日本百名山
あまぎさん
標高 1406m
天城高原→10分→万二郎登山口→45分→万二郎岳山頂→30分→石楠立→40分→万三郎岳山頂→25分→片瀬峠→10分→小岳→30分→戸塚峠→25分→白田峠→30分→八丁池→1:00→向峠→15分→天城隧道

天城山という特定の山頂はなくて、万二郎・万三郎などの山の連なりが天城山なのだ。この山は最高峰の万三郎岳に登るだけではなく、是非縦走路を歩いて欲しい。
天城トンネル

 天城高原ゴルフ場から万二郎岳山頂へ

熱海で伊東線に乗り換える


天城高原ゴルフ場行きのバス


天城縦走路入り口


万二郎岳への分岐


万二郎岳山頂

天城山は青森に住んでいたときに登りに来たことがあるのだが、小山からだと地理的に極めて中途半端である。
天城山の登山口は「天城高原ゴルフ場」で、ここへは伊東からバスが出ている。伊東発のバスは755分、856分、1016分がある。始発の755分には前泊でもしないかぎり無理で、1016分発だと登山口に着くのが11時半頃になってしまう。なんとしても856分のバスに乗りたいのだが、小山発510分の朝一番の宇都宮線に乗っても上野駅に着くのは626分。東京駅発の東海道線は715分、これに乗ると伊東に着くのは928分になってしまう。こまった。そこで新幹線を使うことにした。東京発710分のこだまに乗って、熱海に着くのは81分。これだと伊東線の826分に接続する。伊東着は848分である。
この路線で出かけることにした。ただし、新幹線を使うので経費は往復で1万円以上かかってしまう。もったいない…。


2001年9月29日

家を出たのは4時半であった。まだ真っ暗だ。
電車の中で次第に夜が明けてくる。
東京に近づくにつれて、空には厚い雲がかかてきた。天気予報では今日は晴れのはずなのだが。
熱海で伊豆急下田行きの電車に乗り換えたが、これがすばらしくきれいな電車で、窓が大きくて、展望に配慮してある。この列車にはザックを背負った人がいっぱい乗っていた。予定の時間に伊東に着いて、たくさんの人が同じバスに乗るのかと思ったら、私以外は2人連れの1組のパーティだけだった。他の人はいったいどこへ行ってしまったんだろう。
バスはいったん南下して、それから天城山系に登っていく。なんか遠回りしているような。
終点間近になってきたら、霧が出てきた。富士山の展望を楽しみにしてきたのだが、今日は期待できそうもない。
バス終点の天城高原ゴルフ場から少し戻ると、左手に「天城連山縦走走路入り口」の案内板がたっている。
この前で、身繕いをして1015分、出発。
少しであるが、道は沢に向かって下る。
そこから沢沿い(水は流れていない)に緩やかに登っていく。すぐに分岐点に出て、ここから万二郎岳への登りになる。歩いていると人の声がする。登山道のすぐ左がゴルフ場のコースで、プレーしている人たちの声だった。
なんかほとんど傾斜がなくて、登っているような気がしない。登山道を歩いて気がつくのは、普通の登山路と樹木の感じが違うということだ。さすがに伊豆の山だけあって、樹木が亜熱帯の植物のような雰囲気。
最後に大きくカーブを描きながら登っていくと、登山道の行く手に突然「万二郎岳山頂」の黒い指導標がたっていた。山頂という感じではなくて、登山道の途中に指導標がたっているという感じだ。
樹林の中で、まったく展望はきかない。
ここで少し休憩して、次の万三郎岳を目指す。



 万三郎岳山頂から八丁池へ
万二郎岳を振り返る


アセビのトンネルを行く


万三郎岳山頂

万二郎岳山頂から急な道を下る。
この途中から、行く手に聳える万三郎岳が見えた。ちょうど雲が途切れたのだ。
鞍部まで下るとしばらく平らな道が続く。
たぶん登っているのだろうが、傾斜が緩やかなので登っている気がしないのだ。
途中、ブナの巨木があったり、アセビのトンネルを通ったりする。
石楠立に着いたのは12時10分。
ここからシャクナゲの大群落が見れるはずなのだが、今は晩秋。シャクナゲの葉だけが茂っていた。
万三郎岳には12時半頃に着いた。
先着のパーティが3組ほど休んでいた。
ここも樹林の中の山頂で展望はえられない。もっとも、雲がかかっているから、樹林がなくても景色は見れないのだが。
ここから、縦走路に入る。
指導標はしっかりしていて、うるさいほど立っている。
すこし歩くと片瀬峠。そしてさらに緩やかに登って小岳。
小岳の標識は最高点より少し下にある。一番高いところまで行ってみたが、何もなかった。
ここから下って、しばらく平らな道を行って戸塚峠に着く。
白田峠を通過して、八丁池に着いたのは14時半頃であった。
八丁池はちょっと大きめな沼。


 八丁池から天城隧道へ

展望台へ登る


天城峠


天城トンネル




天城隧道

八丁池から左手に曲がって展望台への指導標に従って登っていく。展望台への分岐にはりっぱな真新しいトイレが建っていた。
展望台からは下に八丁池を見下ろすことができ、伊豆の山々を見晴るかすことができる。
富士山とか南アルプスも見えるらしいのだが、雲で見えなかった。
ここから一気に下って向峠をめざす。
この間、
1時間の長距離。
ただ、この道は稜線をたどるのではなく巻き道ばかりで、ほとんど平らな道になっている。
走るようにして歩いて、向峠には3時半。
ここから約15分歩くと天城峠だ。
この天城峠は新しいものらしくて、旧天城峠はここからさらに3.5kmほど歩かなければいけない。行ってみようかとも思ったが止めた。
旧天城トンネルに下る。
350分到着。
この天城トンネルは川端康成の小説「伊豆の踊り子」に出てくる。
主人公は修善寺から旅をして、湯ヶ島からこの天城トンネルを抜けて下田まで旅をするのだ。小説の冒頭で、主人公はトンネルの前の茶屋で休んでいる踊り子一行と出会う。
今は茶店はなくなっている。
また、松本清張の小説に「天城越え」があって、それもこの天城峠を越える旅程が舞台になっている。
天城トンネルの前で写真を撮って、ついでなのでこのトンネルを抜けてみることにした。
距離はけっこうある。
中には明かりがついている。
向こう側に抜けたが、こちらも同じようなたたずまいで、そこから道が下っていた。
車が何台かこのトンネルを走って抜けてくる。
車も通れるのだ。
もう一度トンネルを抜けて戻って来て、車道の左に遊歩道のような道があるのでこの道を下る。
急な階段の道だった。
下り着くと、そこは国道の傍。
すぐにバス停がある。時間は426分だった。バスの時間を確認したら424分があった。タッチの差で乗り遅れたか。
バス停に座り込んで食事を始めたら、バスが来た。
バスは途中、湯ヶ島を通る。ここには踊り子の銅像が建っていたりして、踊り子遊歩道の始点になっているらしい。一度歩いてみたいものだ。
バスの終点は修善寺。ここで電車に乗り返る。
電車は三島まで行って、ここでJRに乗り換え。
熱海行きの各停が来て、これに乗る。熱海で相当待つことになるのかと覚悟していたら、熱海ではすぐに東京行きがやってきた。これは下田から来た列車。
あとはすべて各駅停車を乗り継いで、小山に帰ってきたのは8時半過ぎであった。


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