だいむげんだけ |
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田代の集落から大無間岳 |
諏訪神社。ここが登山口。 P4三角点がある 小無間小屋 小無間岳 中無間岳山頂の標識 中無間岳 大無間岳山頂 大無間岳山頂 |
2000年10月20日 今日は会社で飲む会があって、酒が入っていってしまった。仕方がないので、帰ってすぐ寝た。1時半に目を覚まして、登山の準備をし、出発は2時少し前であった。 旧4号線を走って古河を通り、久喜から東北自動車道に入った。そのまま浦和から首都高に入って、都心を走り抜けて東名高速に入る。首都高は本当に走りにくい。深夜だというのになんでこんなに車が多いのかと文句をいいたくなる。 東名高速は清水ICで降りて、井川ダムに向かう。 井川ダムに抜ける峠で日が登って来るのをを見た。今日は良い天気になりそうだ。うれしい。 井川ダムまでの道は曲がりくねっていてけっこう時間がかかった。登山口についたのは6時半頃である。 田代の集落は入り口のあたりに立派なオートキャンプ場がある。ここで前泊すればよかったと思った。 集落に入ったものの登山口がどこかわからない。案内表示がないのだ。集落を抜けたあたりに神社があって、これが地図にある諏訪神社だろうと思い、念のため通りがかったおばさんに訊いてみた。 違っていた。あわてて歩き出さなくてよかった。 このおばさんに登山口までの行き方を教えてもらった。登山口の諏訪神社までは車でも行けるそうで、集落の入り口にあるお土産屋さんのところから左の細い道を真っ直ぐに行くのだそうだ。 諏訪神社の入り口に車を停めて、7時10分に出発。 神社の参道を歩いていくとすぐ右に登山口の指導標があった。 まず、小無限小屋をめざす。標高差で900mほどある。 今日は体調もよくて、快適に登って行くことができた。普通ワンピッチが50分くらいなのだが、今日は1時間半ごとの休憩でよかった。 ガイドブックには小無限まで3時間とある。しかし、小無限小屋のあるP4に着いたのは10時頃であった。ここまでですでに3時間かかっているのだが、このP4から小無間岳までは、まだかなりの距離が残っている。しかもここからは、ガイドにコース一番の難所と書いてある「鋸歯」というところである。 これはガイドの時間が間違っているとしかいいようがない。 鋸歯というのはP1からP4まであって、かなりのアップダウンを強いられる。 結局、小無限岳に着いたのは12時であった。 これはガイドブックの標準タイムがP4から小無限岳の時間をもらしているからとしか考えられない。 今日の歩行時間は往復8時間半の予定でいたが、これにP4〜小無間岳往復の3時間半を足す必要がありそうである。とすると、11時間かかるということだ。 休憩時間抜きでも、登山口に帰れるのは6時ということになる。とんでもない。今の時期は5時を過ぎると暗くなってしまう。 悩んだが、ここまできて引き返すのももったいないので頂上を目指すことにした。 ここからは、さすがに鋸歯というだけあってアップダウンが急であった。でも、ほとんどが樹林の中の道なので高度感はない。ちょっとした岩場はあった。 P1から大きく下って、それから急な道を登り返す。これは辛かった。 中無限岳の直前くらいで犬の吠える声を聞いた。こんなところにどうして犬がいるのだ。野犬だったらどうしようと思ってしまったが、中無間山頂にご夫婦の登山者がいた。この人たちが犬を連れていたのだ。 少し話をすると、やはりこのガイドブックの時間は間違っているという結論になった。この人たちはここで引き返すという。 このとき12時40分。大無限岳までは1時間20分というのが標準タイムである。 2時に山頂に着くとして、ガイドブックには下り3時間20分と書いてあるから、これにもれている区間の1時間30分を足すと、約5時間である。7時でないと登山口に帰り着けない。 心配していてもしょうがないので出発した。 ここから登りは少し緩やかになって、尾根沿いの林の中の道を行く。途中、展望の開けるところがあると書いてあったが、あいにく雲が多くて、聖岳等の南アルプスの展望を得ることはできなかった。 大無限岳の全容も見ることはできずじまい。 山頂にはがんばって13時35分到着。これで2時まで休憩することができる。山頂ではお湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。なんかほっとした。 山頂には最近立てたと思われる立派な標識が立っている。 残念ながら、林に囲まれていて景観を楽しむことはできない。 たった一人の山頂であった。 2時、下山を始める。 けっこう気合が入っている。どもかく時間との勝負である。 できたら、ヘッドライトのお世話にならないうちに登山口に着きたい。 中無限岳には14時45分、小無限には15時15分に着いた。標準タイムを25分縮めた。P4までの鋸歯の道はけっこう体力を消耗させられて、1時間30分かかった。 P4で5分ほど休憩したが、5時前だというのに薄暗くなってきた。山は深い霧に包まれて、今日は暗くなるのが早そうだ。やばい。 ここから深い樹林の中に突入して、ほとんど道が見えなくなった。空はまだ少し白さを残しているのだが…。 5時10分頃にヘッドライトを点灯。 この登山道はよく踏み込まれた土の道で、なんとか走るようなスピードで下ることができた。 途中、直角に曲がる「雷段」というところがあるが、ここを通過したのは17時42分。完全に暗闇である。 ヘッドライトの電池も切れてきたようで、光がだんだん弱くなってくる。 諏訪神社の登山口に着いたのは18時であった。 無事、帰りつけた。 道が平らになって、諏訪神社への参道を歩いていく。 山頂から4時間で走り降りたことになる。 どっと、疲れが…。 足もマメができたようだ。 すごい山だった。 このあと、池口岳を登るために車を走らせたのだが、結局登れなかった。 この話は、池口岳のページで。 後日、本屋さんで最新のアルペンガイドを見たら、P4から小無間岳の行程が追加されていて、そこには登り2時間半、下り2時間と書かれてあった。ようは往復に13時間かかるということだ。もし、これを知っていたら日帰りなんてプランはたてなかっただろう。 登山ガイドの本に、こんなミスプリントが許されるんだろうか。この時間を信じて登山計画をたて、暗くなってしまって遭難したら、山と渓谷社は責任とってくれるんだろうか。 |
井川ダムに抜ける峠で朝日が登った | |
南アルプスの展望 |
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