黒菱平→35分→第1ケルン→40分→第2ケルン→15分→→八方池→1:20→唐松山荘→20分→唐松岳山頂→10分→唐松山荘→50分→大黒岳→1:10→五竜山荘

この日はすばらしい天気だった。八方池からみる白馬三山はきれいだったし、不帰の嶮はすさまじい迫力だった。
唐松岳

 白馬駅から八方池へ
松本駅


白馬駅


ゴンドラに乗った


リフトで黒菱をめざす


リフトから白馬三山が見える


左:鹿島槍 右:五竜岳


黒菱平からは二人乗りリフト


鹿島槍ヶ岳が見えた


第2ケルン


山小屋と思ったのはトイレ


不帰の嶮が迫る


白馬三山


八方池から白馬三山


2002年921

家に帰ってきたのが20時。大急ぎで荷造りをする。
昨日までは山陰の山に登るつもりで、そのときは車で行くことになるので、あまり準備していなかったのだ。
北アルプスへは大阪発の夜行「急行ちくま」に乗ることになる。東京だったら新宿発の「急行アルプス」で、発車は深夜0時くらいなのだが、大阪の方が遠いみたいで発車時間が早い。私は京都から乗ることになるのだが、1012分発である。だから焦っている。
9時少し過ぎに家を出て、途中のコンビニで買い出しをして京都駅に向かう。
急行ちくまの出るプラットホームに行くと、並んでいる人は意外と少ない。
でも、大阪始発で自由席の車両が2両しかないことを考えると、座って行くことはほとんど絶望的である。
乗り込むとやっぱり空席はなくて、立っている人がたくさんいた。
デッキにいってみると、連結部分に棚のようなところがあって、高さ80cmくらい、上が半畳くらいある。ここに登って座り込むことにした。
この夜はここですごすことになった。
こんな状態なのでほとんど眠れない。
名古屋に着いたのが0時くらい、それから木曽路に入って行く。途中で異様に長い停車時間があったりして、塩尻に着いたのは4時。松本には定刻415分に着いた。
まだ、真っ暗である。


922

松本で乗り換えなければいけない。
私の乗ってきた「急行ちくま」は長野に行ってしまうので、新宿から来る「急行アルプス」に乗り換えなければいけないのだ。乗り換えると、松本〜大町間の急行券が新たに必要になる。なんか損したような…。
松本では着いたホームの向かい側にアルプスがやってくる。待ち時間20分である。
さすがに松本で降りる登山者は多くて、ここからはゆっくりと座って行くことができた。眠ろうと思ったが眠れなかった。今日は完全に睡眠不足だ。
大町には意外と早く着いて、このあたりから外が明るくなってきた。
木崎湖のあたりで夜が明け、湖にはうっすらと霧がかかっている。すばらしく幻想的な美しさであった。
ところが、この霧は白馬に近づくにつれてどんどん濃くなって行く。
白馬に着いたのは540分。
霧で山は見えなかった。
まずバスの時間を確認すると、八方行きの始発は710分だった。時間がありすぎるので歩こうかとも思ったが、体力を温存するためバスを待つことにした。
それに、八方尾根に行くロープウェイは7時半まで動かないのだ。
駅のベンチで今回の登山計画をまとめた。

1日目
1ケルン→40分→第2ケルン→15分→第3ケルン→35分→下ノ樺→50分→丸山→1:10→唐松山荘→20分→唐松岳→10分→唐松山荘→2:30→五龍山荘(6時間半)
2日目
五龍山荘→1:00→五龍岳→3:30→キレット小屋→2:30→鹿島槍南峰→1:30→冷池山荘(8時間半)
3日目
冷池山荘→1:30→爺ヶ岳→30分→種池山荘→2:30→扇沢→15分→扇沢バスターミナル(4時間45分)

ふと、顔を上げるとバスが来ていた。6時半である。臨時便が出たようで、このバスに乗って八方に行く。駅から山に向かってバスが走って行くと霧がしだいに晴れてきて、白馬三山が見えるようになってきた。うれしい。
10分足らずの乗車で八方のバスセンターに着いた。
ここからゴンドラ乗り場まで10分以上歩かなければいけない。けっこう遠く感じた。
ゴンドラ乗り場には長い列ができている。
列に並んで40分ほど待つと、ようやく切符売り場の窓口が開いたのだが、その窓口は一つしかなかった。行列は3列で並んでいたため窓口の前は大混雑になってしまった。誰か係の人が整理するような気遣いができないんだろうかと思ってしまう。
八方尾根にはゴンドラ・リフトを乗り継いで行くのだが、まずゴンドラで兎平まで行って、そこでリフトに乗り換える。そして黒菱平まで行ってもう一度リフトを乗り換えるのだ。
この通しの切符代が1400円である。それですむのかと思ったら、これに荷物代400円が加算されて、総額1800円になる。ほとんど歩くことなく稜線まで登れてしまうわけだが、この値段は安いのだろうか、高いのだろうか。
ともかく、みんなが行列を争うなかで、なんとか切符を買って、ゴンドラに乗り込めたのは8時近かった。
ゴンドラでは登る方向に座ったのだが、すばらしい景色であった。右には白馬三山が連なっている。そして左を見ると岩峰の五龍が見える。さらにその左には双耳峰の鹿島槍も見える。今日はすばらしい天気である。やったァという気分である。
リフト終点の第1ケルンに着いたのは815分。ここから少しだけ登ると尾根の上に出る。
そこからの景色がすごい。白馬、杓子、白馬鑓の三山がすばらしく優雅な姿で聳えていた。そしてそこから続く稜線はすさまじい岩場になって、唐松岳の直前で急激に落ち込む。これが不帰の険で、圧倒的な迫力で目の前にある。
ただただ感動である。天気を選んでやって来てよかったと思った。
尾根に沿って登って行く。登山者がいっぱいで、その中には普通の観光客も混じっている。
列をなして登って行く。
しばらく行くと小屋があった。ところがそれはトイレだった。さすがにこの八方尾根の道は観光化されていて、こんな施設もちゃんとしているのだ。
八方池のある第3ケルンまではしっかりとした遊歩道で、だれでも行けるようになっているのだ。40分ほど歩いたら第2ケルンに着いたが、そのケルンには「八方山」と書かれていた。
さらに第3ケルンをめざすが、第3ケルンには15分ほどで着いてしまった。
私は八方池から白馬三山を眺めたいと思っている。第3ケルンのすぐそばに八方池があると記憶していたのだが、実際は稜線から少し下ったところにあるのだった。
八方池の向こうに不帰の険の南壁が見える。すごいとしか言いようがない。
池を廻り込んでいくと池の向こうに白馬三山が見えるようになった。
これもすばらしい景色である。池に三山が映って、本当に絵の様である。
ここにすわりこんで軽く食べることにした。
景色はたとえようもなくすばらしい。たくさん写真を撮ってしまった。



 八方池から唐松岳を経てから五竜山荘へ
扇田の雪渓


稜線は近い


唐松山荘を振り返る


唐松岳山頂


五竜山荘


八方池からは本格的な登山道である。今までの遊歩道とほとんど変わらないのだが、案内には「この先は登山装備が必要」と書いてあるのだ。
展望の開けた稜線の道から樹林の道に入る。その道を行くと、前方に雪渓が見えてきた。
「扇田」である。9月の中旬なのに雪渓が残っているのだ。
ここで休憩した。
さらに樹林の道を行く。展望が開けるとそこが丸山で、ケルンが立っていた。ここからの展望もすばらしい。
霧が出てきて行く手の稜線を隠す。
岩の角を曲がると、意外と近くに小屋が見えた。これが唐松山荘で、ここで後立山の縦走路と合流する。
ここからの景色もすばらしい。この山荘の前からは立山連峰を眺めることができるのだ。
正面に鋸のような岩稜をもった山が聳えている。剣岳である。すごい。
さらにその左に目をやると立山連峰がある。「雄山」の独特の稜線が連なっている。
私の立っている縦走路の右を眼で追うと、その先に唐松岳が聳えていた。
景色に見とれてばかりおれないので、唐松岳山頂をめざす。
唐松へ続く稜線から不帰の険を見ることができる。唐松岳からは絶壁のようになって、すさまじい角度で落ち込んでいる。この道が縦走路とはとても思えない。
山頂は登山者であふれていた。記念写真を撮ってすぐに下る。今日は五龍山荘まで行かなければいけないのだ。
山荘からまず牛首山に向かって登って行く。これもかなり険しい岩場の道である。縦走路は牛首山の山頂は巻いてしまうのだが、ともかく、険しい岩場の道を行かなければいけない。
この間、けっこう意識がもうろうとしていて、目の前にある岩場をただひたすら越えるだけというだけの状態だった。睡眠不足なのだ。
五龍山荘には3時頃に着いた。
小屋の前に階段状のテントサイトがある。まだテントを張るスペースは十分にあって、けっこういい場所が確保できた。
ラーメンを作って、この中に切り餅を2個入れて食べた。
食べ終わって少し横になったらそのまま眠ってしまった。
途中何度か眼を覚ましたが、そのまま眠り続けて、起きたのは4時半であった。


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