いわすげやま

標高 2295m
登山口11:25→11:46武右衛門沢→11:56アライタ沢→13:00ノッキリ13:10→13:30岩菅山山頂13:50→15:02登山口

家にザックを忘れてきてしまった。装備不備で登ったら、岩菅山は激しい雨と雷で大歓迎してくれた。でも、山頂ではだんだん晴れてきた。よかった。
 山頂の祠    

2000年8月4日(金)

ともかく、6月・7月と登山ができなかったのだから、張り切っている。
家を出たのは9時20分頃であった。
小山からまず前橋に向かい、渋川から中之条町、長野原、草津温泉を抜けて志賀高原に着く。以前ここの白根山に登ったことがあるが、今日は真夜中の通過である。
岩菅山の登山口まであと12kmというところで、車を停めた。登山口周辺の詳細な地図が見たかったからで、ザックに入れた登山ガイドの本を出そうとして、とんでもないことに気がついた。

ザックが積んでない!
愕然としてしまった。小山から180kmも走って、目的地直前になってとんでもないことになった。
ともかくじたばたしても無いものは無いのだから、途中のコンビニで買ったビールを飲んで寝た。

 

8月5日(土)

6時少し前に目がさめた。
明るくなって、車に積んでいるものを確認した。
着替えとか、靴はあるのだが、やっぱり肝心のザックがない。
夜、寝ていて寒かった。長袖のシャツはザックに入っていたのだ。シュラフも忘れてきていた。ここまで来て引き返すのもシャクなので、無いものは買うことにことにした。
山を登るために最低限、必要なもの。
ザック、ポリタン(これはペットボトルで代用しよう)、カメラ、雨具。これだけ買ったら何とかなるかもしれない。一番近い、中野市まで買い出しに行くことにした。
中野市は30分ほどで行けた。店を探したが、よくわからないのでJASCOで買物をすることにした。開店は10時であった。その間、車で待っているしかなかった。
JASCOではザックを買った。1900円だった。これは夏休みの北アルプス山行のサブザックにも使えそうだ。
本屋さんに行って、山のガイドブックを買おうとしたが、忘れてきたのと同じ山渓のアルペンガイドなのに、最近新装された本には岩菅山が載っていなかった。
仕方が無いので、立ち読みで岩菅山の地形を頭の中に叩き込んだ。
鳥甲山のために本は買った。さらに、使い捨てカメラを買った。ただ、雨具だけは買わなかった。このため後でひどい目に会うことになる。
ともかく一応、準備を整えて登山口に向かった。
岩菅山の登山口に着いたのは11時15分ころである。

11時25分に登山開始。
空は曇ってきた。
登山口からは最初だけ急な道を登るが、T字路のようなところに出たら、そこからはほとんど平らな道であった。疎水のようなきれいな沢の流れに沿って歩いていく。
10分ほどでアライタ沢に着いた。この沢は滑め滝のようになっていて、北海道のクワンナイ沢を思い出した。規模はまったく違うが。
この沢を渡るとすぐに急登になるが、それも長く続かなくて、再びゆるやかな登りになる。
このあたりから雨が強くなってきた。
雨具は買えなかったので、雨だけは降らないでくれと天に祈っていたのだが、山の神様は願いをきいてくれなかった。
あたりまえだ。山に登ろうというのに、よりによってザックを忘れてくるような不埒な輩の願いなんてきいてくれるはずがない。
持っているのは傘だけである。
雨はどんどん強くなってくる。おまけに雷まで鳴り出した。すさまじい雷の音である。
下山してくる人とすれ違ったときに、上は雷で傘は危険だと注意された。
わかっているのだが、雨具がこれしかないのだから仕方が無い。
岩菅山の稜線に出たところが「ノッキリ」というところである。ここが森林限界になっていて、頂上までは樹木のような身を隠すものはない。
ここでの雨が一番すごかった。雷もすさまじい。2人のパーティが降りてきて、ともかく雷が怖かったと言っていた。悩む。どうしよう、引き返そうか。
ノッキリに10分ほどいたが、雨が少しだけ小降りになったような気がしたので、勇気を出して登ることにした。雨は強いのだが、風が無い。展望もよくきいた。これで助かった。
登って行くにつれて、しだいに雨が止んできて、雷も遠くに移っていった。
頂上に着く頃には、空が明るくなってきた。ラッキー。
頂上から南の志賀高原の山々が展望できた。北は厚い雲で雷の音がする。
頂上には小屋があって、そこに3人の登山者が天気の回復を待っていた。おかげで、写真を撮ってもらうことができた。
青空が見えてくる中、下山した。登って来るときは、雨でそうとう滅入っていたのだが、天気がよくなると気分も晴れやかである。
下山して、3時5分頃。
元気に次の鳥甲山に向かった。

岩菅山の前の道を真っ直ぐ北上していくと、途中から秋山郷に向かう道が分かれる。地図で見ると本当に細い道で、すれ違いもできないようなガタガタの道だろうと思っていたら、ちゃんと舗装された道であった。渓谷沿いの曲がりくねった道を行くと、ようやく開けたところに出て、ここから道は北に向かうようになる。
突然目に飛び込んできたのは大岩壁で、すごく険しそうな山である。
これが鳥甲山であった。

狢平は意外と近かった。車が停まっていて、ちょっとした空き地があるなと思ったら、そこに鳥甲山登山口という指導標が立っていた。
ここにテントを張った。

NEXT 鳥甲山


登山口


武右衛門沢を渡る


滑になっているアライタ沢


稜線から岩菅山頂が見えた


ノッキリから山頂を目指す


岩場もある


下から梯子が見えた。
でも、まったくたいしたこなかった。


岩菅山山頂


山頂の小屋


志賀高原方面を望む





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