だいぼさつだけ

標高 2057m


大菩薩に登ったのは東京に住んでいたときで、11月の末のよく晴れた日だった。大菩薩嶺山頂には雪が残っていた。
大菩薩峠

1983年11月27日

日本百名山の本に記されている山の名は「大菩薩岳」となっている。

しかし、すぐ思い浮かぶのは「大菩薩峠」という名である。
もちろん中里介山の小説の名前なのだが。
峠と名がついてしまうと、どうも山という感じがしない。なんか、丘の続きのようなイメージである。しかし、標高を調べて驚いた。2000mを超えているのだ。

この山に登ったのは東京に住んでいた時であった。
東京近郊の山というのは冬でも気楽に登れるからいい。
東京にいた時の山の思い出は、なぜか冬に登ったという印象が強い。
少し肌寒い山の空気を感じて、枯れ葉を踏みながら登っていく。空はよく晴れていて、冬の柔らかな日を浴びながら登る…。すっかり葉が落ちて裸になってしまった木々の、梢の向こうに広がる真っ青な空。
丹沢の塔の岳を登った時は霜柱を踏みながら登ったし、三つ峠の時も富士山は雪で白かった。
そして、この大菩薩も冬だった。

私が東京にいた時の住所は多摩市の聖蹟桜ヶ丘というところで、京王線の駅のすぐ近くに社宅があった。
これは奥多摩の山に登る時、けっこう便利であった。
大菩薩に登った時も、始発の京王線に乗って高尾で中央線に乗り換え、塩山まで行った。ここからバスに乗って登山口の裂石まで行く。
歩いたのは裂石から上日川峠そして大菩薩峠に至るコースだった。
このときはすばらしく天気がよくて、大菩薩峠に着いたとき、峠の上には雲ひとつない真っ青な空が広がっていた。
そして何よりも富士山がきれいだった。
大菩薩峠には石仏や石塔が立っていて、歴史を感じさせる。
峠には黄金色に染まった草原が広がっていて、その稜線をたどって最高峰の大菩薩嶺を目指す。
大菩薩嶺山頂は林の中にあった。
展望はきかない。
山頂の日陰には雪が残っていた。

帰りはカラマツ尾根を走って下りたのを覚えている。
若かった。

2010年8月の登山記録


上日川峠



大菩薩嶺、ここが最高峰



大菩薩峠にある中里介山碑



大菩薩峠




富士山がきれいだった

南アルプスが見える





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BY:kudougao 2001/7/1


























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