BACK 二上山
11月3日
朝、明るくなって目を覚ます。5時45分の起床だった。
朝食をとって、テントを畳んで出発できたのは7時半頃。
まず、葛城山山頂に向かう。
山頂には誰もいなかった。頭上には低く雲が垂れ込めているのだが、下界は晴れていて、大阪方面の景色がきれいであった。
山頂から水越峠に下る。2000年にこの山に登りに来たときに通った道である。1時間ほどで峠に着いて、ここで少し休憩してから金剛山を目指す。
水越峠は国道304号線が通っているのだが、そこに金網でふさがれたれた林道があって、これが金剛山への登山口である。指導標は立っていなかった。
林道を行く。行く手には大きな金剛山が大きく立ちふさがっている。天気が今いちだな…と思っていたら、雨が降り出してしまった。
林道を傘をさして歩いていくと、左に登山口があった。
この登山口に入ってすぐのところに、屋根のある休憩所がある。ここで少し休むことにした。
雨はどんどん強くなって、雷まで鳴りだした。
このまま引き返してしまいたくなった。
でも、せっかくテントを背負ってやってきたのに、もったいない。
30分ほど休憩しながらどうしようかと悩んだが、ともかく金剛山山頂まで行ってみることにした。
金剛山からならロープウェイなんかもあって、交通の便もいい。次に続きを歩くときにも何かと便利だろうと思うのだ。ここで雨具に着替えて、完全装備で出発した。
金剛山への登りは急である。
途中で下ってくる登山者から、上には雪があるという話しを聞いた。昨日から寒いはずである。
2時間以上かけて登り、ようやく一の鳥居に着く。
ここからダイトレのルートを外れて、最高峰のある葛木神社に向かった。裏参道から階段の道を登って葛城神社に着く。
神社の屋根には雪が積もって白くなっていた。雪景色そのものである。
雨が降っているので、この神社の庇の下で休憩した。
表参道を下って一の鳥居まで戻り、ダイトレのルートを行く。すぐに展望台があったのでこれに登ってみた。
山頂方面は紅葉に彩られている。晩秋だ。
ここからさらに伏見峠に向かう。
4年前に来た時は、ここからそのまま下山したのだが、今回はさらに尾根の上の道を進む。
雨も上がったので、このままダイトレを行くことにした。
20分ほど行くと、道端に「中葛城山」の案内が立っている。ここは平らな道が続いているところで、とても山頂とは思えないところであった。
さらに、二つの峠を越える。
最初が久留野峠、次が千早峠である。
このあたりは、ただひたすら単調な樹林の中の道を行くしかない。なんかだれてきてしまう。
考えてみると、このダイトレのルートは、純粋に登山ということだけで評価するとしたら、そんなに面白い山が連なっているわけではない。
面白さは、ひとえに歴史的な価値にある。
ダイトレのルートは、河内と大和を隔てる山並みである。
ここまでで多くの峠を越えてきたが、その峠の一つ一つに歴史がある。これを考えるのが面白い。
たとえば、竹内峠は、古代においては河内から物資輸送ののための幹線道路であったし、今到着した「千早峠」は幕末の天狗党の事件の舞台でもある。
こうした歴史の道なのである。
千早峠から道は西に向かう。
天気は降ったり止んだりで、うっとうしい。
歩きながら考えた、紀見峠に着いたとき雨が降っていたらそこで帰ろうと。雨の中でテントを張っても、少しもおもしろくない。また、明日が晴れるという保証もない。山なんてのは、天気がよくなければ辛いだけである。
樹林の中の道から、突然林道に出る。ここが山の神の分岐のようである。
ただ、このあたりから自分の位置がよくわからなくなってしまった。
林道の舗装された道を行く。指導標は紀見峠を指しているから間違いないとは思うのだが、自分の持っている地図と、どうも一致しないのだ。
舗装道路を行くと、古ぼけた指導標があって、岩涌山を指しいる。この舗装道路から右に外れて行くようなのだが、自分の地図と合致しない。
その指導標は本当に古いもので、ほとんど朽ちかけているのだ。
ともかく舗装道路を行くと「紀見峠」と書かれた大きな看板が立っていた。
ここから左に登って行く道があって、ここにも指導標が立っている。ところがこの指導標は金剛山をさしていた。この道が金剛山から来る道だとすると、私は間違ったルートを歩いていたのだろうか。
ともかく人里に降りてしまうと、いろんな道が交錯していてよくわからなくなってしまうのだ。
紀見峠はシトシト降る雨の中であった。
仕方がないので、あきらめて家に帰ることにした。
この近くには近鉄線が通って、これなら続きを歩くときも交通のアクセスが便利である。
紀見峠には地図が書かれた大きな看板が立っていて、この地図で紀見峠口駅の行き方を頭に叩き込んだ。
自分の地図ではよくわからないのだ。
舗装道路を歩いていく。曲がりくねっていて、10分ほどで駅に行く道の分岐があった。ここから急な道を下って、集落の中を通り、駅に着いたのは4時半頃であった。
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ダイトレのプレート

雪が降ったのだ

葛城山山頂

水越峠の葛城山登山口

水越峠の金剛山登山口

金剛山への林道を行く

林道から山道に入る

山頂の参道に合流する

山頂神社には雪が

金剛山山頂の葛城神社
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