日本百名山 

かいもんだけ

標高 922m
開聞山麓自然公園→40分→川尻歩道出合→50分→開聞岳山頂→35分→川尻歩道出→30分→開聞山麓自然公園

開聞岳は30年前に登ったことがある。熊本から自転車でやってきて、その姿を見て登りたくなってしまったのだ。
昔、南九州自転車旅行をしたときの開聞岳

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2003年811

登山口の近くに車を停めて寝ていたのだが、4時半に目を覚まして山麓自然公園に戻った。
朝食はカップ麺ですまして、身繕いをして出発しようとしたら雨が降ってきた。
しかたがないので、雨具に着替えて出発。開聞岳は晴れたときに登りたかった。
駐車場から階段を下ると芝生の広場があって、その中を歩いて行く。ここからは開聞岳を見ることができるのだが、完全に雲に隠れていた。
この芝生の広場から階段を下ると舗装道路があって、これを真っ直ぐに山に向かっていくとすぐに登山口がある。ここが2合目である。
いよいよ登山道に入る。
ここからはただひたすら歩くだけである。林の中の道で視界はきかない。もっとも、雲の中にいるから、樹林から抜けたとしても何もみえないのだが。
指導標は合目毎に立っていて、あと何kmと書かれている。

私は過去に一度だけ、この開聞岳に登っている。
今から30年ほど前のことで、そのころはサイクリングにはまっていたのだ。
最初のサイクリングツアーは糸魚川から浜松まで走るというものだったが、この開聞岳に登ったのは熊本を出発して、天草諸島を走り、フェリーで九州本土に戻り、鹿児島経由でこの開聞岳までやってきたときだった。このときの目的は長崎鼻から開聞岳を眺めることだったのだが、この開聞岳を見たら急に登ってみたくなったのだ。
まだ山のことがよくわからなかった頃である。自転車につけていた水筒だけをもって、歩き始めた。自転車は国鉄の開聞駅に停めた。
観光ガイドブックに載っていた簡単な地図だけをみて登ったのだ。
どんどん登って行ったが、道は山腹を螺旋を描いて頂上に続いている。樹林の間から真っ青な海が見えた。海の中の山なんだと思った。
山頂直下になると、大きな岩を越えて登って行かなければならなかった。これはつらかった。ろくな山の経験がないものだから、山ってこんなに険しいものなのかと思ったものである。
山頂からの展望はすばらしかった。真っ青な海が広がっている。そして陸の方を見ると、驚いたことに大きな湖がすぐ近くにある。あれはいったい何だと思ってしまったのだが、池田湖であった。
そして海岸線に目を走らせると、地図の通りの長崎鼻が見える。
ともかく、この山頂からみた景色は忘れられないものであった。この後、山を意識するようになって、現在に至っている次第である。
だけど、サイクリングのさなかに、登山もしてしまうなんて、私もあの頃は元気だった…。

…と、昔の思い出に浸っていても、目の前には厳しい現実。
七合目を過ぎると、道はとんでもなく険しくなった。大きな岩が累々としていて、この岩を渡って行かなければいけない。傾斜もかなりきつくなってきた。
ただ、幸いなことに雨は止んだ。とはいえ、木々にはたっぷりと雨のしづくがついていて、少しでも風が吹くと、雨と同じように降ってくる。
私は雨であってもできるだけ雨具は着ないようにしている。たとえゴアテックスの雨具であっても、登山というハードな運動では蒸れてしまって、内側から濡れてしまう。
歩き始めてすぐに上着は脱いでしまった。また、ズボンの上に雨具のズボンを履くようなことはしない。ズボンは脱いでしまって、直接雨具を履いてしまう。これでも蒸れてしまうものなのだ。
八合目で樹林から抜けた、低い潅木の中の道を緩やかに登って行く。
晴れていたらすばらしい景色が広がっているはずなのだが、雲の中で何も見えない。
九合目からは再び急な傾斜を登る。傾斜がなくなって、樹林の中を少し行くと、大きな岩がいくつも重なる山頂に着く。
山頂の少し手前に真っ赤な鳥居があって、そこに石の祠があった。枚聞神社奥の宮である。
大きな岩を登ると、そこに山頂の標識が立っていた。
30年ぶりの開聞岳山頂である。
残念ながら、まったく視界はえられなかった。
雨が降っていないだけでもよしとしよう。

山頂を後にして、ひたすら下る。
車の前に帰ってきたのは11時半。
今日は桜島にも登るつもりである。カーナビをセットして車を走らせると、すぐに大きな神社があった。薩摩の一宮とある。要は薩摩の国の一番大きな由緒ある神社ということである。山頂にあった石の祠がこの神社の奥の宮なのだから、こちらにも寄っていくことにした。鮮やかな朱に塗られて本殿があった。

さらに車を走らせていくと、池田湖の湖畔に出た。
このあたりの山は垂直に切り立った崖になっている。昔の火山活動を思わせる。
池田湖といったら「イッシー」である。
ネス湖のネッシーのように、ここにも巨大生物の目撃があって、それを「イッシー」と名づけているのだ。
もちろん、私はそれを目撃できなかった。
鹿児島湾沿いに車を走らせて行く。次第に街並みが賑やかになって、鹿児島市街に入っていく。さて、桜島に行くフェリーはどこにあるのだろう。
最初に見たフェリー乗り場に行ったら、それは垂水に行くフェリー乗り場なのだそうだ。
この鹿児島港にはたくさんのフェリー乗り場があって困ってしまう。
桜島行きは一番北側の港であった。


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登山口


2.5合目


登山道から山麓公園を見下ろす


5合目


7合目





仙人洞


9合目


こんな梯子・ロープで越えるところも


開聞岳山頂


山頂の一角には祠があった

        




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