たてやま

標高 3015m
この年の北アルプスは本当に雨にたたられてしまった。赤牛岳の下りでの雨、大日岳からの下りでの雨。帰り着いたら全身ズブ濡れだった。

新穂高温泉→双六岳→三俣蓮華岳→黒岳→赤牛岳→平ノ渡→五色ガ原→立山→奥大日岳→称名の滝→富山
 

 黒部川から五色ヶ原へ 2008年8月の登山記録


1999年8月13日

2時
30分に目を覚まして食事の準備。
今日は620分の渡し舟に乗らなければいけない。この奥黒部ヒュッテから渡し場まで2時間かかる。どうしても4時前にはここを出発しなければいけないのだ。
簡単に食事をして、315分頃から荷物のまとめに入る。周りは寝静まっているので、できるだけ音を立てないように気を配る。
3時半、荷物の梱包を終わって、キャンプの許可証を返しに行った。小屋ではやっぱり出発の準備をしている人がいた。
ヘッドライトを点けて、4時少し前に出発。真っ暗である。暗闇を行くので、道がわかるかどうか心配だった。
最初は河原の砂地の道で、踏み跡をたどっていくのだが、砂の上の踏み跡だからわかりにくい。
行き詰まって、ヘッドライトを旋回させたら、ちょうど橋が目に入った。これを渡ったら、あとはわかりやすい道になった。
暗い中を1時間ほど歩かなければいけないのだが、道ははっきりしているしているものの、様相はすさまじいことになってきた。今歩いているのは、黒部川沿いの道で黒部ダムに向かっている。つまりここは黒部「上の廊下」の一部なのだ。
黒部川が作る深い谷を歩いているのであって、谷は所々で絶壁になっている。これを超えるために梯子を使って登ったり降りたりしなければいけないのだ。地図を見るだけでは、この距離で2時間はかかるはずがないと思っていたのだが、実際歩いて納得してしまった。。
夜が明けてくると景色が見えてくる。今日は天気もよく、青空も見える。しかし、道はあいかわらず険しくて、あの黒部「下の廊下」のように水平道があったりする。
時間がどんどん過ぎていく。やばい。これではもしかしたら、渡し舟に間に合わないかもしれない。最後は走った。
…なんとか6時に渡し場に着くことができた。
今年の黒部湖は水が少なくて、船着き場はすごい下にある。コンクリートの階段をジグザグに降りていくのだが、最後は錆びた鉄バシゴになっていた。
階段に座って休憩。船を待つ。ところが時間になっても船がこない。心配になってきたころ、エンジンの音が聞こえ始めて船がやってきた。5人ほど乗っていて、下船した。こちらの岸から乗るのは自分一人であった。
5分ほどで対岸に着いた。船賃は?ときいたら無料であるとか。うれしい。
平の小屋で水を補給して、軽く食べて7時に出発。
刈安峠までは1時間30分。…のはずが2時間もかかってしまった。天気がよくて、久しぶりの日光を浴びながらの登山なのだが、バテバテなのだ。まだ暗い4時前から歩き始めて、途中走ったりしたものだから、ペースが狂ってしまたのだ。
峠から五色ケ原までは2時間30分であるが、途中休憩しながら考えた。雷鳥平までいくのは諦めるて今日は休養にあてよう。
尾根を登りきったところが五色カ原で、道が平らになると木道に変わった。はるか向こうに山小屋も見える。テントの赤とか黄色の鮮やかな色が見えてきた。
天気もいいし、本当にのんびりしてしまう。1時頃にテント場に着いてテントを張った。あわせて濡れたものも乾かす。でも、夕方になったら雨になった。今年の天気はどうなっているのだ。
食事をしながら、食料の点検をしてみると、ほとんど底をついていた。そこで、明日のスケジュールを考えた。明日は雷鳥平泊りの予定だが、それではもったいないので立山に登ってから雷鳥平に下ることにする。そして、途中室堂のバスターミナルに寄って食料を買う。こういう予定を立てて寝た。
夜、本格的な雨になった。


奥黒部ヒュッテ


黒部渓谷を行く


平の小屋


刈安峠


五色ヶ原に着いた、展望が広がる


五色ヶ原を行く


テントを張った




 立山山頂から雷鳥平へ
ザラ峠


黒部湖が見えた


獅子ヶ岳山頂


浄土山山頂の標識


一ノ越山荘


雄山山頂


大汝山山頂


雷鳥平のキャンプ場


8
14

五色ケ原5:326:15ザラ峠→7:30獅子ケ岳→10:37室堂11:5512:50一の越→13:50雄山→14:15大汝山→14:55一の越→16:17雷鳥平

朝、6時頃に出発。
今日は雷鳥平に行くだけだから、ゆっくりしていい。
朝、天気は曇り。
雨がふっていないだけ、よしとしよう。
まず下って、ザラ峠に着く。1時間ほどかかった。今日は風が強い。
ザラ峠から小雨になってきた。
ここから再び登り返す。
急なジグザグの道である。ペースを一定にしながら登っていく。
獅子ケ岳のピークの手前で雲が切れて、黒部湖がみえた。
あとは一切視界がきかなかった。
アップダウンを繰り返しながら室堂に向かう。
途中雪渓を横切るところもあった。さすがに立山は3000M峰である、雪も残っているはずだ。
観測所のようなところに着いた。ここは一の越との分岐になる。
ここから室堂を目指す。でもあとでよく考えたら、ここから一の越に行って立山を登り、それから室堂に行ったほうが2時間ほど短縮できたような気がする。
浄土山のあたりで少し道に迷った。
一気に下りになる。
岩のゴロゴロしたすごい急な道である。でも、さすがに室堂が近いだけあって、人がどんどん登ってくる。
室堂には1030分頃に着いた。
ここの売店で食べ物を探したが「富山の鱒寿司」しかなかった。これを2個買う。11200円であった。
バスターミナルの階段に座ってビールを飲んだ。うまかった。しかし、ここは人でいっぱいである。アルペンルートで観光客がどんどんあがってくるのだ。
旅行業者が旗を持って、お客さんを集めて説明をしていたりする。久しぶりにたくさんの人間を見てしまって、人の喧騒さを肴にビールを飲んだ。
うまかった。
でもともかく出発することにする。
最初にビジターセンターに立ち寄った。
天気の状況が知りたかったのである。天気図を見たかったのだが、それは掲示されていなかった。それでも、明日の立山は晴れ間があるということがわかった。
一の越には1時少し前に着いた。石畳の道でひどく疲れた。途中で雨が本降りになってきたのでズボンも雨具に履き替えた。
一の越では山荘前にリュックを置いて、カメラと水と財布を持って頂上を往復することにした。
雄山への登りは、急な岩混じりの道である。この道は3回以上登っているのだが、こんなに大変な道だったっけ。
登り始めて1時間で雄山に着いた。ともかく雨で大変。なんか寒さを感じる。
雄山から大汝山に向かう。一旦下って、そこから尾根沿いの道を歩いて約
15分。大汝山に着く。
立山では雄山が立山山頂とされているが、実はこの大汝山の方が標高が高いのだ。

山頂は縦走路から少しだけ外れている。岩が累々と積み重なったようなところが大汝山山頂である。
これもともかく雨の中である。
雄山の神社の所まで戻ってきて、ここの休憩所に入った。ストーブが炊かれていて暖かかった。救われた気分。
なんか食べるものを頼んだが、カップラーメンしかなかった。カレーヌードルを食べた。なぜか無性にうまかった。寒気を感じていたが、これは食べていなかったからではないかと思う。

一の越に帰り着いたのは3時ころ。
ここから雷鳥平に向かう。登ってきた道を少し戻って、右に分かれる。雄山の山腹を巻くようにして雷鳥平を目指す。テントの鮮やかな色が散らばるキャンプ場が遠くに見える。見えるのだが、ここまでは本当に遠かった。
キャンプ場の手前で川を渡らなければいけないのだが、雨で水量が増えていて、ちょっと靴を水に浸してしまった。雨で靴の中までグショグショなのだから、ほとんど変わらないのだけど。
雨の中テントを張る場所を探す。こういう雨の時は場所を選ばないと、水浸しになってしまう。比較的砂地の場所に張った。
一晩中、強い雨であった。


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