BACK 八幡平
2004年6月30日
分岐に戻って、後生掛温泉を目指す。
ほとんど傾斜のない道を行く。
このあたりはイワカガミが多く咲いていて、そのピンクの花が群生している。イワカガミでは、深田久弥の最期のことを思い出してしまった。
まず目指すのは「蒸ノ湯」バス停でなのだが、その中間点に田代池がある。八幡平から30分ほど行くと湿原に入って、沼が見えた。ここが田代池である。
八幡平の良さというのは、こうした池塘巡りと多くの高山植物なんだろうと思う。100名山のピークハンターは見返り峠から山頂までの往復だけで事足れりとしている。それでは八幡平のすばらしさを知ったとはいえないと思うのだが…。
とはいいながら自分は、めちゃくちゃに時間に追われている。景色を楽しむ余裕がなくなっている。これも問題だよなあ…と思うのだが、
一気に急な道を下って、舗装道路に降り着くと橋があって、その谷筋に噴煙が上がっているのが見えた。ここで雨がいっそう激しくなった。
ロータリーのようなバス乗り場の広場があって、小さな待合所がある。でも、この広場をぐるりと見回したが、後生掛温泉の道がわからない。
バス乗り場に指導員がいて、その人に訊いて道がわかった。
遊歩道である。雨が激しく降る中、樹林の中の道を行く。晴れていたら、木漏れ日の中を行く素敵な遊歩道なのだろうが。
道が下りになる。
白い硫黄の谷筋に激しく噴煙が上がっているのが見えてきた。これが後生掛温泉であった。
遊歩道はその谷筋の上部にある茶屋の横に出る。
この噴煙をあげる地獄谷は立派な遊歩道ができていて、周遊できるようになっているのだ。
私は先を急ぐので、この散策はパスした。
後生掛温泉の本館の前に着いた。
ここから焼山に向かって登って行
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