2001年4月29日
船形山に登ることにした。この山は仙台に住んでいた頃に一度登ったのだが、今回もう一度登るのは、春山のトレーニングのためである。
この5月の連休は毛勝山に登る計画なので、ピッケル、アイゼンに慣れておこうと思ったのだ。
ガイドブックによると、船形山の登山にはけっこう時間がかかるようだ。
一番短い升沢コースを行くことにした。
升沢の集落を通り抜けてさらに車を走らせていくと、旗坂キャンプ場がある。新しくてきれいに整備されたキャンプ場で、この前の駐車場に車を停めた。
歩き始めたのは7時半頃。
キャンプ場駐車場から一段高いところに登山口があって、そこには石碑が建っている。それを見てこの船形山は昔、修験道の山だったということがわかった。
登り始めてすぐに、道端にカタクリの花が咲いているのを見た。
これを撮影していたら、突然ガイドブックを車に忘れてきたことに気がついた。引き返した。私はよく忘れ物をするのだ。
最初はかなり急な道で、ジグザグの道を登って行く。
この登山道にはポイント毎に番号が書かれた赤い円盤が設置されていて、登山口が30番で山頂の1番まで続いているのだ。
これを目安に登って行く。
30分ほど歩くと道は雪に覆われるようになった。
旗坂平では完全に雪野原になってしまって、後ろからきた登山者はスキーで登ってきた。
雪で登山道がわからないので、指導標だけが頼りである。「一群平」を過ぎ、40分ほど行くと「鳴清水」の指導標があった。ここでは沢音が聞こえるというのだが、まったく雪に埋もれてしまっている。
三光の宮がコースの中間点になるのだが、よくわからないうちに通り過ぎてしまった。
指導標の15番のあたりから船形山の山頂が見えた。ずいぶん遠いようなのだが山頂の肩に小屋が見えて、その大きさから判断すると意外に近いような気もする。
登山道は船形山かなり左をめざして続いている。
コースがあっているのかどうか心配になってきた。あとでわかったが、登山道は大きく右にカーブしながら山頂に向かっているのだ。
雪道は本当に気が疲れる。
ともかく登山道は雪の下に隠れていて、雪の上の踏み跡をたどっているだけなのだから。所々に赤いテープがあるので、これだけが頼りだ。
雪の上に踏み跡も、ちょっと気を抜くと失ってしまいそう。
山頂まで続いている赤い番号標識見つけると、ほっとしてしまう。道は間違っていないと確認できるからだ。
雪原の中に赤い屋根が見えた。これが升沢小屋だった。
雪が深いため、屋根だけが出ているのだ。ここで休憩。
いい天気だ。サングラスがなかったら、目をやられてしまうかもしれない。
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