1997年の夏休みはマイカー登山のツアーで、8日かけて、車で上信越地方を走りまわった。
天気にも恵まれて、100名山の7座を登ることができた。


うおぬまこまがたけ
標高 2003m

  魚沼駒ヶ岳


青森─→平ガ岳─→雨飾山─→高妻山─→火打山─→妙高山─→巻機山─→魚沼駒ガ岳─→青森

1997年8月15日

巻機山から魚沼駒ガ岳は近い。
この山は、2日かけてゆっくりと登りたいのだが、夏休みの残りもないので日帰りで登ることにした。
日帰りで登るとすると、できるだけ距離は短く、標高差も少ないほうがいい。いろんな登山コースがあるのだが、枝折峠からのコースを選んだ。
だが、困ったことにこの枝折峠の近くにはキャンプ場がない。峠とは駒ケ岳を挟んだ反対側になってしまうのだが、越後三山森林公園でテントを張ることにした。ここは無料なのだ。
巻機山の登山口から六日町に向かい、そこから山沿いに291号線を走って、大倉というところに着く。ここから水無川に沿って山に入って行く。谷はどんどん狭まってきて、すごい山奥の、ほとんど突き当たりと思われるところに森林公園があった。そこではたくさんのテントが張られていた。
夏休み、家族でアウトドアを楽しんでるキャンパーがほとんどだった。
なんとか隙間を探してテントを張る。
にぎやかな夜であった。

8月16日
朝、早く起きてテントをたたんだ。今日の行程は長い。
当初、この山を登る計画を立てたときは、越後三山といわれる八海山、中ノ岳、駒ヶ岳の全部を縦走したい思った。
ところがこれがなかなか難しくて、車を置いた場所に戻ってくるのためのコース設定ができなかったのだ。それと時間の制約もある。
しかたなく、今回はこ魚沼駒ガ岳だけ登るということになったのだ。
またいつか、八海山は登りに来ることになるだろう。
さて、魚沼駒ガ岳登山口の枝折峠は、このキャンプ場から山をはさんだ反対側にある。無料のキャンプ場にこだわったためにすごい早起きをしなければいけなくなった。
まず、キャンプ場に来た道を引き返して、小出町に出る。そこから奥只見ダムに向かう。
この道は、今回の登山ツアーで最初に通った道だ。1週間、山を登り歩いて元の道に帰ってきたのだ。
枝折峠に着いたのは7時頃であった。
ここから山頂までは、ともかく長い。山頂まで5時間20分かかる。ガイドブックでは、山頂の駒ノ小屋で1泊することになっている。

国道の枝折峠から30分ほど登って、明神峠に着く。石の観音像が立っていた。
行く手遠くに、山頂に雲がかかった駒ガ岳が見える。あそこまで歩くのかと思うと、少し気が重くなる。この1週間、山を登り続けて、疲れもだいぶたまってきている。しんどい。
最初のピーク、道行山には9時頃に到着。ここからさらに45分登ると小倉山に着く。ここは駒の湯から登ってくる「小倉尾根コース」との合流点でもある。指導標として石のプレートが置かれていた。
ここまででようやく半分登ったことになる。気合を入れなおして再び尾根の道を行く。
駒の小屋に着いたのは11時40分。標準コースタイムより1時間ほど短縮できた。
ここの小屋のご主人は、登山者全員に必ず声をかけて、どこから登ってきてどこへ行くのか、細かく訊く。ずうっとこうしているらしくて、駒ガ岳登山者には有名らしい。
小屋から山頂までは15分ほどである。山頂に着いたのは12時15分であった。
山頂には青銅の仏像が立っていた。雲がどんどん湧き上がってくる。今年の夏休みはこの魚沼駒が岳で終わる。
ちょっと、感慨にふけってしまう。

来た道を引き返して、枝折峠に帰って来たのは3時15分であった。
車を檜枝岐村まで走らせ、ここにある温泉に入って汗を流した。あとはひたすら走り続けて会津若松に至り、磐越自動車道に入って、郡山ジャンクションで東北自動車道。
高速道路をひたすら走り続けて、家に帰った。
すごく、すごく充実した夏休みであった。






この2年後に越後三山の残り、八海山と中岳を縦走した。
そのとき、中ノ岳山頂から見た魚沼駒ガ岳はすばらしかった。


枝折峠。車がたくさん駐車していた


明神峠から魚沼駒ガ岳。雲にかくれてる


明神峠の石仏。観音さまだった


最初の目的地の道行山


小倉山山頂


駒ノ小屋と魚沼駒ガ岳


駒ガ岳山頂


山頂の仏像






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