常念山脈縦走
じょうねんだけ 2857m

おてんしょうだけ 2922m
蝶ヶ岳ヒュッテ 5:15→5:49 蝶ヶ槍三角点 6:08→7:03 2592mピーク→7:42 2512mピーク→8:47 常念岳岩塊群 9:00→9:46 常念岳山頂 10:03→10:05 常念小屋 11:30→12:14 横通岳南の肩→13:42 東大天井分岐→14:44 大天井荘

松本に住んだ5年間、いつも西には常念山脈が聳えていた。いつか全山縦走をしたいと思いながらも今日に至ってしまった。霞沢岳から餓鬼岳に続く長大な縦走路は槍、穂高の大パノラマ展望の道でもあった。
常念岳山頂の祠

 蝶ヶ岳から常念岳山頂へ
テント場で記念撮影、後ろは槍ヶ岳


蝶ヶ岳の三角点と穂高


常念岳が近づく


常念岳山頂


BACK 蝶ヶ岳

2000年812

3時30分に起きて食事の準備をする。朝はお茶漬けとトン汁で簡単にすませた。外を見ると満天の星。今日もすばらしい天気になりそうだ。
ヒュッテで水2リットルを購入して出発した。今日の歩行時間は9時間40分の予定なので早立ちをする。5時には出発する予定が5時15分になってしまった。撤収の手際がわるいのかなぁ。

稜線を歩いていくと穂高がモルゲンロートで上半分が赤く染まっているのが見える。行く手には槍が聳えている。ついつい立ち止まって写真を撮ってしまう。本当にこの縦走路のすばらしさは槍、穂高の迫力ある大パノラマの景観に尽きる。あまりのすばらしさにただただ、ため息ばかり。来てよかった。
蝶が岳三角点には6時少し前に着いた。山名の標識も無くて、三角点だけがあった。ここからの槍、穂高は一段とすばらしかった。
三角点から蝶槍の横を通って一気に標高差200mを下り、また登り返す。この登りから蝶ヶ岳を振り返ると蝶槍が鋭く聳えている。突然、蝶槍のピークを踏むことを忘れたことに気がついた。もう、引き返すこともできない。悔しい。
お花畑を抜けて2592mのピークに着いた。
ここでは外国の人がテントを張っていた。
再び下ってもう一度登り返すと2512mピーク。ここからはすぐ目の前に、大きな壁のようになって聳える常念岳が眺められた。今日の登山のハイライトはこの登りである。ガイドブックには標高差400mの急登と書いてある。
2512mピークを出発したのは8時である。ここからいったん下り、ちょっとした丘のようなピークを越えるといよいよ本格的な登りになった。この登りはつらかった。途中の岩塊群には8時50分頃着いて、10分ほど休んで再び歩き出す。
上を見ると、山頂らしいところに指導標のようなものが見える。時間的に、まさかあれが頂上ではあるまい、などと思っていたら、まさしく頂上であった。
予想以上に早く頂上に着くことができた。バテバテになったけれど、うれしい。ガイドでは蝶が岳三角点から常念岳山頂までは4時間15分となっている。30分ほど早く着くことができた。
山頂には下から見えた指導標が立っていて、岩の重なりの上に祠があった。そしてその祠の隣に石の方向指示盤がある。
常念岳には松本にいたときに何回か登っているのだが、頂上の様子はすっかり忘れていた。



 大天井岳へ
常念岳の指導標


横通岳の南の肩


東大天井岳、左奥が大天井岳


大天井岳山頂


ただ覚えていたのは、山頂からの長くてものすごく急な、岩だらけの下りで、これはまったく記憶どおりだった。

この長い嫌な下りを50分かけて降りきったところに常念小屋がある。下り始めた頃から霧が出てきて、視界は閉ざされてしまった。11時少し前に小屋に到着。
小屋に入ってうどんを食べた。
今回持ってきた食料は、腹に入ればいいというだけの代物で、久しぶりにまともなものが食べたくなったのである。
霧の中、常念小屋を11時半に出発。ガイドには200mの標高差を登ると書いてある。
最初は林の中の道を行く。樹林帯を抜けると砂礫のジグザグの道。まだ3日目だというのに相当疲れが来ている。
横通岳南の肩には45分かけて登った。ここから水平な道になった。うれしい。

水平な縦走路を45分ほど行くと、再び前方に急な登りが見えてくる。これが東大天井岳分岐への急な登りである。これもつらかった。ようやくの思いで分岐に登りついたのは12時45分。
この分岐点の少し下には雪が残っていた。
休んでいると大天井岳から下って来た人と話ができた。ここからはそんな急な登りはないという。1時間ほどで大天井荘に着けるらしい。

しかし、今日の歩行時間は9時間40分のはずなのに早すぎると思って、時間を計算しなおしたら計算間違いで、8時間35分が正しかった。なにはともあれ、短縮できてうれしい。
1箇所だけ急な登りがあったが、1時間で大天井荘に着くことができた。2時45分であった。
テント場はけっこういっぱいで、何とかスペースを探してテントを張った。
曇っていたが、ともかく大天井岳の頂上を踏むことにした。
小屋の横から登っていく。道は大きな岩を越えながら行く。10分で山頂に着いた。
山頂では一瞬、霧が晴れて、槍ヶ岳が思ったより間近にちらりと見えた。以前、松本にいたときに燕から槍に縦走したことがあるが、このとき大天井岳山頂に登ったかどうか、記憶がはっきりしなかった。しかし、今回この山頂に来て今日が初めてだとわかった。
小屋に帰って、お祝いに生ビールをジョッキで飲んだ。うまかった。


NEXT 燕岳

BACK 日本百名山






総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介














SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送