだ。中央道に入ってから、SAで休憩。店がまだやっていなかった。まだ6時なのだ。張り出した紙に6時半から営業となっているので、待つことにした。GW中は早く営業をはじめているらしい。
松本に着いたのは9時少し前で、松本に立ち寄った理由の大半は、とり伝でラーメンを食べたいということなのだが、まだ営業していない。その待ち時間のうちに、温泉に行くことにした。
美ヶ原温泉と浅間温泉があるが、浅間のほうが大きいのでこっちへ行くことにした。
浅間温泉では交番で尋ねて「枇杷の湯」に行った。
少し道を間違えてしまったが、この温泉は快適であった。
建物が新しくて、日本調である。昔、松本の殿様が入浴に来ていたらしい。
風呂には9時半頃から入って、11時前まで入っていた。中にはサウナとか露天風呂があって、サウナに何回も入っているうちに時間があっという間に過ぎてしまった。
いよいよ「とり伝」のラーメンを食べに行く。去年はなぜか休みで食べれなかった。今年はどうだろうと若干不安があったが、営業していた。うれしい。
去年、白馬に登りに来たとき、ここに来たのだが、そのときは朝食べた弁当が良くなかったらしくて、まったく胃が受け付けなくて食べれなかった。
店に入ったときは席が空いていて、すぐに座ることができたのだが、注文して待っているうちに混んできて、食べ始める頃には後ろに立って待っている人が多くなってきた。さすがである。ここの親父さんはかなり年取ってきていて、昔も息子さんと2人でやっていたのだが、今も二人でやってるのには変わらない。
大盛りを頼んだ。うまかった。でも、大盛りで900円はちょっと高いかもしれない。(私はその価値が十分あると思っているのだが)
ラーメンでもう一度食べて見たいなと思うのは、釧路ラーメンである。豚の角煮ととんこつスープがうまかった。
松本からは三才山峠のトンネルを抜けて、上田に出て、軽井沢経由で帰ってきた。すべて一般道を使った。
軽井沢のあたりでは相当な渋滞覚悟していたが、そんなでもなかった。
今回は、まじめに国道を通っている。いつもは裏道に入るのだが、素直に碓氷峠を下った。
碓氷峠はすごいカーブの連続だが、途中には旧国鉄の線路跡もあって、赤レンガの鉄橋なんかが見ることができる。観光客が路肩に車を停めていた。
下りきったところが横川で釜飯が有名である。ついこの間まで国鉄は軽井沢まで通じていたのだが、今は横川で途切れている。この峠の間はバスか新幹線を使うしかないのである。駅弁で有名だった横川の釜飯も、今はドライブインで買うか、新幹線の車内販売で買うしかない。なんかさみしいけれども、これも時代の流れである。
いつもは、松本から三才山峠を越えてから上田には出ないで、望月町を通って、佐久市の南を走って、荒船山の麓を走って下仁田町に出て、それから富岡、藤岡と通るのだが、今回は国道18号線をそのまま走った。よく地図を調べてみると、素直に国道を走ったほうが近いみたいである。それと、少し距離的に近いからと細い道に入ったりしていたのだが、今回の教訓として、結局は広い国道を走ったほうが、渋滞も少なくて、スピードも出せて、時間は早いということがわかった。
ともかく、渋滞を心配して、一般道を走ってきたのだが、あとでニュースを聞くと、この日はほとんど渋滞がなかったみたいである。
一般道を通って小山まで帰り着いた。6時前であった。


2008年高見山登山


高見山登山口




高見山山頂




山頂から倶留尊山方向


2002年葛城山登山の記録


葛城山山頂




葛城山山頂



校正 2002/2/13




総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介













SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送