とりかぶとやま

標高 2038m
狢平5:055:20水場6:55白ー手前のピーク8:01白ー8:159:20鳥甲山山頂9:5010:10赤ーの頭10:50赤ーの肩11:20屋敷山の肩12:30登山口1:58狢平
剃刀岩

2000年8月6日

1時頃に寒くて目が覚めた。テントの中で寝ていたのだが、シュラフを持ってくるのを忘れ、おまけに長袖のシャツも無いのだから寒いはずである。
仕方がないので、ガスのランタンを点けた。
そうしたら、テントの中がけっこう暖かくなった。
4時頃、次第に明るくなってくる。
今日は5時には出発しようと思っている。ここ数日は天気が不安定で、午後になると雷が鳴ったり、雨になったりする。これを避けるためには早立ちしかない。

テントを畳んで出発した。すぐに水場があった。500mlのペットボトルに水を詰めた。他に2リットルの烏龍茶のボトルを持っているのだが、まだ半分ほどあったので水はこれだけにした。後で水が足りなくて本当に困った。
50分ほど歩いて休憩していると、2人の登山者が追いついてきた。
ガイドブックでコースの確認をしていたのだが、声がどこかできいたことがある。顔を上げてみると、それはNHKで「中高年ののための登山学」で講師をしている岩崎元郎さんであった。
有名人に会ってしまった。うれしい。
歩くペースがほとんど同じで、以後私が休んでいると追いついてくるという繰り返しであった。
コースはいよいよ岩場にさしかかり、白ーへの登りになる。
最初から鉄製の梯子が待っていた。この梯子が曲者で、縄梯子のようになっていて、動くのである。今回のコースでこれが一番怖かった。
白ーは樹木に覆われた山で、途中少し岩場があったが、たいしたことはなかった。
ここから100mほど下降する。そこに待っているのは、最大の難関とガイドに書いてあった「剃刀岩」である。
白ーと鳥甲山の中間にある岩峰が「剃刀の刃渡り」で、すさまじく切り立っている。これを越すのかと思うと緊張してしまう。
ところが、そんなに恐れるほどではなかった。核心部は鎖がちゃんとついていて、コース整備がきっちりしていた。この刃渡りを越えると、岩峰を巻いて下に降りていく。そして登りかえすのだが、この途中から振り返ってみると見た目は確かにすごい。穂高の岩場みたいだ。
危険個所を通過してほっと一息。
あとは急な道を登っていくだけである。
山頂には9時20分に着いた。
山頂は樹林に囲まれて、狭い広場になっている。真中に鳥甲山と書いた丸太の指導標が立っていて、その脇に三角点があった。
30分ほど休憩して、出発しようとしていたときに岩崎さんが着いた。せっかくの機会なので一緒に記念写真を撮ってもらった。うれしい。私はけっこうミーハーである。
山頂では天気が少しずつ悪くなっているのがわかった。
早立ちは正解だったようだ。
山頂から5分ほど引き返すと、屋敷への分岐点がある。
いつもは車があるので、来た道を引き返すのだが、今回は屋敷に下山することにした。そうすると林道を8kmほど歩くことになる。
下りはかなり急で滑りやすい道だった。雲に隠れながらも、苗場山が見えた。
縦走路の右は大絶壁となっていて、すごい迫力である。また、通ってきた剃刀の刃渡りの岩峰群も見え、あんなところを通ってきたのかと、改めて感動した。
赤ーは林の中。
屋敷山の肩まできて、ここから本格的な下降になる。ここに指導標があって、それには「赤ー肩」と書かれていた。これはあきらかに間違いで「屋敷山の肩」が正しい。まだ、これしか歩いてなかったのかと少しあせった。
急な道を下る。これは疲れた。
水が無いというのは本当につらい。私は必ずザックに2リットルのポリタンを入れて持っていく。バテるから水を飲まないということは全く無くて、のどが渇いたら水はどんどん飲む。飲まないほうがバテると思っている。
現実に今がそうなのだが。
屋敷の登山口の少し手前で、沢筋に水が流れているのを見つけた。助かった。

登山口の舗装道路に降り立ったのは12時30分。
ここからは、舗装された林道を狢平まで8kmほど歩くことになった。途中、雷が鳴っているのを聞いた。
狢平に着いたら2時であった。
ここから、温泉に行った。切明温泉である。きれいな温泉で、多くの人が来ていた。
入浴料は300円。2日間の山の汗を流すことができた。
帰りは北上して塩沢石打ICから関越自動車道に乗った。
高速道路の途中で雨が降り出した。


BACK 日本二百名山

BACK 岩菅山



稜線に出るとすぐに展望が開ける


白ーへの登り


白への登りの最初の梯子ー


白ー山頂


帰りに通る赤ーの岩壁


剃刀岩を振り返る


鳥甲山山頂


写真を一緒に撮ってもらった





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介













SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送