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BACK 美ヶ原
7月28日
大町のマクドで2時間かけてワープロ打ちをした。
それから扇沢に向かう。
扇沢の駐車場にはたくさんの車が止まっていた。
車の横にテントを張って、その前にテーブルを設置してビールを飲んだ。
今日はけっこう疲れた。
7月29日
今日の行程は長い。
針の木大雪渓を登って針の木峠まで行き、そこから両脇に聳えている「針の木岳」と「蓮華岳」を往復するのだ。
時間的には11時間ほどかかりそうだ。
明るくなったらすぐに出発しようと思っていたのだが、なんか頭がすっきりしない。
昨日の夜中、1時半頃に目が覚めてしまって、それから3時まで星をみながらウィスキーを飲んでいたのだ。これで睡眠不足になってしまったようだ。
扇沢バスセンターで水を補給して、登山口向かう。
しばらくは舗装道路に沿って行く。
大きな広場があって、そこからようやく山道になる。
その広場の登山道入り口から、高い山並みが見えた。
あれが針の木だろうか。
今日は天気もよくて、山がすばらしくきれいだ。
林の中の道を沢に沿って登って行く。
どうも調子がよくない。足が重い。昨日の疲れが残っているのだろうか。
途中に湧き水があった。
冷たい水が勢いよく湧き出している。ここで休憩。
水をたくさん飲んでしまった。そうしたら、なんか調子が良くなってきた。
どうも、朝の水分補給が足りなかったようだ。
私は山では喉が渇いたら、水をどんどん飲んでしまう。
水を飲むとばてるという話があるが、これはウソだと思っている。喉が渇いているのに水を飲まずに我慢するほうが、よっぽどバテル原因になると思っている。
大門沢小屋に着いたのは6時半。この小屋の前の岩にレリーフがあって、そこに百瀬慎太郎氏の「山を想えば人恋し、人を思えば山恋し」の言葉が刻まれている。
この言葉、けっこう好きなのだ。
この小屋から雪渓まではすぐだと思っていたら、40分もかかった。
いよいよ針の木の大雪渓を登る。
日本三大雪渓というのがあって、白馬大雪渓、飯豊の石転び大雪渓、そしてこの針の木なのだそうだ。
この雪渓登りに備えて軽アイゼンを持ってきたが、登りではアイゼンは不要であった。
ゆっくりと登って行く。
思ったより雪渓は短くて、あっさりと通過してしまった。でも最後のあたりはかなり傾斜がきつかった。
とはいえ、この5月に登った毛勝山の登りに比べたらまるで簡単。
雪渓が終わると、すさまじく急な登りが待っていた。
そこをジグザグをきって登って行く。
ようやく針の木峠に着いたのは10時を少し過ぎた頃。
針の木峠ではすばらしい展望が待っていた。
北アルプスが一望に見渡せる。
真っ正面に槍ケ岳が見える。その横に連なっているのは穂高の吊尾根。
この槍ケ岳から左に鷲羽岳、黒岳。そして赤茶けた赤牛岳が続いている。
黒岳から手前に連なっているのは野口五郎岳。
ここで一望できる山並みを自分はすべて歩いているのだ。
なつかしくもあり、誇らしくもある。
ともかく天気はすばらしく良くて、アルプスがくっきりと見える。来てよかった。
まず針の木岳に登る。
1時間の登りだった。
山頂からは、きれいな緑色の水を湛えた黒部湖が見えた。そしてその向こうには立山の山並みが美しく見える。
立山の右に鋸のようなギザギザの山が見える。山頂には雲がかかっているが、これは剣岳だろう。
すばらしい展望。
そしてさらに目を右に転じると、白馬の山頂が見え、その横に鹿島槍ケ岳、爺ガ岳も見える。
うれしくなってしまう。
でも、あまりのんびりもできなくてすぐに下山。
針の木峠に降りてきたのは12時少し前。ここで休憩しながら昼食をとった。
コンビニで買った牛丼を食べる。冷えてしまっているのでまずいだろうと思っていたが、意外とうまかった。
12時半に出発した。
山頂までは1時間の登りだ。30分も歩くとピークらしいのが見えてきた。時間的におかしいと思ったら、やっぱり山頂ではなくて、そこからは平らな稜線が続いていた。
しばらくこの傾斜のない道を歩いて行くと、道の両脇にはコマクサが群落をつくって咲いている。
今は本当に花の季節なんだと思う。
行く手に祠らしい影が見えてきて、そこに向かって少しだけ登ると山頂の一角に着く。
ここでは雷鳥の親子に会った。
雷鳥は私を恐がることもなく、悠々と餌をついばんでいた。その周りを雛がチョコチョコと走り回っている。かわいい。
そこからすぐに山頂に着いた。
雲が湧きあがってきていて、景色はあまりはっきりしない。
やっぱり午後になると、水蒸気が大気中に溶け込んでくるのか、遠くの景色はかすんできてしまう。針の木峠に登りついたときに、はっきり見えた野口五郎岳とか赤牛岳も青い影でしか見えない。
1時50分に下山開始。針の木峠には2時30分に着いた。
ずいぶん遅くなってしまった。明るいうちに登山口に着けるかどうか心配であったが、指導標に書かれている所要時間を見ると、大沢小屋まで1時間30分、そこから扇沢まで45分とあった。
これなら5時までに帰れそうである。助かったと思った。
大急ぎで下り始める。
最初は峠から落ち込むほとんど垂直な斜面をジグザグに下る。ちょっと緊張する。
30分で雪渓上部に着いた。ここで持参した軽アイゼンをつける。
雪渓は20分で下った。そこから大沢小屋まではけっこう時間がかかって、小屋に着いたのは4時少し前。
休憩して扇沢をめざす。
扇沢に着いたのは4時35分であった。
なんとか計画どおりの山行を終えることができた。
でも、本当は針の木峠で1泊してゆっくりした気分で登るべきだったかもしれない。
扇沢から車を走らせていくと、「大町市民浴場」の看板を見つけたので、この温泉に入って行くことにした。大町市民以外の者の入浴料は300円であった。
あとは小山に向かって、250kmほどの距離を走るだけである。
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扇沢駅。しばらく遊歩道のような道を行く

いよいよ登山道に入る

登山道口前から針ノ木の稜線が見えた

大門沢小屋

針ノ木雪渓が見えてきた

振り返ると爺ヶ岳が見える

雪渓を急登する

針の木峠

針の木小屋

針の木岳山頂が見えてきた

針の木岳山頂

真向かいに見える蓮華岳

蓮華岳山頂までもう少し

蓮華岳山頂
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