岩手山八幡平縦走
はちまんたい

標高 1614m
大深避難小屋→50分→険阻森→1:00→諸桧岳→40分→畚岳→50分→見返り峠→30分→八幡平山頂

八幡平は百名山でありながら、あまりにも簡単に登れてしまう。
私も以前登ったときに、これで「登った」と言っていいのかと思ってしまった。そのとき、いつか岩手山から縦走してこの八幡平まで来ようと決めた。
その念願を果たした。
八幡平山頂

 大深避難小屋から畚岳へ 1988年 八幡平


大深避難小屋の中は快適だった


険阻の森への登り


石沼に沿って木道を行く


畚岳山頂

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2004年630

今日はいよいよ最終日。八幡平から焼山を目指す。
4時に目を覚ますと、外は霧であった、今日も天気は期待できそうもない。
今日は帰りのバスの時間があるので、なんとしても3時半には玉川温泉に着かなければいけない。出来るだけ早く出発しなければいけないのだ。…とはいいながら、出発できたのは5時を少し過ぎていた。
雨具の完全武装で出発。
雨の中八幡平までは約
3時間の行程である。でも、山中泊の重いザックを背負っているので、ガイドブックの標準時間の1.5倍かかっている。4時間以上はかかりそうだ
稜線の道を行く。真っ白な霧に中に小さな沼があった。
まず目指しているのが「険阻の森」。笹藪をかき分けるようにして登って、ようやく山頂に着くと、山名標識と三角点があった。険阻の森山頂はすぐ火口壁になっていて、右手は切り立った崖。展望が開けているはずなのだが、まったく見えない。
険阻の森からいったん下って鞍部に着くと、そこには石沼があった。霧の中に水面が広がっていて、花も咲いていた。池に沿って設けられた木道を歩いて行く。
次のピークの諸桧岳に向かう。この山はなだらかなピークをもっているのだが、登りのきつさはかわらない。石沼から30分ほどで諸桧山に着いた。ハイマツなどに囲まれた広場があって、そこに標識がたっていた。

諸桧岳から緩やかな起伏を繰り返して30分ほど行くと霧の中に池が見えた。池の中には白く枯れた木がいくつも突き出していて、すごく幻想的である。
霧で何もみえないのだが、広大な平原を歩いて行く。池から40分ほどでT字路に着いた。右が八幡平への縦走路なのだが、左は畚(もっこ)岳山頂である。無視してこのまま八幡平に向かってもいいのだが、この眷岳は
標高1571mもあって、大深岳よりも高いのだから。
10分ほど急登すると、大きなケルンのある山頂に着いた。この山頂も霧の中であった。




 八幡平山頂へ

畚岳から八幡平への道


車道に出た


石畳の遊歩道を行く


展望台前に立つ標識


展望台にあった方位のパネル
 


畚岳山頂を踏んで、すぐに引き返した。
T字路分岐から少しだけ行くと、突然舗装道路に出た。八幡平はもう少しである。
ここからは車道を歩くのだが、車道を渡ったところに踏み跡が続いている。これが登山道かと思って行ってみたが、すぐに踏み跡は消えてしまった。引き返すしかない。
無駄な時間を使ってしまった。
舗装道路を15分ほど行くと、見返り峠に着く。
車で来た観光客はここに車を停めて、歩いて八幡平に向かうところでもある。
以前、私が八幡平に来たときもそうした。でも、それでは「登山」とはいえないのではないかということで、こんなに苦労して縦走をしている。もしかしたら、うんとバカげたことなのかも知れない。
ここの無料休憩所で休憩することにした。時間は9時半になっていた。
昨日の小屋泊まりで水を使い果たしていたので、水を補給する。トイレに行ってポリタンを満タンにしたのだが、よく見たら「この水は飲めません」という貼り紙があった。しかし、他に水場はないのでとりあえずこれを詰めておくことにした。
八幡平山頂をめざす。アスファルトの道を渡ったところに、登山道入り口がある。車で来た登山グループが雨具姿で、何人も山頂に向かって歩いて行く。
八幡平山頂へは石畳の道で、きちんと整備されている。

途中、鏡池とめがね沼の2つ沼があったが、霧でほとんど見えなかった。
分岐に出た。真っ直ぐ行くと、私が目指す後生掛温泉に至る道である。そして右が八幡平山頂なのだ。
八幡平山頂はこの分岐から平らな道をわずかに行くだけで到着、山頂という感じがしない。山頂には立派な展望台が建っていて、これが目立っている。その前に大きな柱があって、八幡平山頂とこれまた大きく書かれていた。
ただ、私が情けないと思ってしまうのはここにある三角点で、これがほとんど地面に埋まってしまって、申しわけなさそうに顔をだしている。山頂には十人ほどのおじさんおばさんがいたのだが、だれも三角点に注意を払うものがいない。そのかわいそうな三角点を写真に撮った。


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