剣山山頂
つるぎさん

標高 1955m
 

青森→米子→大山霧島山高千穂峰阿蘇山九重山祖母山→四国→石鎚山剣山→倉敷→吉備→青森

2002年剣山〜三嶺縦走
2008年一ノ森〜剣山
BACK 石鎚山

1994年9月12(月)

朝4時頃に目が覚める。ビールの大缶2本も飲むとちょっと残るのだ。
昨夜は焼肉をしてビールを飲んでいたら、9時頃、ヘッドライトで山から降りて来る人がいる。すごい奴がいるもんだと思って、声を掛けたら、けっこう話しがはずんでしまって楽しかった。リンゴをもらった。
ちょっと付け加えておくと、車にはテーブルとイスが積んであって、70Wの明るさのガスランタンもあるのだ。だから、毎晩星を見ながら優雅に食事をしている。
朝、コーヒーを飲んだりして、のんびりしてたら8時半になってしまった。
天気はあまりパっとしない。雨具の準備は万全にして登山開始。登山口の大剣神社に一礼して登り始めた。
実はこの剣山という山にはリフトがあって、これを使うと終点から40分で頂上へ行ってしまうのだ。しかし、私は登山に来てるのだから、こうした文明の利器を使うわけにはいかない。

この剣山という山は、歩行時間から言ったら本当にたいしたことない山なんだけど、登山口へ来るまでが大旅行なんだ。祖谷というのは本当に大僻地で、道は細くて曲がりくねっていて、とんでもないところなのだ。でも、むしょうに心がひかれるところ。
剣山の山頂は、気象観測のアンテナが立ったりしていて、すぐそばに山荘なんかがあったりで、とてもあの祖谷の大渓谷を通って、辿りついたところとは思えないほど開けているのだ。
山頂(1955m)では霧が晴れて、四国の山並みがどこまでも見渡せる。
四国というのは、本当に山また山の国なんだと思った。
山頂から次郎笈(1929m)に向かった。低い笹が山全体を覆っていて、高原のようになっている。明るい日差しの下でのんびり歩いていくと、すごく優しい気持ちになってくる。
40分程で頂上に着いた。真向かいに剣山が穏やかな山様を見せている。雲が流れる。雲が笹原の山のうねりに影を落として、明るさの斑模様をつくる。
誰もいない山頂でのんびりと、どうしようもなく穏やかな、明るい景色を、いつまでも、いつまでも、何も考えずに、ながめていると---。
なんか、悲しくなってきてしまう。
今日で山登りも終わりだ。
計画通り、日本百名山の中国、九州、四国の7座を登った!すごい!やった!ものすごい充実した休暇-------。
でも、それがどうした-----。なんかひどく力が抜けてしまって、この10日間のことが、ものすごく遠い昔のことのように思えて、たまらない懐かしさがこみあげて来る。
ともかく、終わってしまった。

さあ、帰ろうか。

登山開始9:00、山頂10:22、次郎笈11:12、下山13:00

 高松から20:40のフェリーに乗って、本州に渡った。
岡山の近くの鷲羽山の駐車場で、車の中で寝る。

 

9月13日(火)

鷲羽山から瀬戸大橋を見て、倉敷に行き、そこで大原美術館をみた。倉敷からは吉備路にまわって、国分寺とか古墳をみて帰路につく。

岡山から一般道路を走って姫路、そして国道372号線経由で老の坂を越えて京都着は23:00。国道1号線を走って甲賀のあたりで3時間仮眠。

 

9月14日(水)

名古屋通過5:00。岡崎で東名高速に入って東京11:00。仙台着16:00

























次郎笈から剣山



大剣という岩峰



剣山の笹に覆われた山腹



旅の終わりはヒゲぼうぼう


剣山から次郎笈





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