のうごうはくさん

標高 1617m
能郷白山では登山口を間違えてしまった。結局、登山開始は8時になってしまった。
能郷白山山頂の祠

BACK 伊吹山


だいぶ遅くなってしまった。少し焦りながら車を走らせる。

大垣から国道417号線に入ってどんどん走って行くと、全面通行止めの看板が立っていた。
なんとか行けるだろうと思ったがそれは大間違いで、能郷に抜ける道に出る直前で局引き返すことになってしまった。
ずいぶん時間をロスしてしまった。
揖斐峡まで引き返し、国道157号線に出て、それからから登山口に向かう。
林道に入るとすごいガタガタ道。
車の腹を何度もぶっつけて、ようやく登山口らしきところへ着いた。
ここにテントを張る。もちろん他には誰もいない。
焼き肉をして食べていたら雨が降り始めた。たいしたことはないだろうと思っていたら、真夜中にすごい豪雨になってしまった。
天気予報では明日、晴れるはずなのに、どうしてこんな強い雨が降るんだ。
雨があまりにも強く降るのでよく眠れなかった。


2001年813

朝、小雨が降っていた。5時に眼を覚まして登山ガイドを読んでいるととんでもないことがわかった。「登山口からまず能郷谷を渡る」と書いてある。能郷谷といったら、私が今いる谷の隣の谷だ。道を間違えている。
どうりで登山口の表示がないはずだ。
大急ぎでテントを撤収して、車を発進させた。
ともかく国道157号線まで戻らなければいけない。
国道に戻って、能郷の集落へ車を走らせていると、「能郷白山登山口」という道路案内があった。
能郷の集落から林道に入って8kmほど進むと、ガイドブックの通りヘアピンカーブがあって、そこに登山口の案内板が立っていた。
車も1台停まっていた。
結局歩き始めたのは8時であった。
雨はなんとか止んだようだ。ただし、服装は雨具で完全武装した。
まず、薮を掻き分けて沢に出る。飛び石でこれを渡った。
ここから樹林の中の急な道を登って行くのだが、雨具は要らないことがすぐにわかった。
雨は止んでいるし、朝露で相当濡れると思ったのだが、登山道はしっかりした広い道でそんな心配はまったくいらなかった。
ともかく急な登りが続く。林の中の登りで展望は一切ない。
1時間ほど登って嫌になってきた頃に、突然林道に飛び出した。
どうしてこんなところに林道があるんだと思ってしまう。

ほんの少しだけ林道を歩いて、すぐに再び登山道に入る。ここから15分ほど登ったらようやく尾根に出て、傾斜は緩やかになった。
ガイドブックには「ここからの登りは比較的緩やかである」と書いてあったが、すぐに登りはきつくなった。
尾根に出たあたりの標高が1100mくらいなので、登山口から標高差400mを登ったことになる。でも次の目標の前山は標高1491m。これから再び標高差400mを登らなければいけないのだ。
前山のピークはよくわからなかった。標識がなかったからだ。
ガイドには西肩を巻き気味に通過すると書いてあったから、多分このあたりかな、と思っただけ。
このころ空が晴れて明るくなってきた。
朝は雨が降っていて、今日の天気には期待していなかったのだが、だんだん青空が見えるようになってきた。天気予報は間違っていなかったようだ。
前山から下り始めた頃、雲が晴れてきて、行く手に山影が徐々に現れてきた。
霧が薄いベールのようになって、それを透かして、真っ青な空と緑の稜線が見えてくる。
そして、その平らかな稜線の一角に白い祠が見える。あれは能郷白山の山頂ではないのか。
うれしくなってくる。
山はやっぱり天気だよな、と一人で納得してしまう。
最後に笹の中の道を急登すると山頂部に出て、そこからまず祠を目指した。
比較的大きな祠であった。ここからの展望がすばらしい。ただし、遠くの景色は霞んでしまってよく見えなかった。
本当は白山とか北アルプスのすばらしい展望が見られるはずなのだ。
ここから三角点のあるピークを目指す。
こっちのピークは林の中であった。
一人、反対方向から登ってきた人がいた。
地図を見ると温見峠というのがあって、こちらからも登れるのだ。これだと標高差も少なくて、かなりラクそうだ。
山頂で簡単に食事をとって、来た道を引き返した。
登山口に帰ってきたのは3時頃であった。今日の出発は8時だったのだから仕方がない。
登山口から車で能郷まで引き返す。
能郷の集落にはりっぱな神社があって、ここに立ち寄った。ここでは能楽、狂言が行われるようだ。
能郷からは157号線を北上する。
この道は本当に細い道で、車のすれ違いにけっこう苦労させられる。もちろん、大型車は通行禁止になっている。
ヘアピンカーブの連続の道を登って行くと、温見峠に出た。
登山道入り口の表示があった。
山頂で会った人はここから登り始めたわけだ。車でずいぶん登ったてきから、ここからなら2時間足らずで頂上に行けるかもしれない。
峠からはあいかわらず細い道を下って行く。
国道は大野まで行くのだが、ショートカットして九頭竜湖に出る道に入った。
この道も細くて曲がりくねっていた。国道を走った方が早かったかもしれない。
九頭竜湖の東端で国道157号線に合流して、白鳥市に出る。
大日ケ岳の登山口は白鳥から15kmほど北上した「ひるがの高原」にある。
車を走らせていくと、「しろとり道の駅」があった。今夜はここで泊まることにした。
食料買い出しに白鳥市街まで戻った。ついでに銀行を見つけて、お金を引き出した。
車の中で寝た。
けっこう窮屈で、少し寝不足。


NEXT 大日ヶ岳

BACK 日本二百名山


能郷白山登山口


一度林道に出てしまう


樹林の中を登っていく


霧で展望はきかない


晴れてきた。山頂が見える。


山頂間近。左に小さく山頂の祠が見える


登ってきた尾根を振り返る


お花畑の中を行く


山頂の祠


能郷白山山頂


山頂から



白山神社。ここには最古の能狂言本が残っている


白山神社社殿。






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BY:kudougao 2001/11/3






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