2004年7月25日
飯豊山に登ることにした。
北海道から帰ってきてあまり日も経っていないのだが、3泊2日で飯豊に行く。
なにしろ、登山がしたくて会社を辞めたのだから、花のきれいなこの時期に山に行かなくてどうするというんだ。
登山口はJRの山都駅。ここからバスで川入まで行って、登り始めるのだ。バスの時間を調べると、今の時期は山都駅発8時40分と13時30分がある。ともかく無職の自分なので時間は有り余っている。のんびり行くことにして13時30分のバスに乗ることにした。そこから逆算すると仙台発は10時頃の新幹線ということになる。
川入のバス停から歩き始めると、すぐに集落の中に入って、それはみんな飯豊鉱泉の民宿であった。すぐに集落を抜けて川の流れに沿って歩いて行く。
私のガイドブックには登山起点になる御沢小屋まで30分と書かれているのだが、35分かけて着いたのは立派なキャンプ場のようなところであった。新しい建物が建っていて、トイレとか水場もきれいである。登山届けを受け付けるところがあったが、誰もいなかった。
この建物の少し奥に登山道入口があった。
樹林の中の平坦な道を10分ほど行くと分岐があった。ここが御沢登山口である。大きな登山道案内板の他に石燈籠や板碑もある。そして「御沢の杉・栃」という巨木もあった。やがて急な道になった。
すごい急な登りが続く。疲れた…と思う頃に着いたのが「下十五里」。少しここで休憩。
ここから順次、中十五里・上十五里と続く。
登りついた稜線が「笹平」である。
展望が開けたと思ったら、すぐに再び樹林の中の道になってしまった。
私は今日の泊まりを地蔵小屋のあたりと思っていたのだが、途中出会った登山者の話しを聞くと、その小屋は今はもうないらしい。小屋の跡は多分広場になっているだろうから、そこにテントを張ることはできるだろう。困るのは水場なのだが、私のガイドには地蔵小屋裏に水場があると書かれている。何とかなるだろう。(ところが何ともならなかった)
分岐点に出た。右に行くと「地蔵小屋跡」で左に行くと水場経由で「剣が峰」とある。予定通り地蔵小屋を目指すことにした。
ところが、この道はめちゃくちゃに荒れていた。涸れた沢の中を行くのだが、ほとんど人が通らないような道で、薮が覆っていたりする。
行けど行けど小屋に着かない。
ほとんど地蔵山山頂と思われるところで、やっと地蔵小屋跡の指導標があった。時間はもう6時になっていた。
ところが、この小屋跡はすさまじく狭いところであった。こんなところに本当に小屋が建っていたのかと疑いたくなるようなところであった。少し広くなった登山道の傍らに古い材木が積んである。これが小屋の跡なんだろう。
仕方がないので、草が生い茂る上に強引にテントを張った。
心配した通り、水場なんてどこにもない。念のために2リットルのポリタンと0.5リットルのペットボトルを満タンにしておいたのは正解だった。
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