2003/8/11

標高 922m

開聞岳は30年前に登ったことがある。熊本から自転車でやってきて、その姿を見て登りたくなってしまったのだ。
昔、南九州自転車旅行をしたときの開聞岳


BACK 雲仙普賢岳

811

登山口の近くに車を停めて寝ていたのだが、4時半に目を覚まして山麓自然公園に戻った。
朝食はカップ麺ですまして、身繕いをして出発しようとしたら雨が降ってきた。
しかたがないので、雨具に着替えて出発。開聞岳は晴れたときに登りたかった。
駐車場から階段を下ると芝生の広場があって、その中を歩いて行く。ここからは開聞岳を見ることができるのだが、完全に雲に隠れていた。
この芝生の広場から階段を下ると舗装道路があって、これを真っ直ぐに山に向かっていくとすぐに登山口がある。ここが2合目である。
いよいよ登山道に入る。
ここからはただひたすら歩くだけである。林の中の道で視界はきかない。もっとも、雲の中にいるから、樹林から抜けたとしても何もみえないのだが。
指導標は合目毎に立っていて、あと何kmと書かれている。

私は過去に一度だけ、この開聞岳に登っている。
今から30年ほど前のことで、そのころはサイクリングにはまっていたのだ。
最初のサイクリングツアーは糸魚川から浜松まで走るというものだったが、この開聞岳に登ったのは熊本を出発して、天草諸島を走り、フェリーで九州本土に戻り、鹿児島経由でこの開聞岳までやってきたときだった。このときの目的は長崎鼻から開聞岳を眺めることだったのだが、この開聞岳を見たら急に登ってみたくなったのだ。
まだ山のことがよくわからなかった頃である。自転車につけていた水筒だけをもって、歩き始めた。自転車は国鉄の開聞駅に停めた。
観光ガイドブックに載っていた簡単な地図だけをみて登ったのだ。
どんどん登って行ったが、道は山腹を螺旋を描いて頂上に続いている。樹林の間から真っ青な海が見えた。海の中の山なんだと思った。
山頂直下になると、大きな岩を越えて登って行かなければならなかった。これはつらかった。ろくな山の経験がないものだから、山ってこんなに険しいものなのかと思ったものである。
山頂からの展望はすばらしかった。真っ青な海が広がっている。そして陸の方を見ると、驚いたことに大きな湖がすぐ近くにある。あれはいったい何だと思ってしまったのだが、池田湖であった。
そして海岸線に目を走らせると、地図の通りの長崎鼻が見える。
ともかく、この山頂からみた景色は忘れられないものであった。この後、山を意識するようになって、現在に至っている次第である。
だけど、サイクリングのさなかに、登山もしてしまうなんて、私もあの頃は元気だった…。

…と、昔の思い出に浸っていても、目の前には厳しい現実。
七合目を過ぎると、道はとんでもなく険しくなった。大きな岩が累々としていて、この岩を渡って行かなければいけない。傾斜もかなりきつくなってきた。
ただ、幸いなことに雨は止んだ。とはいえ、木々にはたっぷりと雨のしづくがついていて、少しでも風が吹くと、雨と同じように降ってくる。
私は雨であってもできるだけ雨具は着ないようにしている。たとえゴアテックスの雨具であっても、登山というハードな運動では蒸れてしまって、内側から濡れてしまう。
歩き始めてすぐに上着は脱いでしまった。また、ズボンの上に雨具のズボンを履くようなことはしない。ズボンは脱いでしまって、直接雨具を履いてしまう。これでも蒸れてしまうものなのだ。
八合目で樹林から抜けた、低い潅木の中の道を緩やかに登って行く。
晴れていたらすばらしい景色が広がっているはずなのだが、雲の中で何も見えない。
九合目からは再び急な傾斜を登る。傾斜がなくなって、樹林の中を少し行くと、大きな岩がいくつも重なる山頂に着く。
山頂の少し手前に真っ赤な鳥居があって、そこに石の祠があった。枚聞神社奥の宮である。
大きな岩を登ると、そこに山頂の標識が立っていた。
30年ぶりの開聞岳山頂である。
残念ながら、まったく視界はえられなかった。
雨が降っていないだけでもよしとしよう。

山頂を後にして、ひたすら下る。
車の前に帰ってきたのは11時半。
今日は桜島にも登るつもりである。カーナビをセットして車を走らせると、すぐに大きな神社があった。薩摩の一宮とある。要は薩摩の国の一番大きな由緒ある神社ということである。山頂にあった石の祠がこの神社の奥の宮なのだから、こちらにも寄っていくことにした。鮮やかな朱に塗られて本殿があった。

さらに車を走らせていくと、池田湖の湖畔に出た。
このあたりの山は垂直に切り立った崖になっている。昔の火山活動を思わせる。
池田湖といったら「イッシー」である。
ネス湖のネッシーのように、ここにも巨大生物の目撃があって、それを「イッシー」と名づけているのだ。
もちろん、私はそれを目撃できなかった。
鹿児島湾沿いに車を走らせて行く。次第に街並みが賑やかになって、鹿児島市街に入っていく。さて、桜島に行くフェリーはどこにあるのだろう。
最初に見たフェリー乗り場に行ったら、それは垂水に行くフェリー乗り場なのだそうだ。
この鹿児島港にはたくさんのフェリー乗り場があって困ってしまう。
桜島行きは一番北側の港であった。


NEXT 桜島

登山口


2.5合目


登山道から山麓公園を見下ろす


5合目


7合目





仙人洞


9合目


こんな梯子・ロープで越えるところも


山頂直下の分岐


山頂の一角には祠があった




開聞岳山頂



山麓公園から開聞岳


JR開聞駅


JR開聞駅。今は無人駅になっていた


枚聞神社


池田湖イッシー


池田湖



TOP 日本百名山 日本二百名山 日本三百名山 番外の山 東海自然歩道










SEO ギフト 掲示板 レンタルサーバー ブログ SEO