あしたかやま

標高 1507m
私は愛鷹山という山に登ったのだが、日本二百名山でいう「愛鷹山」というのは、愛鷹連峰のことなのだ。その最高峰は越前岳である。いずれ、再び出かけることになるだろう。
登山道から愛鷹山

BACK 毛無山


1999年5月22日

さて、毛無山登山口を出発して国道に戻り、それから南に向かって走り、国道1号線を目指す。
どんどん走っていくと富士宮市に着く。さらに走って、東名高速の高架をくぐると富士市に至る。
富士市のあたりで暗くなって来た。街にネオンがつきはじめる。
富士市から国道1号線を東京の方に向かっていくのだが、途中から裏道に入った。これがとんでもなく細い道で、あまりスピードをだすことができず、思ったより時間がかかってしまった。沼津市の手前から、愛鷹山に向かって北上する。
カーナビに従って、どんどん山に向かって走って行ったが、ガイドブックにあるゴルフ場の裏まで来たものの、行き止まりである。いくら探しても、登山道の入り口が見つからない。
ともかく、周りは真っ暗である。

車のヘッドライトで照らす範囲には何もなくて、この行き止まりのところが本当に登山口なのかわからない。
それに、すぐそばがゴルフ場で、こんなところに一晩中車を停めていたら不審に思われるかもしれない。
いったん、街へ引き返すことにした。

泊まるところもないので、コンビニの駐車場に車を停めて、コンビニで買った缶ビールを飲みながら、夕食を食べて、寝てしまった。
車の中で寝ることは慣れているのだが、車をどこに停めるかというのは大事なことなのだ。その点、コンビニというのは24時間営業だから車が停まっていてもおかしくなくて、よく使わせてもらっている。買い物もしたんだからと大目に見てよ。


5月23日(日)


夜が白々と明けかける頃にコンビニの駐車場を出発。昨夜の行き止まりまで、とりあえず車を走らせた。
明るくなってから見てみると、行き止まりから左に細い林道があって、そこに登山道の案内表示が木に打ち付けてあった。昨日は暗くて、この案内が見えなかったのだ。
5時30分、さっそくこの道を歩き出したが、少し心細い道である。あまり使われていないような登山道で、指導標もなく、歩いていて本当にこの道でいいのか心配であった。入り口に登山道の案内はあったものの、ガイドブックに載っている展望台もなかったし、説明文とどうも違うような気がしてならない。ただし、ガイドブックは大昔のものだから、コースは変わっているという可能性は多分にあるわけで、そのあたりが自信をもてない理由である。
愛鷹山は大きな裾野を持っていて、緩やかな道を登っていく。次第に道の勾配は急になって、山らしくなってくる。ところが突然、石段が現れた。どうしてこんな山奥にこんな石段が出てきてしまうのだ、と思ってしまう。少し崩れかけた石段だが、それでもその向こうにはりっぱな石の鳥居が立っている。これが、愛鷹神社であった。道は間違っていなかった。
石段を登りきると、狭いながらもちゃんとした境内があってそこにセメントブロックで造られた祠があった。社のような建物もあったが、これは波型トタンの壁で、なんかひどく安っぽく感じてしまう。この横を抜けて、少し登るとそこが愛鷹山の頂上であった。8時45分である。
明るい広々とした頂上であるが、雑木林に囲まれていて、展望はそんなによくない。
今日も天気はよくて、のんびりすることができた。今日はこのあと、帰るだけである。
食事をしながらガイドブックを読むと、この愛鷹山は北のほうから越前岳、鋸山、位牌岳、袴腰岳と縦走してくるのが代表的な登山コースらしい。200名山のガイドを見ても、愛鷹山は「愛鷹連峰」として選出したと書いてある。
これはもしかしたら、愛鷹山を登ったとはいえないのかもしれない。
頂上にはつつじの花が咲いていて、この鮮やかな赤色がすばらしくきれいであった。
木の間から富士山も見えたが、残念なことに山頂は雲に隠れていた。

登山口に帰ってきたのは、10時45分であった。

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2013年の登山記録


登山口に向かう途中にあった案内板


登山口


けこう平坦な道が続く


分岐があった


愛鷹神社鳥居


愛鷹神社


愛鷹山山頂にて


登山口にもどって古い指導標を見つけた





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