BACK 道後山
2002年10月14日
5時半頃に起きた。まだ薄暗い。
なんとか手元は見えるので、お湯を沸かしてカップラーメンを食べた。
朝食はこれだけで、最後にコーヒーを飲んで出発した。
今日は中蒜山から上蒜山まで行って、同じ道を引き返して来るつもりである。
ガイドブックの地図を見ていたら、那岐山が意外と近いことに気がついた。
蒜山からは高速の米子道が通じていて、美作ICで中国自動車道に入って津山で降りると那岐山はすぐである。
今日は早く蒜山から降りて来れたら、この那岐山にも登れるのではないかと思ってしまう。
少し気合を入れて登ることにする。
登山口には水場があった。この近くには名水百選の「塩釜の冷泉」があるのだ。その水かもしれないと思って、ペットボトルにつめた。
登山道は歩き始めてすぐに林道に出て、これを少しだけ右に行くと登山道入り口があった。
ここから登り始める。
1時間ほど急な道を登っていくと、祠があって5合目の指導標が立っていた。これが地図のある日留神社である。
ここからさらに急な道を登る。
急坂鎖場ありとガイドブックに書いてあったので、けっこう緊張して登っていったのだが、まったくたいしたことはなかった。
この鎖場というのは、岩場ではなくて、道が急で滑りやすくなっているから備え付けられているのだった。
下蒜山の分岐に着く。
ここからもうひと登りすると中蒜山の山頂である。
コンクリートの四角い箱型の小屋が見えてきた。この裏が山頂の広場になっていた。
山頂から下蒜山を眺める。山頂には厚い雲がかかっている。本当はここから下蒜山を往復したいのだが。この往復には3時間以上かかってしまうのだ。今回はあきらめることにした。
上蒜山の方向を眺める。こちらはきれいに晴れていて、すぐ間近に大きく聳えている。この中蒜山から続く稜線を目で追うと、鞍部がきれいな笹原になっている。ガイドブックには「ユートピア」と書かれている。
眺める上蒜山山頂は木々に覆われている。あまり展望は期待できそうもない。
縦走路は小屋の裏から続いている。急な道を下る。
笹原の気持ちのいい縦走路で、進むにつれて上蒜山が迫ってくる。
振り返る中蒜山もなかなか立派な山容である。
空は晴れていて、最高の登山日和である。
鞍部の笹原はそんなに広いものではなくて、すぐに通過して急な登りにさしかかる。
木々の中を行く。
ガイドブックには、この区間にも鎖場が3ヶ所あると書かれていた。
これもあまり険しいものではなくて、たんなる滑り止めに鎖を下げてあるという感じであった。
ピークに立った。樹林の中である。ここには指導標が立っていて、上蒜山山頂と書かれていた。でも、三角点はここから10分ほど北西に入り込まなければいけない。
すごい薮の中を歩かなければいけなかった。有名な蒜山の山頂に続く道がこんなに荒れているというのは、ちょっとした驚きである。
何度か、張り出した枝に帽子を脱がされてしまった。笹薮を掻き分けて、ようやく三角点に至る。そこは本当に狭いところで、周りは潅木に囲まれていて、展望はまったくきかない。山名をかいた指導標は立っていなくて、三角点の上に山名が書かれた板が置かれていた。知名度のわりにはさびしい山頂である。あまりにも狭いので、後から登ってきた人が来たら山頂はいっぱいになってしまった。記念写真を撮ってすぐに戻った。
分岐に戻って休憩。ここでガイドブックをみていたら、この分岐が1202mで、三角点があるところは1199.7mとなっていた。要はこの分岐のピークを山頂と呼んでいいわけである。だから指導標には上蒜山山頂と書かれていたのだ。
ここからもと来た道を引き返すつもりだったが、槍ヶ峰を経由して百合原牧場の上蒜山登山口に下ることにした。
一緒になった登山者に聞いたところ、下を歩いても、1時間ほどで中蒜山登山口に行けてしまうらしいのだ。
樹林の中の道を下る。傾斜は緩やかである。
樹林から抜けるとすばらしい展望。下の蒜山高原の牧草地帯がきれいである。その中に赤とか青の家の屋根が点在している。
のんびりと尾根の道を歩いていくと、意外と早く槍ヶ峰に着くことができた。ここから北を眺めると、白い岩稜に覆われた山が見える。地図で確かめるまでもなく「大山」である。
すばらしい展望。こっちを経由して下ることにして、本当によかったと思った。
ここから傾斜はきつくなって、一気に下って行く。
でも下界の牧場の緑の草原がすばらしくきれいである。
10時半、登山口に着いた。牧草地の中を少し歩いて、人家の中の道に入る。といっても、このあたりの家と家の間隔はすごくあいている。木々に囲まれた広い敷地の中に家が建っている。こんなところで生活するのもすてきではないか。
さて、道をどんどん下って行くと、サイクリングロードにぶつかった。地図があったのでそれをみると、このサイクリングロードを行くのが、車のあるところに戻る一番の近道のようである。
この道をひたすら行く。
空は晴れて、上蒜山、中蒜山が広々とした牧草地の向こうに、くっきりと聳えている。
サイクリングロードには旗がいくつも立っていて、「蒜山ウォーキングフェスティバル」と書かれている。どうもそれが今日のようで、道の駅のあたりまで戻ってくると、たくさんのおじさん、おばさんにすれ違うことになった。牧場公園はこれらの人達が弁当を広げていて、ごったがえしていた。
ようやく駐車場にもどってくると、あの団体はここを出発点にしていることがわかった。10台くらいのバスで乗り込んできているのだ。
せっかくなので名水百選の「塩釜の冷泉」をみていくことにした。
人がいっぱいだった。
でも、ここでペットボトルに水を汲んで飲んだ。うまかった。
車に乗り込んで、11時半。
今日は、これから高速に乗って、那岐山に登るのだ。
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2008年下蒜山登山

登山道入り口

一合目

四合目

五合目

八合目を過ぎて稜線に出る

中蒜山の小屋

中蒜山山頂

下蒜山は雲がかかっていた

ユートピアを上蒜山に向かう

上蒜山山頂

上蒜山三角点は藪のなか

槍ヶ峰
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