やけだけ

標高 2455m
1998年の夏は北アルプスを登った。靴擦れで足を引きずり、大雨に遭う悲惨な山行だった。最初に登ったのがこの焼岳だった。
上高地→焼岳→笠が岳→富山市→折立→薬師岳→黒部五郎岳→鷲羽岳→黒岳→野口五郎岳→烏帽子岳→葛温泉→大町
 

焼岳 薬師岳 黒部五郎岳 鷲羽岳 黒岳 烏帽子岳


1998年8月7日(金)


いよいよ夏休みだ。

小山発20:26のJRに乗って新宿に向かう。10時少し前に新宿に着いた。

夕飯に牛丼を食べて、それから酒屋さんを探したがなかった。バスの中でビールを飲もうと思ったのだが残念。

上高地行きのバスが出るターミナルは新宿都庁のすぐ近くの地下にあって、ここでバスを待っていると汗がダクダク。
やっぱり夏は暑い。

北アルプスに出かけるとしたら、すぐに新宿発の夜行列車を考えてしまうのだが、今回はバスにした。
今の時期、夏山最盛期で松本に向かう夜行列車は登山者で満員になってしまう。下手をすると座席に座れなくて、睡眠不足で登山をすふことになったりする。その点、このバスは全席座席指定で、シートもリクライニングで、眠ることもできる。料金もJRより安い。私のような貧乏人にはぴったりの交通機関である。

バスは予定よりも15分くらい遅れて出発した。

指定された席が変なところに当たってしまって、足元にちょうどタイヤボックスがある。狭くて窮屈。足のやり場に困ってしまう。

8月8日(土)

上高地に6時少し前に着いた。

天気は曇り。それでも穂高に雲はかかっていなくて、穂高連峰がきれいに見える。なつかしい。あいかわらず梓川はきれいだ。

上高地のバスターミナルの近くにベンチがあって、これに腰掛けて朝食。

6時30分頃に出発した。

梓川に沿ってまず西穂高の登山口に向かう。西穂登山口からさらに10分ほどいくと焼岳の登山口である。このあたりまで来ると、ほとんど人に会わなくなった。

行く手正面に焼岳が大きい。火山礫で覆われた険しい山肌、山頂付近からは噴煙が上がっていて、昭和新山によく似ている。こんな活火山に本当に登れるのかと心配になってしまう。

稜線にでる直前はすごい岸壁で、はしごがあった。このあたりから見下ろすと、上高地がきれいに見える。溶岩流が大正池に向かって続いていて、大正池はこの焼岳の噴火でできたというのがよくわかる。
稜線に出るとすぐに山小屋があって、ここで休憩。

山小屋から旧中尾峠まではすぐである。ここにザックを置いて頂上を往復することにした。
けっこう急な道で、火山性の岩がゴロゴロしていて歩きにくい。距離は思ったよりもあった。頂上直下は岩登り。

焼山山頂に着いたときはガスで展望が利かなかった。あきらめて休憩していたら、少し晴れてきて穂高の一部が見えるようになった。

上高地もよく見える。

頂上のすぐ下に池が見えた。これはが火口湖であった。
今自分がいる頂上は本当の頂上ではない。火山活動が活発なもので本当の頂上は立入り禁止なのだ。


旧中尾峠からの下山道は思ったほど急ではなくて、中尾温泉の町がすごく近くに見える。

でも、時間はしっかりとかかってしまった。
途中で足が痛くなってきた。

中尾温泉はそれなりに大きな温泉街で、通り抜けるのに時間がかかった。この温泉街で自動販売機を見つけ、コーラを買って飲んだ。

中尾温泉から国道まではかなり距離があって、大きく道が曲がっていて遠回りをさせられた。

国道に出るとすぐにバス停があって、時間を調べると15分ほどでバスがくる。

歩く予定だったがバスにした。なんか足が痛くてたまらないのだ。

新穂高温泉のバスターミナルは込んでいた。やっぱりシーズンだから。

キャンプ場を探したがなかなか見つからなくて苦労した。ロープウェイの方に歩いていったのだが、これは間違い。川の向こう岸にテントが見えてやっと場所がわかった。ずいぶん遠回りをしてしまった。

テントを張ってそれから、風呂にいく。

バスターミナルのところに無料の温泉浴場がある。これはうれしい。

風呂で足を調べてみると、左右の小指に大きなマメができていた。これは痛いはずだ。今回の登山のために、直前にキャラバンの軽登山靴を買ったのだが、どうも靴の寸法を間違えたみたいだ。
この靴で歩きつづけるのはつらい。どうしよう。

さらに、夕食を食べようとして、コンロがないのに気がついた。とんでもない。これでは登山を続けることができない。悩んでしまう。ともかく、明日笠ヶ岳に登って、それから考えよう。

テントはよかった。昔、八ヶ岳の冬山用に買ったもので、少し重いけれど使い勝手はきわめていい。

明日の笠ガ岳にはけっこう時間がかかる。早起きをしなければ。



NEXT 笠が岳
2010年中ノ湯からの登山記録


上高地


やっと五合目に着いた


穂高が見える


梯子もあった


小屋にもう少し


焼岳小屋


中尾峠から焼岳への登り


焼岳山頂までもう少し


山頂では火口湖が見えた


中尾温泉登山口に到着




穂高の岩峰


大正池が見えた





焼岳山頂


秀綱神社


焼岳を振り返る





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