いけぐちだけ

標高 2376m
登山口→1:10→面切平→1:20→黒薙ノ頭→1:20→テント場→1:20→ヤセ尾根→1:00→池口岳山頂→45分→ヤセ尾根→1:15→テント場→1:00→黒薙ノ頭→1:00→面切平→1:00→登山口

南アルプスの主稜線から東に外れる山で、山頂は北峰と南峰の双耳峰である。この山の特徴はすさまじく時間がかかるということである。
池口岳

BACK 鋸岳

武智温泉から国道に出て、諏訪西インターで高速道路に入った。
時間は8時になった。
まず、諏訪湖サービスエリアに入って、カレーを食べた。
昨日はほとんど寝ていなかったので少し仮眠する。
10時頃に起きて走り出したが、やっぱりまだ眠たい。昨日と同じである。
仕方がないので、駒ヶ岳サービスエリアに入って、もう一度寝た。
眼を覚ましたのは3時頃。再び焦ることになった。

2001年826

今日登ろうとしている池口岳は南アルプス深南部の山で、光岳の西に位置する。ほとんど知られていない山で、歩行時間が11時間もかかるのだ。さらに、私は山頂の向こうの南峰にも登ろうとしている。この往復に1時間20分かかる。合計で12時間30分かかることになる。
まだ暗い中、伊那市川インターで高速を出る。
ここから一般道を走り、喬木村に向かう。伊那谷からはまず山を一つ越えなければいけない。
すごく細い道に入り込んでしまった。
そしてさらに矢筈トンネルを通過する。
ここは高速道路が通る予定らしくて、その一部がこの矢筈トンネルなのだ。本当は有料道路なのだろうが、今は無料である。
細い道路を行き、大島という集落に着く。ここに池口岳登山道がある。
去年、大無間岳登山の後で登りに来た。しかし、この時は日が短い時期で、とても明るいうちに帰ってこれないことがわかって、登りはじめたのだが途中から引っ返した。
再びここにやってきた。
林道が大きく右にカーブするところに、昔の高札のような指導標が立っていて、右池口岳登山口と書かれている。去年はここに車を停めて歩き出した。ここから少し行くと工事中進入禁止の看板が出ていたのだ。登山口までは歩いて40分かかった。
今回もここに車を停めて歩こうかと思ったが、とりあえず車で行ってみることにした。
そうしたら工事はすでに終わっていて、登山口の前まで車が入れた。片道40分時間短縮ができた。ラッキー。
登山口で朝食をとったりしていたら、出発は5時半になってしまった。
登山口から短い木の階段を登って登山道に入る。
緩やかに登っていく。
しかし、今日はなぜか登山の意欲が湧かない。どうしようもなく気分が暗いのだ。
こんなやる気のない登山は初めてである。なんか最初から山に負けているという感じなのだ。今回の登山がいやでいやでたまらない。今日は止めて帰ろうかと何度も思った。
疲れてもいる。この2日間、睡眠が本当に少ない。
天気もぱっとしない。昨日も12時間歩いた。今日も12時間か。なんか理由を見つけて帰りたい。
重い足取りで、それでも徳造平に着いた。まだ30分しか歩いていない。
少し休憩してパンを食べ、気を取り直して歩き始める。
少し行くと、大岩の下に真新しい祠があった。これが「山の神」らしい。
ここから道は急になって、樹林の中の道を登っていく。
少し斜面が緩やかになったところで、木に打ち付けられた「面切平」の指導標を見つけた。
時間は7時前でる。途中で休憩したのに標準タイムで面切平に着くことができた。
なんか気分が軽くなった。登る意欲も湧いてきた。
ここから傾斜はさらにきつくなった。
あえぎながら登っていく。
1時間ほど行くと、左が大きく崩れているところに出た。
黒い砂地の断崖になっている。
ここが「黒薙」であった。
イヤだイヤだと思いながらここまで来た。
この頃になったら、あれほど気が重かったのがいつもの登山のペースになっていた。
あの感覚はいったい何だったのだろうと思ってしまう。
黒薙の次はザラ薙平が目標である。ここはキャンプ指定地である。
池口岳というのは岩稜とは縁のない深い樹林だけの山と思っていたが、そうではなかった。
ヤセ尾根に至る。ここでは2つの岩場を越えた。右手は大きく落ち込んだ断崖だ。
時々こうした断崖絶壁の縁を通ったりする。
さすがに二百名山、あなどれない。
9時頃、下山してくる人にあった。その人は一人だったのだが、あと25人ほどいて、昨日はテント場で泊まったらしい。残りのメンバーはテントを撤収して下山してくるのだそうだ。
そういえば登山口の道の脇にバスが停まっていた。あれで来たのかと思い当たった。
25人とすれ違う。
おじさん、おばさんたちのグループであった。今回の登山で人に会ったのはこのメンバーだけであった。
あとは本当に自分一人だけの登山であった。
ヤセ尾根からは急登が始まった。
最後の登りだとがんばる。
やっと傾斜が緩やかになって山頂に至る。山頂には三角点があるが、山名の書かれた指導標はなかった。
でも、ここが山頂に間違いはない。ガイドには4等三角点があると書かれていて、確かに三角点には4等という文字が見えた。
さて、ここでのんびりしてはいられない。
池口岳の最高峰はこの北峰なのだが、ここから40分行ったところに南峰がある。
二度とこの山を訪れることはないだろうから、なんとしても南峰にも登っておきたい。
まず急下降する。
せっかく登って来たのにどこまで下ってしまうんだと心配になるほど下った。
どんどん下降して、20分ほどで鞍部に着いた。ここから登り返す。
南峰山頂に着いたのは1時少し前であった。
ここにも山名の書かれた指導標はなくて、草に隠れるようにして三角点があった。
道はここで途切れていた。ここから南に道はない。
これ確かめて、ここが南峰と確信した。
もう1時だ。
下りも6時間弱かかる。
急がないと日が暮れてしまう。
急いで下山する。
下りになって、この山の険しさが再確認された。
すさまじく急な道を登ってきていたのだ。登りのときは林の中の道ということもあってあまり気がつかなかったが、下りは簡単に歩いて下れない。木とか笹につかまって下って行かなければいけない。それほど急なのだ。
ヤセ尾根を過ぎたあたりで雨になった。
樹林の中の道なので、そのまま雨具もつけずに歩いていたが、どんどん雨は強くなる。
雨具を出して、ザックカバーをつけた。
雨具のズボンは履かず、上着だけ着た。
ところが雨は益々強くなって、ズボンはグジョグジョになってしまった。その強い雨の中急斜面を下っていく。ものすごく滑りやすい。
下りでは標準歩行時間をかなり短縮できるのが普通なのだが、今回はそうはいかなかった。
しっかり確保しながら下らなければいけないのだ。
雨が顔をつたって口の中入ってくる。ものすごくしょっぱかった。
もしかしたら帽子にしみ込んだ汗の味かもしれない。
帰ったら帽子も洗濯しよう、などとつまらないことを考えながら歩いていた。
面切峠のあたりで雨が小降りになった。
ここからは比較的傾斜も緩やかになってくる。走るようにして下る。
登山口に着いたのは5時少し前であった。
今回の登山は終わった。
なんか、ほっとした。

腹が減ったので(下りの間は食事する余裕もなかったのだ)登山口にあるテーブルでラーメンを作って食べた。カップ麺の一番高級なもので、250円もするのだ。
うまかった。
2年越しの池口岳にも登れたし、大満足である。
大島の集落に下って、そのまま帰ろうかとも思ったが、去年来たときにここにはりっぱな村営の温泉があったことを思い出した。
「かぐらの湯」という。
帰る方向と逆になるのだが、しばらく走って橋を渡り、対岸を引き返すようにして走ってかぐらの湯に着く。
走っている途中の町では、今夜はお祭りのようで、夜店とか山車が出ていた。
温泉でゆっくりした。
今日は26日ということで「フロの日」なのだそうだ。おかげで600円のところ500円で入浴できた。
ここを出発したのは7時半頃。もう真っ暗である。
矢筈のトンネルを越えて、飯田に向かった。飯田から高速道路に入る。
高速道路になり、快調に走りたいのだが、また眠くなってきた。考えてみればこの2日間の睡眠は極めて短い。ほとんど仮眠だけですませてきた。
そのうえ、登山は2日とも12時間以上の歩行をしてきている。疲れてあたりまえだ。
また、駒ヶ岳サービスエリアで寝ることにした。
12時頃起きて車を走らせる。
今回は更埴ジャンクションまで行って、そこから上越自動車道に入る。いつもは松本で降りて、三才山トンネルを抜けて小諸に出るのだが、一般道を走るのがおっくうだった。
1時半頃、横川SAでまた仮眠。ともかく眠いのだ。
眼が覚めたら3時であった。
大変だ。会社に間に合わなくなる。
3時半過ぎに本庄インターを降りて、そこから一般道を走る。
小山に着く頃は空が明るくなってきた。
自宅に着いたのは5時少し過ぎた頃。
今日は睡眠不足のままで仕事だ。
(こんなときに限って、仕事はめちゃ忙しいのだ)

BACK 日本二百名山



登山口


山の神の祠


面切平


低い笹の道を行く


何度かピークを越す


黒薙


黒薙から下を覗く


池口岳方面は雲の中


ザラ薙


ザラ薙のキャンプ場


右は断崖


こんな道を登って行く


光岳との分岐


池口岳


池口岳山頂


南岳


南岳の山頂(三角点)


かぐらの湯を出たら暗くなっていた




総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介














SEO [PR] 転職支援 冷え対策 オリンピック 掲示板 レンタルサーバー SEO