きそこまがたけ

標高 2956m

1990年の干支、午年にちなんで馬のつく名前の山に登ることにした。最初は甲斐駒ヶ岳に登る予定が木曽駒が岳になった。
千畳敷から宝剣岳

2007年夏の中央アルプス全山縦走
BACK 仙丈ケ岳

1990年12

戸台まで下る。
そこからバスで伊那市に引き返して、国鉄で駒ヶ根まで行った。
千畳敷まではロープウェイで一気に登ってしまった。
上は氷点下13度だった。
天気はよくない。雪が降っている。
気持ちを引き締めて歩き始めた。
千畳敷の雪原を歩いて、やがてカール壁の急な登りになる。
雪が激しくなった。前を歩いているパーティの後ろをついて行ったのだが、その踏み跡がどんどん雪に隠れていく。
この登りはきつかった。傾斜はすさまじく急で、ほとんど壁を登っているようなものだった。この壁をジグザグで登って行く。

この日は宝剣小屋に泊まった。
夜の食事は豪華に焼き肉をした。駒ヶ根のスーパーで買ってきたのだ。冬は肉が腐るということがないので安心。
小屋の同室になったメンバーとで焼き肉パーティになった。けっこう大騒ぎだった。


13

正月休みの最終日。
朝、小屋の外に出てみると快晴であった。
すばらしい冬山の景色である。
伊那谷を挟んだ向こうには南アルプスが連なっている。

まず宝剣岳を登ることにした。
ここは岩稜の道を行かなければいけない。
道は氷結していて、本当にこわかった。
最近、ここで滑落事故がおきたことを聞いていたので、かなり慎重に登った。
山頂からの景色は最高だった。
降りてきて、初めて天狗岩に気がついた。
天狗岩ってなんだろうと思っていたのだが、天狗の横顔の形をした岩だった。登るときは余裕がなくて気がつかなかったのだ。
小屋に引き返してから、今回の目的である木曽駒ケ岳を目指す。
昨日、焼き肉で盛り上がったメンバーと一緒に行くことになった。
しかし、これは失敗だった。彼らは若くて元気いっぱいでどんどん歩いていく。こっちは息があがってしまった。
木曽駒ケ岳は小屋からすぐだと思っていたらそうではなかった。1時間ほど歩かなければいけないのだ。やっとピークに登りついたと思ったらそうではなかった。
いったん、少し下ってもう一度登り返す。
ようやくの思いで木曽駒ケ岳山頂にたどりついた。
息が切れた。
山頂からの景色は最高。
ともかく、冬山でこんなに天気に恵まれたのは初めてといっていい。
特にここから見る宝剣岳はかっこうがよかった。
あの三角の山頂に登ってきたんだ。
360度、どっちを向いてもすばらしい冬山の大パノラマが広がっている。
小屋に戻って、荷物を回収してカールへ下った。登ってくるときは大変だったけど、下りはすこぶる快調。
カールの下に降りて山を振り仰いで驚いた。空が濃紺だった。
どんな光線のかげんでこんなことになるのかわからないのだが、ともかく空が黒い。そこに真っ白に雪をまとった岩峰が聳えている。
まったく絵になる。
最後にこんな素敵な景色を見ることができて、今回の登山は大満足だった。




駒ヶ根駅


ロープウェイ千畳敷駅














木曽駒が岳山頂の祠



千畳敷に下りてきた






天狗岩


宝剣岳への道


宝剣岳山頂にて


中岳から木曽駒が岳


木曽駒から宝剣岳


南アルプス


乗鞍岳





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BY:kudougao 2001/6/30













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