日本百名山 
たにがわだけ

標高 1977m
西黒尾根登山口→2:40→ラクダの背→1:15→ザンゲ岩→20分→谷川岳山頂→1:10→オジカ沢ノ頭→50分→大障子避難小屋

谷川岳といったら数多くの遭難者を出している魔の山という印象が強いのだが、それは冬の岩壁登攀によるもので、一般道を歩く限りはまったく普通の山と変わらないのだ。今回は仙ノ倉山に登るために、谷川岳に再登した。
谷川岳の痩せた尾根

昔、東京にいた頃に何度か、谷川岳に登ったことがある。
谷川岳の登山は、実はJRの駅を降りたときから始まる。駅のプラットホームが地下にあって、夜行でこの土合駅に着くと、ザックを背負った登山者たちが黙々と長い階段を登りはじめるのだ。
なんか異様な雰囲気を感じたものである。
最初の登山は、ロープウェイで天神平まで行って、そこから尾根道をたどるという一番安直な方法であった。
2度目は職場の有志と一緒にやってきたのだが、この時は土合山の家に前泊して、朝早く出発して西黒尾根を登った。
天気は曇っていて、あまり視界はきかなかった。
山の家から登っていく途中に遭難者慰霊公園があって、そこにすさまじい数の遭難者の名前が刻まれた石碑が立っていた。これが強烈な印象として残っている。
みんなで西黒尾根を登ったが、途中4人くらいのパーティとすれ違った。どんなはずみだったのかそのなかの女性が足をすべらして、3mほど滑落したのを見てしまった。幸いたいしたけがは無かったようだが、けっこう急な岩場で、よくあの程度ですんだものだと、今でも思い出してしまう。

1999年8月7日

さて、今度の登山は仙ノ倉岳が目的である。
深夜、2時頃に車で小山を出発。道は国道を走って前橋に出ればいいのだが、今回は気分を変えて裏道を行くことにした。地図で見ると桐生から大間々を通って、山側を走ったほうが近そうである。ところがこれは失敗で、山道は曲がりくねっていて走りにくく、結局よけいに時間がかかってしまった。
国道17号線を北上して行くが、月夜野のあたりで291号線に入って、水上温泉を目指す。道はどんどん山の中に入っていく。
車は土合駅の前に置こうと思ったが、できるだけ登る距離を縮めたくて、さらに走っていくと、ロープウェイ駅に着いてしまった。その途中には車を停めるところが無くて、結局引き返した。

途中に遭難者慰霊公園があって、懐かしいので立ち寄ったら、その横に駐車スペースがあった。ラッキー、ここに車を停めることにした。
公園からはジグザグの舗装道路をロープウェイ駅に向かい、さらに登って谷川岳登山指導センターに着く。

ここで水を汲んで、谷川岳案内パンフがあったのでもらった。指導センターから少し登ったところが西黒尾根の登山口である。
5時44分、いよいよ登りはじめる。

鎖場のあるラクダの背は8時40分、ザンゲ岩には9時50分に到着。
天気はあいにくの小雨交じりで展望はまったくきかない。風があって霧がどんどん流れていく。一度でいいからマチガ沢の光景を見てみたかったのだが。

ザンゲ岩からは15分ほどで天神尾根の分岐に着いた。
とりあえずは谷川岳山頂に向かう。
谷川岳のピークは二つあって、普通はトマの耳1963mが山頂とされている。しかし高さではもう一つのオキの耳が1977mと高いのだ。
昔、登ったときは確かトマの耳で引き返したはずなので、今回はなんとしてもオキの耳まで行かなくては、と思ってやってきたのである。
オキの耳、10時45分到着。やっと谷川岳に登ったという満足感に浸ることができた。
ここから肩の小屋に引き返して、休憩しようと思ったが、こんな天気なので小屋は満員で中へは入れなかった。しかたがないのでそのまま歩き続けることにする。
稜線を歩いていくのだが、すごい風になってきた。
息をするのも苦しいほどの強風で、雨も混じっていて大変な登山になった。
オジカ沢の頭は12時少し過ぎに着いて、大障子避難小屋には1時半頃に着いた。すごい強風なので、ここに泊ることにした。最初は一人だったが、後で一人やってきて二人でこの小屋に泊ることになった。
風はは止むことなく吹き続け、一晩中風の音がうるさかった。


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2009年谷川連峰馬蹄形縦走の記録


壁一面に遭難者名


慰霊公園


谷川岳登山指導センター


西黒尾根登山口の指導標


すぐに急な登り


ラクダの背


ザンゲ岩


谷川岳山頂







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