まきはたやま
標高 2353m

1997年の夏休みはマイカー登山のツアーを行った。1週間、車で上信越地方を走りまわった。
天気にも恵まれて、100名山の7座を登ることができた。

天狗岩、その右がヌクビ沢


青森─→平ガ岳─→雨飾山─→高妻山─→火打山─→妙高山─→巻機山─→魚沼駒ガ岳─→青森
 



1997年8月14日
妙高山から降りてきたのは5時40分だったので、いそいで次の目的「巻機山」を目指す。
妙高高原町に降りて、そこから斑尾高原を通って飯山市に出る。飯山市からは国道117号線を北上して十日町まで行って右折し、山を越えて六日町に着く。
けっこう時間がかかった。
巻機山の登山口に着いたら真っ暗だった。

8月15日
知らなかったのだが、巻機山のすごさというのは「ヌクビ沢」の遡行にこそあるのだ。
私は、今回の山行に山渓社の「日本百名山登山ガイド上」を持ってきたのだが、この本からはそんな大変だという感じは受けなかった。歩いてみたらとんでもなかった。
滝がけっこう連続して、岩場もあり、緊張の連続であった。
でも、すばらしい沢登りが楽しめた。

朝、あれやこれやでグズグズしていたら、出発は7時半過ぎになってしまった。
この山、けっこう登山者が多い。
歩き始めてすぐにヌクビ沢の分岐に出る。そこには危険という標識が。いやな予感がした。
まず道は沢に下って、それから沢登りの道になる。すぐに「吹き上げの滝」があって、これを高巻くのだが、スラブ状の岩の道に入ってしまい、谷底に滑り落ちそうになった。怖かった。
この次に待っていたのが「アイガメの滝」で1枚岩の上を滑滝となって水が流れる。景観としては最高。
この左側を登って行く。
ようやくの思いで二股に着いたのは9時10分。ここで休憩。
二股からは右の沢を登って行く。
しばらく行くと、大きな一枚岩の上を歩くようになる。これが布干岩。すごい。北海道のクワウンナイ沢を思い出してしまう。
これを通過して待っているのが行者の滝。
向かって右の岩場を越える。
これを過ぎたらようやく沢も険しさをなくして、ほっと一息。
さらに沢を詰めていくと、まだ雪渓が残っていた。さすがに、このあたりは豪雪地帯といわれるだけある。
割引岳のコルに着いたのは12時少し前であった。そこに指導標があって、「危険。下山路に使ってはいけない」と書いてあった。
割引岳山頂にはすぐであった。
山頂には小さな祠が立っていた。ともかく、ここで一息ついて、厳しかったヌクビ沢遡行の緊張をとく。
休憩してから巻機山山頂をめざす。
稜線の道である。途中、木道になったりして、道端のお花畑がきれいであった。
山頂が少しわかりにくかった。まだ、巻機山に着かないのに、突然「牛ガ岳」に向かう指導標が出てきたのである。巻機山を通りこしたのかとあわててしまった。
山頂に着いたのは12時50分頃。
山頂はガスのなかで、残念ながら展望はきかなかった。
山頂からさらに牛ガ岳を往復しようかと思ったが、沢登りで神経をすり減らしたので止めた。
頂上から少し下ると、ガスが切れて、下界の展望が開けた。
前巻機へは緑のじゅうたんの中を登山道がくねりながら続いている。
一旦、巻機山避難小屋まで下って、それから前巻機に登り返す。山頂には「ニセ巻機山」という指導標が立っていた。
山の立場でいったら、にせもの扱いされるなんて迷惑なことかもしれない。
この下山路ですばらしかったのは、7合目の物見平から見下ろしたヌクビ沢である。
正面に天狗岩が大きく聳えて、その右をヌクビ沢がくねって稜線に続いている。
あの険しい沢を登ったのかと思うと、やったぜという満足感がわいてくる。
登山口に帰り着いたのは3時45分であった。

天気にも恵まれて、けっこうスリルのある沢登りも楽しめたし、満足感いっぱいの山であった。
明日はこの夏休み最後の山、魚沼駒ガ岳を目指す。

NEXT 魚沼駒ケ岳

2010年の登山記録

登山口


すぐにヌクブ沢との分岐がある


雪渓が少し残っていた


ようやく稜線下降点


割引岳山頂


稜線の道は木道になったりする


巻機山山頂



下山し始めたらガスが切れてきた

前巻機の山頂

7合目、物見平から天狗岩


沢の道に入る。天狗岩が目標


吹き上げの滝。怖かった


吹き上げの滝上部


アイガメの滝


アイガメの滝


スラブの岩を行く


二股。正面のピークが天狗岩


布干岩を行く


行者の滝。右の岩場を越える。





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